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Days in Newyork:2

 僕は完全に朝ごはんは米派である。焼き鮭と白米と味噌汁があって、沢庵とか「ごはんですよ」とかあるいはとんぶりなんかがあればもうそれだけで本当に幸せな気分になる。今年34歳になる僕は平成生まれの女の子たちに「園田さんもおじさんになってきましたねえ」と冷笑されたり、2000年以降生まれの女の子たちに「ええ、園田さん20世紀生まれなんですか?」と嘲笑されたり、令和生まれの赤ちゃんを抱っこして激しく泣かれたりしながらも、朝食は米派であることを恥ずかしげもなく宣言することで、ぎりぎり昭和生まれの威厳をぎりぎり保って生きている。
 しかし僕はニューヨークにいる。ここは誰もが自由に夢を見て良いし、自由にくだらないポリシーを捨てて良い街なのだ。というわけで、この日の朝食は「クリントン・ストリート・ベイキング・カンパニー」で、チキン・アンド・ワッフルを食べた。

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