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【工事現場体験物語】基礎杭打工事ってなんだ?
こんにちは!
新卒で入社した建設系メーカーを1年半で退職。その後なんやかんやご縁があって、建設系企業さんとお仕事させていただいている、はちまんと申します。
これまで自身の就職から退職までのエピソードを語ってきましたが、今回からは【工事現場体験物語】と題して、仕事を通して触れてきた建設系企業さんのお仕事紹介をしていきたいと思います。
★過去記事はこちら↓
さて、さっそく始めますが、今回ご紹介するのは「基礎杭打工事」について。
【基礎杭打ち工事って?】
基礎杭打工事とは建物を地盤の上に安定して建築できるようにするための工法のことです。日本の地盤は多くが軟弱地盤なので、そのまま直接基礎工事をすると、地震が起きたときに建物が倒壊しやすくなるんです。なので、多くの建物が「基礎杭打工事」を取り入れているんですね。
【やらないとどうなるの?】
みなさん、もしかしたら記憶の片隅にこのニュースがあるんじゃないでしょうか。そう、2015年11月13日に起きた、「横浜市都筑区の大型マンション<パークシティLaLa横浜>の杭打ちデータ偽装問題」です。なんと全4棟705戸のうち1棟が傾いてしまうという驚愕の事故でした。
傾いた棟にある52本中28本の杭を調べた結果、6本が地盤の強固な「支持層」に到達しておらず、2本は打ち込みが不十分と判明。結果として、マンション建て替えに向かうことになるなど、あらためて「基礎杭打工事」の重要性がわかるニュースでしたね。
【どうやって杭を打つの?】
ここまでは基礎杭打工事の重要性を語ってきましたが、では実際にどうやって工事を進めるのか。企業ごとに方法が異なるのでこれがすべてではないと前置きをしたうえで、下記のような流れで工事は進みます。
1.杭材(※)の吊り込み
2.杭の固定
3.回転埋設
4.杭の接続
5.施工完了
※こうざい。杭 (くい) に用いる材料のこと。
現在は優秀な建設機械、重機が多いので、それほど力作業が必要でないのはもしかしたら意外な事実かもしれません。杭がまっすぐ地層に到達するように、介錯ロープ等を用いながら補助する。そんなサポートが主な仕事です。
【仕事としての選択肢】
前述したとおり日本の地盤は多くが軟弱地盤なので、基礎杭打工事の重要性は他国と比べても非常に大きいです。そのため、一度手に職にしてしまえば、何十年先も安泰と言えるかもしれません。はじめはサポートからスタートするため、それほど力仕事でないこともポイント。未経験歓迎の募集を見つけたら応募してみるのもいいかもしれませんね。
さて、駆け足で進めてきましたが【工事現場体験物語】いかがでしたでしょうか。次回以降も建設系のお仕事にまつわる話をご紹介できたらと思いますので、よければ楽しみにしていてくださいね。
【この記事を書いた人】
NAME:はちまん
新卒で入社した建設系メーカーを1年半で退職。それから半年のニート期間を挟むも、無事に転職に成功した31歳。現在は自分と同じように、就活で失敗する若者を生まないために、実体験を交えながら転職のためのワンポイントアドバイスを発信中。
「ITやモノづくりの世界を身近に感じてもらいたい」そんな思いでこのnoteを始めました。書き手は全員転職経験者。実体験にもとづくエピソードや、転職に役立つかもしれない小ネタ、気になるニュースなどをざっくばらんに更新していきます。気に入っていただけたら、ぜひサポートをお願いします!