会うとやっぱりね

何か起こったことを説明しようとするのではなく、ただ起こったこととしてそのまま受け容れるようなそんな捉え方ができればいいなと思った。いったん、自分から離れて世界を空から眺めるようにね。

洗い物をしながらとりとめもないことを考えていた。やっぱり過去の記憶が引っ張り出されてしまって、あのときのままでいられたら幸せだったのかもしれないとか、あのときはあのときでしんどかったなとか。

今の生活に満足していると思っていたけど、やっぱりどこか欠けていたんだな、と。でもそんなのは誰もが持っている感覚なんだろう。私はそれまで満たされてきた恵まれた人生を送ってきたから。

あの人といたらこれから日々を過ごしたら幸せになれるんだろうか、私が音楽を始めなければ、一緒にいることができたんだろうか。一緒にいてもしんどいか?分からない。

たまに会うときれいな部分だけ見えてしまうから。幻想を抱いてしまう。

感情を抑えないことが悪い結果に繋がることが多かった。だから抑えないことをやめた。それが大人になることだと言うなら寂しい気もしてしまう。

単純なロマンスで語れるような好き、とかではない。一緒に過ごしてきた時間の霊が私たちを、いや、私を動けなくさせているのか、それがものすごく温かく感じるときがあり、それに甘えたくなるのかもしれない。甘え。

やっぱり分析してしまうけれど、結局、いや…。結局、とまとめてしまうのもよくないか。

ものすごく人生の深い部分で関わった人だから。

誰かに認められたいと思うことは甘えなんだろうか。

もしかすると、感情に支配されて行動したり、人にそれを向けたとき甘えになるのかもしれないな。

7月14日

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