四百二十話 再会?

『デモンズファンタジア』

それは勇者軍と魔王軍の戦い…。

魔王軍の熾烈な戦いに手を焼いた王国は。

異世界より勇者たちを召喚した…。

それでも魔王軍をなかなか倒せず…。

魔王軍の四天王…。そして…。

魔王は強烈に強かったのである…。

そのとき光の勇者が召喚され…。

四天王を封印し魔王を斃したのである。

こうして王国には平和が訪れた…。

かに思えたが…。

魔王軍の残党と魔王の子が…。

また王国に脅威をもたらしたのである。

王は光の勇者を探し召喚するように…。

宮中魔術師たちに命令した…。

果たして勇者プレイヤーは召喚に応じ…。

四天王と魔王の子を斃せるのだろうか?

しかし、此度召喚された勇者は…。

かなり変わった勇者だったのである…。

『デモンズファンタジア』という…。

VRゲームのテストプレイヤーをやることに。

なった私…。

バイトでお知り合いになった…。

眠子さんという人から頼まれたのだ…。

眠子さんは『デモンズファンタジア』の。

原作兼シナリオライターなのであった。

今、オタク界隈だけでなく…。

一般層までに人気を博しているらしい 。

私はゲームをあんまりやらないので…。

全然知らなかったのである…。

テストプレイヤーはお友達を…。

誘ってもいいというので…。

ズッ友でギャルの藍さんを…。

誘った私…。

次の日にVRスーツを着て…。

『デモンズファンタジア』の…。

世界に2人でダイブしたのであった。

『デモンズファンタジア』という。

ゲームをやっている私たち…。

軽くキャラメイクをした私…。

『デモンズファンタジア』は…。

現実の自分の姿を投影できるのだ。

だから私はあまり自分の姿を…。

変えないでゲームをすることにした。

種族はヒューマン…。

ジョブは召喚士にした…。

召喚士はモンスターを仲間にでき…。

召喚できるらしい…。

モンスターに戦ってもらって…。

楽できそうなので選んだのだ…。

藍さんは種族はエルフで…。

ジョブは戦士系の弓士であった。

キャラメイクが終わったので…。

『デモンズファンタジア』の世界に。

降り立った私…。

中世ヨーロッパの城下町みたいな…。

世界に出現した…。

私は自分の格好を見てみると…。

下着だけの姿になっていて…。

大変恥ずかしいので…。

すぐに装備屋さんに行くことにした。

そこで私は魔術士が着るような。

ローブを買ったのだった…。

手持ちはログインボーナスの金だ。

あと武器屋で木の杖を買った…。

藍さんはオレンジ色の…。

ビキニアーマーを買って着けていた。

すごい布面積が少ない装備だ…。

目のやりどころに困るのだった。

武器は弓と短剣を買ったようだ…。

装備も整えたので…。

私たちは王女がいるという…。

お城まで行くことにした…。

王女の名前はアイシリア王女。

この国の名前はアイシリア共和国。

という王女の名前を取った国らしい。

王は魔王軍との戦いで…。

呪いを受け病床に臥せっているらしい。

王から王女が国を任されたらしい。

魔王軍の脅威は大きかったということだ。

そんなことを考えているうちに…。

城の近くまで来た私たち…。

城門は開かれているので…。

中に入ってみる…。

門自体、ものすごく大きい…。

10メートルぐらいの巨人でも…。

通れそうである…。

門兵も何も言わないので…。

勝手に入らせてもらった…。

中は荘厳な作りで…。

巨大なシャンデリアがあり…。

中央の奥に階段があった…。

壁と天井には大きな絵画が…。

描かれており…。

モチーフは竜と勇者の戦いらしかった。

燭台もいっぱい飾られており…。

夜はすごい明るいのだろう…。

その様子が容易に想像される…。

絢爛豪華な城内なのであった…。

女王は最上階にいるらしく…。

私たちは階段を上がっていった…。

最上階の王室の前に…。

衛兵が立って守っている…。

門で何も言われなかったので。

王室に入ろうと思ったら…。

「だめだ!中に入るな!」と言われた。

女王と光の勇者が謁見してるらしい。

光の勇者って何…?

って思って聞いてみたら…。

王宮の召喚士によって…。

召喚された最強の勇者らしい。

最初からレベルがカンストしてるらしい。

何そのチート勇者…!?

そんなのこのゲーム許されてるの!?

運営Lさんに聞いてみると…。

特殊なテストプレイヤーで…。

最初からレベルカンスト…。

最強装備を着て最強の勇者らしい。

ゲームの隅々までプレイするために…。

最初から最強なのだそうだ…。

羨ましい。私もそれやりたかった…。

その勇者さんたちの…。

謁見が終わるまで待っていようか…。

王室の扉は少し開いていて…。

王女と勇者の姿が少し見えた…。

王女は豪奢な衣を着た…。

美しい女性で…。

王座に座って、大きい杖を持っていた。

その前に跪いてる勇者たち…。

その勇者の顔をチラリと見たら…。

なんと前にバイトしていたお店の…。

店長にそっくりな顔をしていた…。

店長はショートの金髪をしていて…。

顔はかなりの美形なんだけれど…。

性格は怒りっぽくて怖いのであった。

店長は黄金の鎧を着ている…。

その隣には白銀のローブを着た…。

私の初恋の人にそっくりな人が…。

立っているのだった…!?

どこからどう見ても翼さんだった!?

なんでここに店長と翼さんが…!?

私はすごい狼狽してしまうのだった…。

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