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大学中退後、起業失敗を経験し、IT企業で法人営業に没頭する、田中孝資

様々なバックグラウンドを持ったそのまんま荘の住人がこれまでどのような人生を送り、今を生きているのか。住人一人一人の人生を紹介していく連載。

第二回目に選ばれたのは、一年生の冬に大学を退学し、現在ITベンチャー企業でインターンをしている、こうちゃんこと田中孝資。

田中孝資(たなかこうすけ)|1998年生まれ、21歳。神奈川県出身。
大学一年生の冬、大学の意義に疑問を持ち、退学を決断。その後、Panasonicが運営する新規プロジェクトの共創空間「100BANCH」でヒッチハイカー向けのプロジェクトを立ち上げる。現在はITベンチャー企業でコンテンツマーケティングを提案する営業職のインターンを行なっている。

大学に進学した理由

「大学に行くのが当たり前だった」

こうちゃん2

--第二回目に選ばれた、こうちゃん!今回はよろしくお願いします。今日はこうちゃんが今まで歩んできた人生について色々聞きたいんだけど、まず大学に入った理由を教えてもらっても良いですか?

田中
こちらこそよろしくお願いします。大学に進学した理由かぁー。通っていた高校が小学校から大学までの一貫校だったから、何も考えず周りに流されるように大学に進学したね。「高校の次は、大学に進学する」ことが当たり前の環境だったから、当時は進学について深く考えていなかったな。唯一悩んだのは、学部。魅力的な学部がなかったから、「どうしようかな」と悩んだ結果、理系を学ぶのはかっこいいという理由で農学部を専攻して。

--そうなんだ!学部で悩むの時はわかるなー。大学時代はちなみにどんなことをしていました?

田中
元々勉強が好きではなかったから、大学に行かず、友達と外で遊ぶ毎日だったかな。車の免許を取りたてで、キャンプやスノボーなど車がないといけないところに毎週のように遊びに行ってた。大学の仕組みで、4回授業を欠席すると単位が取れないんだけど、一学期に取れた単位が8単位。今思うと人生で一番遊んでいた時期だった。

大学を辞める決断

「残り3年の大学生活が無駄に感じた」

こうちゃん3

--受験が終わり、新しい出会いが多いから、人生で一番楽しい時期だったのかもね。そんな楽しい大学生活に区切りをつけて、大学を辞めようと思ったきっかけは何だったの?

田中
きっかけかぁー。授業に行かず、友達と遊ぶ毎日を続けた結果、学校から警告を2回受けたんだよね(4回警告をもらうと強制退学)。そのときに、
「何の目的があって、自分は大学に行ってるんだろう。親が授業料を払ってくれているのに、自分の限られている時間を使っているのに、なんで..。」と、ふと思って。それから、大学生活の残り3年にお金、時間を費やすのであれば、将来役に立つスキルを得るために費やしたいと考えた。そこで出た結論が、英語を勉強するために留学をすること。ここにお金と時間を投資したいと思った。それから、親に大学を辞めること伝えて、大学一年の冬に退学をした。

--親からの反対はなかった?

田中
なかったね。大学に進学するとき、父親から「大学は目的を持って行った方が良いぞ」としつこく言われていて。父親が大学を中退していることもあって、経験からアドバイスをしてくれていたんだけど、当時は大学は夢の世界だと思っていたので、聞く耳を持たなかったね。だから、留学をするために大学を辞めると伝えたときもあっさりと承諾してくれたんだ。

100BANCHでプロジェクトを始めたきっかけ

「ヒッチハイクでオーナー荒木との出会い」

こうちゃん7

--そうなんだ。大学を辞めてからは、どうなったの。

田中
結局、家庭の事情で留学に行くことができなくなって、親とのいざこざから家を出て、友達の家に居候をすることに。そこでもう一度、この3年間で何しようかと考えた。大学を辞めたので、大学生の頃のように遊ぶことは出来ない、と。とりあえず、自分探しをするために大分に住む姉のところまでヒッチハイクをすることにしたんだ。海老名のサービスエリアで車を探していると、隣に同じくヒッチハイクをしている人がいたんだよね。それが、たかさん(そのまんま荘のオーナー)だったの。

--すごい出会いだね。それで?

