四百三十五話 ゾンビ

『デモンズファンタジア』

それは勇者軍と魔王軍の戦い…。

魔王軍の熾烈な戦いに手を焼いた王国は。

異世界より勇者たちを召喚した…。

それでも魔王軍をなかなか倒せず…。

魔王軍の四天王…。そして…。

魔王は強烈に強かったのである…。

そのとき光の勇者が召喚され…。

四天王を封印し魔王を斃したのである。

こうして王国には平和が訪れた…。

かに思えたが…。

魔王軍の残党と魔王の子が…。

また王国に脅威をもたらしたのである。

王は光の勇者を探し召喚するように…。

宮中魔術師たちに命令した…。

果たして勇者プレイヤーは召喚に応じ…。

四天王と魔王の子を斃せるのだろうか?

しかし、此度召喚された勇者は…。

かなり変わった勇者だったのである…。




私、真島乃亜は…。

『デモンズファンタジア』

というVRゲームの…。

テストプレイヤーをしている。

エルフでギャルの藍さんと。

スライム娘のライムが …。

私の仲間のPTメンバーだ。

私たちPT一行は…。

魔王の娘を助けることに。

とりあえず近くの村に。

向かって歩いている…。

歩いているのだけれど…。

一向に村は見えてこない。

向かったのだけれど…。

日が暮れてしまって…。

夜になってしまった…。

夜はモンスターが増えて。

危険だというので…。

スライム娘のライムが。

身体をぴーんと…。

伸ばしてくれて…。

テントを作ってくれた…。

なんか体勢的に…。

つらそうだけど…。

すごい踏ん張ってくれた…。

テント張ってくれたおかげで。

モンスターは入ってこれない。

らしいので安心だけれど…。

うぅ、お腹空いてきた…。

お腹の虫が…。

ぐぅぅぅぅと鳴ってしまう。



スライム娘のライムは…。

ニュルッと…。

青くて透明な…。

女の子の身体に…。

なってくれて…

身体の一部を搾って…。

体液を出してくれた…。

青白くて…。

にゅるにゅる…。

ぴゅるぴゅるな…。

スライムだし…。

青いから…。

本当に舐めて…。

平気なのだろうか?

不安だったけど…。

ギャルエルフの…。

藍さんはすぐに…。

舐めてしまった…。

甘くて美味しいという。

なので私と…。

藍さんはライムに…。

吸い付いて…。

ライムの体液を…。

堪能するのだった…。

とりあえず美味しくて。

私たちはお腹いっぱいだ。

テントもあるし…。

このまま寝てしまえば。

いいのだろうけれど…。

まだ夜になったばかり…。

全然眠くない…。

さっきまでライムの身体が。

青白い燐光を放っていて。

どうにか辺りが見えていた。

でも燐光が途切れてきて。

あたりは漆黒の闇に…。

閉ざされてしまった…。

暗い暗い暗すぎる…。

「ねぇノアっち知ってる?」

突然藍さんが言ってきた…。

何を知ってるって…?

私は何も知りません…。

藍さんが言うには…。

こんな真っ暗な闇夜に…。

テントを張って…。

野宿をしていると…。

テントの外を…。

ひたっひたっと…。

外を歩く音が聞こえる。

誰だろう…?

こんな夜更けに…。

そう思っていると…。

って、ちょっと待って!?

藍さん怖い話してる…!?

私怖い話ダメなんだって!

やめてやめて止めて止めて!

ちょっと中二病な私…。

でもお化けは超苦手…。

外歩いてるのって…。

お化けさんなんでしょう!?

やだやだやだやだやだ…。

こわいこわいこわいこわい。

藍さんにやめて…。

と言ったのだけれど…。

ノアっち怖いんでしょ?と。

にやにやするばかりだった。

ひたっひたっと歩いている。

謎の人物は…。

テントの周りを…。

ぐるぐる回り始めるそうで。

私は怖すぎて…。

耳を塞いだのだけれど…。

藍さんは私の耳元で…。

ずっと話を続けるのだった。

ライムは呑気に…。

そんな不審な存在は…。

モンスターなのでしょうか?

などと言っている…。

そう、モンスターだよ…。

モンスターなら怖くない…。

それならモンスターの…。

お化けなら怖い…?

と藍さんが意地悪を言う。

モンスターのお化け…?

ゾンビとかでしょうか?

ライムが言うけれど…。

ゾンビも怖いけれど…。

怖いというかグロい…?

腐ってるのでしょう…?

ライムが言うには…。

この世界のゾンビは…。

死んですぐの身体が…。

魔法で動く回るので…。

腐らないそうだ…。

動いているうちに…。

服が脱げてしまって…。

全裸のゾンビが多いらしい。

先の戦で男性はほとんど…。

死亡してしまったので…。

今のゾンビは…。

女の子ばかりだという…。

全裸の女の子のゾンビか…。

ゾンビいっぱいいるのかな?

全裸の女の子ゾンビ…。

囲まれたら…。

私どうにかなっちゃいそう。

私の恐怖心はどこか行って。

変わりに不埒な考えで…。

頭がいっぱいになってしまう。

どうにかしないと…。

私は首を横に振って…。

不埒な考えを振り払った…。

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