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#54 子どもにコーチングが必要な理由

『コーチングって、仕事をする人たちが成果を上げるために取り入れるものだと思っていました!』

と、最近お話しさせていただいた方から言われました。私自身も”コーチング”について学び始めたのは、今年の3月からです。実際に”コーチング”は「仕事をする上で必要な人がする」というイメージがあったり、「そもそも、コーチングって何やねん」な人たちが多いのかと思います。

今回は、コーチングについて、子どもにコーチングが必要な理由をお話していきます。

コーチングとの出会い

私と”コーチング”の出会いは、面白いもので、NPO法人を辞めてフリーランスになると決めたタイミングで、ある方が声をかけてくれたのです。

『キッズの為のコーチングをしてみない?』

正直、”キッズの為のコーチング”と言われて、イメージできませんでした。そもそも、キッズにコーチングは必要なのか?という点も、その時は疑問でした。

そこから、実際に自分でコーチングを受けたところ、びっくりです。コーチングでは、『自分が何を理想としているのか』『自分の中にどんな想い(価値観)があるのか』『これからの人生をどうやって生きていきたいのか』を自分自身に問います。”コーチングって、めちゃめちゃ深いやないか〜い!”と衝撃を受けるわけです。

そう。コーチングとは、答えが与えられるわけではありません。コーチが答えをくれるわけではないのです。”はい、これが正解です。あなたは成功した人生歩めます。”とか言ってくれたら、それはコーチングではありません。何かの魔法です。(笑)

コーチングって?コーチの役目って?

コーチは、いろんな問いかけをします。そして、クライアント(コーチングを受けている人)はその問いかけの中から、”自分で気づいていく”のです。求めているものが明確になったり、その求めていることに対してどう行動していきたいのか明確になります。なので、自分で解決することができるのです。そのためにサポートを借りるだけなのです。

スポーツの経験がある方は、チーム(または個人)のコーチをイメージしてみてください。コーチは、選手と同じフィールドに立ちませんよね。選手がパフォーマンスを全力で発揮できるようにサポートするのが、コーチです。つまり、選手は、自分自身で行動(パフォーマンス)ができるようになっていなければいけないのです。コーチが手取り足取り、フィールドで一緒に行動することはできませんから。

コーチの役目は、”選手が自ら求めているものを明確にし、行動できるようにサポートすること”なのです。

自分で気づき、行動できるようになった選手(クライアント)は、自分の想いを形にすることができるようになり、結果として”夢が実現できる”ことや、”ステップアップ(成長)できた”という形を手にすることができます。

なので、コーチングは、魔法ではありません。

そして、”コーチング”は、自分と向き合う時間が多くなります。答えのない時代と言われる今、とっても必要なことなのです。

”自分はどう思っているのだろう?”、”何を望んでいるのだろう?”、”私の価値観て何だろう?”

と真剣に自分と向き合います。なので、外側に正解はないのです。ネット検索しても、AIに頼んでみても、この答えは出てこないのです。


コーチングがキッズに必要な理由。

そして、なぜ、キッズ達にコーチングが必要なのか。(正直言うと・・・、大人も含めてみんなにコーチングを受けてもらいたいのですが。)

実は、今の日本は特に”コーチング”が必要だと感じています。なぜなら、

「自分が何をしたいのか分からない」「自分はどう生きたいのか分からない」「自分の強みが分からない」など、将来の夢が描けない若者が増えているからです。

実際に、2020年の小学生〜高校生までの自殺率は、戦後(統計の取れている中で)最多となってしまいました。

衝撃的な事実。

コロナの影響もあるでしょう。しかし、将来の自分にワクワクしていたら、子ども達は自殺を選ぶでしょうか?

自分で問題を解決する力があることを知っていたら、子どもはどんな選択をするのでしょうか?

将来、どうなるかなんて、自分次第なのです。人生を切り開くのは、自分自身なのです。

だからこそ、今、必要なことは、子ども達が、『自分の力で人生を歩くことができるようになる』ためのサポートだと思っています。

その方法は、『自分自身に問いかけて、答えを見つけていくこと』です。しかし、子ども達は、その方法を知りません。

子ども達には、サポートが必要なのです。


”個”と向き合う時間を増やすこと

”多様性ある社会”という言葉をよく耳にするようになりました。では、”多様性”とはいったいなんでしょうか?

私の考える”多様性ある社会”とは、”個が確立していることを、お互いが認め合う社会”です。

そうです。大切なのは、認め合う前に『”個”が確立していること』なのです。ある瞑想の先生が言っていました。”それぞれの個性が際立って、世界は調和する”と。

まずは、”自分がどう生きていきたいのか”を問い、答えを自らの力で導くことができるようになることが必要です。

そして、みんなそれぞれが、”自分を表現できる”ことで、それぞれが認め合う準備ができるのだと感じています。

だって、みんな一人一人、生きている人生は違うのですから。100人いたら、100通りの人生があるのです。

そこに、総合的なマニュアルはないのです。

だからこそ、『自分と向き合う時間』が必要になります。なので、私は、個人セッションを通して、子どものコーチングをしていきます。

誰かと比べることなく、自分のペースが大事なのです。自分を見つめる時間が大切なのです。そして、その中で自分の”本当に生きたい人生”を生きる人たちを増やしていきたいのです。


最後に

子ども達へ私が伝えたいメッセージは、『自分が生きたい人生は、自分で創ることができる。』ということです。

私は、高校から大学、新卒で会社員になり、まわり道をしないでレールの上を歩いて生きてきました。27歳でカナダへ渡り、そこから自分の『本当の人生』を自ら選択し、生きていくことの大切さを知りました。

そして、日本に帰ってから”コーチング”を通して、『自分の人生は自分で創れる』ことを知りました。

解決できないものはない。自分次第で、あなたの人生は輝かしいものになる。でも、そのためには、あなたの『意思』が必要なことを忘れないでください。


最後に、ムーミンに出てくる、スナフキンの言葉をお借りして。

”大切なのは、自分のしたいことを自分で知ってるってことだよ。”

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