見出し画像

クライアントさんがみずから勉強するようになるには?<英語コーチングのコツ>

英語コーチをしているんだけど、なかなかクライアントさんが思ったように勉強してくれない・・・というお悩み、よく聞きます。

では、英語コーチとしてどういう関わりをしたらクライアントさんがもっと熱心に勉強してくれるのでしょうか?

大事なポイントは以下の3点です。

その人の課題を解決する宿題を出す
次回までにやることの確認をする
達成したことにフィードバックをする

では、一つずつ見ていきましょう!


その人の課題を解決する宿題を出す

英語コーチングを受けているということは、そのクライアントさんの英語力に何らかの課題がある、ということですよね。例えば、ボキャブラ増強、TOEICのスコアアップ、リスニング力の強化、スピーキングの向上、など。
そういう課題を解決する宿題を、適切な量、レベルで出していますか?

セッションの中でクライアントさん自身が「今の自分の課題はボキャブラ不足だ」と認識しているかどうか、が重要です。もちろん、コーチから「今のXXさんの課題は、XXXですね」と指摘してもいいのです。

例えばTOEICスコアアップのためにボキャブラを増強する必要がある、という方であれば、TOEIC対策の単語集、フレーズ集(有名なところでは、金のフレーズ、銀のフレーズなど)に取り組んでもらう、ということになるわけですが、そうした場合、私はいつもクライアントさんに

「この1冊を、だいたいXX日くらいで終えてもらいたいのだけれど、一日どのくらいできますか?」

とお尋ねし、こちらからの期待値を伝えた上で、ご本人に一日あたりにやる分量を決めてもらっています。
コーチの方から「毎日XXページやってください」とは言わないようにしています。クライアントさんに「これは、自分で決めたこと」としてもらうためです。

次回までにやることの確認をする

私は、クライアントさんに、毎回セッションの終わりに、「次のセッションまでに、何と何をしますか?」とお尋ねしています。
そして、それを声に出していってもらい、手元にメモを取ってもらいます。

例)
「次回までに、金のフレーズをXXページ分やります」
「次回までに、日常よく使う電話の表現を40個集めてきます」など

単純なことですが、クライアントさんが自分で何をすると決めたのか、を声に出してもらうことで、「ここまでやることが期待されている」というのを明確にすることです。

さらに、セッションがおわった後に振り返りのメールをいただくよう依頼しています。その振り返りメールの中にも「次回までにやると決めたこと」を書いてもらっています。

達成したことにフィードバックする

私は、クライアントさんには、セッションとセッションの間も「毎日の学習報告」をお願いしています。つまり、先ほどの例ですと、本当に金のフレーズXXページ分をやったか、を毎日報告して欲しい、ということ。

ほとんどの方がLINEやメッセンジャーなどで「今日はXXページ出来ました!」などとご報告をくださるので、それに対して私から「いいね!」スタンプを送ったり、短いおつかれさまコメントをしたりします。

予定通りに出来ていない日があっても、報告があれば、報告してくれたことに対して「いいね」です。

報告がなければ「どうなさいました?」というメッセージを送ることも。
やったことをコーチが見てくれている、というのはクライアントさんにとって大きな励みになります。

いかに「自分ごと」にできるか、がコーチングの秘訣

クライアントさんには、毎日の課題を「コーチにやらされている」のではなく「自分で選んだこと、自分ごと」として取り組んでいただく必要があるのです。
学習プランの立て方や教材については、コーチからガッツリアドバイスはしますが、どこまでやるか、どれをやるかを決めるのはあくまでもクライアントさん、というスタンスです。

コーチとして、クライアントさんに「もっとやって欲しい」という思いがあるのは私も同じですが、こちらの思う通りにクライアントさんを動かす、というのは少しおかしい、というか、うまく行かない、と思っています。

原則は、クライアントさんが「自分でやると決めた」ことをしっかりサポートすること。ただし、それでは目標達成には足りないな、と判断したら、それも正直にお伝えして「今のままだと、◯◯さんの目標達成は難しいから、もっとこうしましょうか?」という提案をします。それでクライアントさんが納得すれば、新たな宿題を追加していく、ということです。

それでも、クライアントが勉強しなくなってしまったら?

とはいえ、やはり、中には、勉強をサボってしまったり、忙しくなってご報告がなくなってしまうクライアントさんもいます。

そういうときは、私から
「どうしちゃったんですか?このままだと、目標の〜〜〜に到達しないですよ!」
「ここで止めたら、〜〜〜を英語でやる、という夢が遠のいちゃいますよ!」

などと発破をかけることも。

「あの時、そのさんに厳しく言われて、ハッとした!」

と言ってくださる方も多く、それにより当初の目標が達成できた、と最終的には喜んでくださっています。

コーチはクライアントを優しく励ますばかりが仕事ではありません。このままだとクライアントさんのレベルアップが難しい、と判断したら、あえて苦言を呈することもあります。

その根幹にあるのは、コーチングの要のひとつ、「コーチの自己基盤」です。私は、どのクライアントさんに対しても「この人は、やればできる」と思っています。(単に、今までやる機会がなかっただけ)

仮にクライアントさんの動きが止まったとしても、
「私がここであとひと押しするのをためらったら、この人はここで止まってしまう」
と思うので、せっかくここまでやったんだから、あともう少し!一緒にやってみましょうよ!と、あと押しをしたいのです。

時に「うざい!」と思われても(^_^;)
これは、私のコーチングのスタイルかもしれません。


オンライン英語コーチの学校 完全無料プログラム
https://sub.mfssp.com/p/eng-opt01?ftid=LWhNC4yqfhe6

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?