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人生をやり直したい。

アラフォー。
昔は「人生50年」と言われていたようだが、今では100歳まで生きるのも当たり前の時代になった。

「100歳まで元気」は大げさにしても、80歳前後なら疾病や障がいがあっても、趣味を楽しんだり、旅行に行ったり、美味しいものを食べたりは当然。
80歳で働いて稼いでいる人もいる。90歳で山登りをしている人もいる。

とすると、私もまだ50年近く生きることになる。
健康を維持できれば、少なくとも30年ほどは自由に生活ができるはず。


なのに、
「もう、人生いらない」「いつ死んでもいい」「人生やり直したい」
と感じるのは、疲れているのだろうか。

職もあり、家族もいて、友人もいる。趣味も楽しむ、恋もしている、新しいこともしたい。

なのに、
反面、「この先、30~40年が不安」なのはどうしてだろうか。

やはりお金、だろうか。

職はあると言えお金持ちではない。生活はカツカツだ。年金も少ないだろうし、いつもらえるのか。いつまで働けるのか。
更に、子どもたちの将来も不安。同じように食べていくだけで大変な生活。


もし、人生がやり直せるなら。

今と同じにはなりたくない、と思ってしまう。

失敗な人生だったとまではいかなくても、大成功ではない気がする。

逆に「あと30年」と考えると、「終わりが見えてきた。ああ、違う人生が良かった」と思うのかもしれない。
贅沢な悩みか。

子どもの頃、ピアノが習いたかった。貧乏だったから習わせてもらえなかった。友達がエレクトーンを習っているのが羨ましかった。

「将来何になりたい?」と聞かれて、大人の期待する答えを探して良い子を演じていた。「学校の先生」とか。本当は、もっと煌びやかな夢があった。

好きな人に告白もしなかった。素っ気ないふりをしてイジケていた。素直じゃなかったばっかりに逃した恋があった。

褒められても喜べず、自信がなくて一歩前に進めなかったり。「無理に決まっている」と諦めた想いがあった。恥ずかしかったから。自信過剰と思われるのも、欲があると悟られるのも。

「お金持ちになりたい」「有名になりたい」「好きなことをしたい」

若い人がそう、口に出して言っているのを見ると、「私もそうだったのかもしれない」と気付く。
とにかく、
「何者かになりたかった」

今は、「何にもなれなかった」感が強い。

何の一番にもなれなった、って。
…たいした努力もしてなかったくせに。


もし、人生をやり直せるなら、

自分の欲に素直に生きてみたい。

人の目を気にせず、恥ずかしがらず、聞き分けの良い子にならず、見栄を張らず。

したいことを思いっきりしてみたい。

生まれ変わりたい。人生を、もう一度、若い頃からやってみたい。

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