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ちょっとタメになる海外生活ネタ⑥フランスで「一線を越える」はどこにある?

 こんにちは。訪問ありがとうございます。

  今子ども達はサマーキャンプに行っています。次女が行っているサマーキャンプはティーン向けのものなのですが、ザ・ティーンという感じで挨拶もせず気だるく感じの悪い子達もちらほら。昨日は挨拶をしないこと、無断欠席や無断で帰ることについてのお説教があったようです。無断でいなくなるとは・・。

 出席すると前日に連絡したのに子どもをバスに置き去りにされた親としては、適当な海外であっても出欠だけは参加者もカッチリして欲しいですね。

 今年は子どもの置き去り事故がなくなることを祈っています。


 あいさつはどこで暮らしても生きていく上で基本ですよね。カナダでは、Hello, how are you? と、急いでいる時でもhow are you? がついてくるのでもどかしいこともあります。

 私は、小さい頃にテレビで外国人が挨拶のキスをしているのを見て、外国人は口と口で毎日色々な人とキスをするのだと思っていました。でも、外国人とひとくちに言ってもキスの文化がある国とない国があるし、そもそもくちびる👄を使わないのが挨拶のキスなのです。

 今日は、フランスの挨拶キス(BISOUS )ビズから始まり、「一線を越える」について書きたいと思います。

 写真は、2000年のクリスマスにスイスとの国境付近のお城で撮ったもの。調べないと名前がわからない・・。

挨拶キスはどうやっている?


 フランスでは、人と会った時は基本的にbonjour 、salut やcoucou と言いながら ビズ(挨拶キス)を右から始めて2回します。向かい合って右の頬同士をくっつけてチュっとならします。それから左。安定感を出すために片方が肩や腕にそっと手を添えることもあります。

 間違えて左から始めようとすると顔が近づき過ぎて気まずくなります。

 これが難しかったのですが、フランスでも地域によって3回のところもあります。私は2回で身を引こうとして相手が3回目の姿勢に入って超接近。もしくはその逆もありました。幸い、口同士がぶつかったことはありません。人に誰かを紹介された時もビズをするので何かの会場に行った時は大忙しです。

 私は女性なので常にフランスでの挨拶はビズでしたが、男性同士の組み合わせでは親しい身内以外ではビズをしません。握手です。ゲイの方たちは男同士でもビズをするようです。

 口でチュっと音を出すのは、最初は難しかったのですが慣れると軽快な音が出せるようになります。それでもフランス人はやはり数をこなしているので音がキレイです。

口の近さは好意を表す?


 キスと言っても、ただの挨拶です。私もフランスに行った当初はそう思っていました。しかし、しばらくしてから自分の口の位置をどれだけ相手の口に近づけるかで相手の自分に対する好意のレベルがわかってきました。

  これは一般的ではないかもしれません。本当に本当に仲の良かった私のフランス人の友人2人とは私が日本に帰る時
「私達はレズビアンじゃないけど、本当にあなたが大好きよ」
と口と口でキスをしました。

 私が外国人だからなのかもしれません。大して親しくない人とはあいさつを言葉だけで済ませることもできます。握手だけのこともあります。

 同じ寮に住んでいる男性がいました。友人の紹介で知り合い顔を合わせると毎日ビズをしていたのですが、ビズの時の彼の口の位置が徐々に私の口に近づいてきているような気がしました。立ち止まって話しかけられる時間が長くなってきています。

 これはまずい。私には彼と次のステップに進むつもりは全くありませんでした。とりあえず時間をずらしてなるべく会わないようにし、急いでいるように振る舞って徐々にビズから言葉だけの挨拶へと移行させていきました。

 相手にも私の意向がダイレクトに伝わるようで、それからはあまり話しかけてこなくなりました。

付き合う?までが短い


 フランス人は、知り合ってから付き合うまでが非常に短いように見えました。しかも、日本のように付き合ってくださいという線引きのフレーズがないようです。そもそも、真剣交際に入るまでは何人と同時進行で遊んでも良いという雰囲気でした。どこまで深入りして遊んでいるのかは聞けませんでしたが。

 いまだにあまり理解できないのですが、付き合っていないのに日本で言ういわゆる一線を越えていたり

「愛しているよ」

が「本格的に」付き合うということで、それまで掛け持ちオッケーなど、フランス人はこうですと言い切れない感じがありました。

 これは勝手な推測ですが、挨拶キスの文化があるので口同士のキスには簡単に移行しやすいのです。相手が自分に好意を持っているかどうかビズの時に毎日口を近づけていけばわかります。

 こうやって愛情の口キスまで簡単に進み、それからそんなに間をおかずに何度も泊まりに来ている。キッチンでは男性が女性を膝に座らせてイチャついています。それでも、まだ真剣に付き合うかはわからないと言うカップルをよく見ました。

 日本で言う「一線を越える」というのはフランスには私が見たところなさそうです。

 フランスの愛のステップは国旗のように3本。愛情の口キス、日本で言う「一線を越える」、Je t’aime mon amour という愛の言葉をもらう一対一の真剣交際というステップがあるかもしれないと心に留めておくと安心かもしれません。

 事実婚が損をしない国なので、結婚してくれないから愛されていないわけではありません。

 

 

 

 

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