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孫子の内容は全てよく使う?

こんにちは
孫老塾の石川です
如何お過ごしでしょうか?

今回は、

孫子は学習した後、内容は全てよく使えるの?
それともよく使うフレーズとそうでないのに分かれるの?

についてお話しします

1.孫子は全て使う?それとも一部?


これは学習した方の性質・習慣・環境によって変わってくるので、
私個人のケースにしぼります

結論から言うと、使ったと意識できる部分と、無意識の領域で熟成されて、思わぬところでアウトプットされる部分に分かれます

後者は、自分で考えたけど、結果としては孫子の教えだな、という具合です

それでは、それぞれのケースを見ていきましょう

2.孫子を使った、と意識できるケース


私が就職・転職するときの話になりますが、通勤距離の近い遠いは気にするべきでは無く、むしろ遠距離の通勤を乗り越えて行く方が根性がある、と考えていました

しかし、数年通勤してみると、実際には、遠いと時間・体力・気力の浪費に繋がっているとしか思えなくなり、転職の時に、思い切って歩いて10分くらいの近場の会社にしてみました

このときは孫子の軍争篇第七の、

"近きを以て遠きを待ち"、

つまり、

"戦場の近くにいて、遠くからやってくるのを待ちうける"

を参考にしました

遠くからくるのはしんどい、という事ですよね

その結果、長すぎる通勤時間や疲れがなくなり、仕事に全力投球できるようになって、それまでに経験した会社の中で最も充実した時間を過ごせました

3.思わぬ形からアウトプットのケース


無意識からアウトプットされる事を考えていくと、無数に例が出てくる気がしますが、最近のケースをご紹介します

業務でしなければならない事と、自分のやりたい事をする日程的なタイミングが一緒になりました

常識的に考えれば、業務を優先して自分のやりたいことは後回しにすべきなのですが、感情的にはどうしてもやりたいことなので、何とか並行して出来ないものか、と悩んでいました

悩みに悩んだあげく、頭では、やりたいことは適切な時期がくるまで先延ばしにする、という結論にたどり着きました

でも感情がおさまらないんですね


このときに初めて、孫子 行軍篇第九の、

”上に雨降りて、水沫至らば、渉らんと欲する者は、其の定まるを待て”

則ち

”上流で雨で川があわだって流れているときは[洪水の恐れがあるから]、もし渡ろうとするなら、その流れのおちつくのを待ってからにせよ”

という一節があったのを思いだし、急ぐより、時期が来るまで待つのがベスト、と孫子も言ってるんだなあ、と感情的にもやっと納得しました

※出典:新訂 孫子 金谷 治 訳注 岩波文庫

4.まとめ


今回は、”孫子は全て使えるの?”、に対して

1.意識して使える場合と、無意識からアウトプットされる場合がある

2.意識して使って、通勤距離は近い方が良いと判断できた

3.やりたいことを延期した方がよいと判断した後に、孫子の教えが出てきて、判断を後押しした

について述べました

次回は、

"健康管理:行軍篇第九"

についてお話し致します

最後までお読みいただき、有難うございました




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