田中
目的地の方向が同じだったので、たかさんが捕まえた車に同席をさせてもらい、そこで色々話した。そこで「ヒッチハイクの人に向けたサービスがあれば良いのにね。面白そうだし」という話になり、共感して一緒にプロジェクトを進めることになったんだ。出会って間も無く、お互いのことを何も知らないのにも関わらず、連絡先を交換し、次に会う約束をした。数日後、当時100BANCHの競争率が7倍と高かったにも関わらず応募したところ、僕たちのプロジェクトが通り、東京で活動を共にすることになったんだ。半年間活動したんだけど、金銭面やお互いの価値観が合わずに、結果ボツになってしまって。けど、あれはすごい良い経験だったなと今でも思う。

ITベンチャー企業との出会い

「雷が落ちたような感覚がし、とあるIT企業にインターンをすることにした」

こうちゃん4

--いや、すごいね。お互いのコミュニケーション能力の高さに脱帽です。100BANCHでのプロジェクトが終わってから、現在のIT企業に入るまでのことを聞きたいです。

田中
プロジェクトが終わってから、何をして良いのかわからない時期があったのね。とりあえず、生活のためにレストランでアルバイトを始めたんだけど、時給もバイトの環境も良く、一生ここでバイトをしていても良いかもと思ってた。始めて半年くらい経ったときに、「大学を辞めたのに、やっていること大学生と変わらないじゃん。このままではいけない、とにかくどこかに就職しないと」と思って、友達の紹介で大学生として企業説明会に出させてもらうことに。そこで出会ったのが、今働いているIT企業。説明を聞いていたときに、直感的にここで働きたいと思って、隠していた”大学生ではない”ことを正直に伝えると、人事の方が「インターンとしてうちに来なよ」と誘っていただいて。それからインターンをすることになったんだよね。

--現在はインターンでどんな仕事をしているの?

田中
仕事内容は法人向けの営業。やりがいがすごくて、営業が取れたらすごく嬉しいし、取れないと悔しいから、とことん事前準備をするようにしてるんだ。

現在の近況報告

「コロナのおかげで、仕事の学びが多い」

--そうなんだ!現在のこうちゃんの近況を知りたいんだけど、教えてもらえますか?

田中
仕事に関してはコロナの影響で、営業先に電話アポイントをとることが出来なくなっていて、メールで問い合わせを行っているね。電話での営業は慣れていたんだけど、メールですることはなかったから、ただいま絶賛苦戦中です...。でも、営業の方法が変わったから、学べることもあるんだよね。例えば、メールの開封率とか返信率を分析しながら、テキストで相手先の心を動かす文章構成力を学んでいる。今後は営業のスキルを磨いて、今よりも会社に貢献できるようになりたいと思ってる。

見ている方へメッセージ

「脱力をすること」

こうちゃん5

--こうちゃんが営業マスターになることを願い、ずっと応援しています。最後に見ている方へ、メッセージをお願いします。

田中
みんなへのメッセージね。僕の経験から言えることは「脱力すること」かな例えば、周りが次々と内定をもらっているのに、自分はまだ全然内定が取れていないときって、かなり焦ると思うのね。そうすると段々、「入りたい業界や企業から内定をもらいたい!」という思いから、「どこでもいいから内定が欲しい。」っていう思いに変化するんだよね。こんな時こそ、脱力をして冷静に考えることが大切。目的を見失って、自分が好きな仕事に就職できなかったら、本末転倒だから、自分の意思でしっかり物事を判断して、行動すると良いのかなって思います。

田中孝資からの学び

「一期一会」
〜一つの出会いから人生は変わる。出会いを大切にする〜

「見送り三振よりも、空振り三振」
〜行動しなかったことを後悔するより、行動して後悔しよう〜

「焦らず、流されず」
〜目的を見失うことなく、脱力して行動すること〜


そのまんま荘については下記の投稿からどうぞ

(執筆:立野凌央)


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