「マスクによる肌荒れ」が伝えること。
マスクに関する記事を2本、立て続けに書きました。
執筆後、影響力のある方々に記事を共有し、皆さんが厚意でシェアしてくださったおかげで、普段絡むことがないような方々からもコメントをいただくことができました。記事を「オススメ」「サポート」してくださる方々もいてありがたいなと思いました。
1本目の「マスクの話」は賛否両論でいうと「賛」100%でしたが、2本目の「献血」になると「否」のコメントも体感で10%ほどきます。
「マスクくらいすればいい」「献血ルームでも陽性者が出たのを知らないのか」など、見知らぬ大人からタメ語でリプライが来る“ネットあるある(匿名アカウントゆえにとりやすい横柄な態度)”に久々に触れた気がします。リアルの場だと、初対面なのにタメ語でくる人はほぼいないですし、とても親密にならない限り、大体は丁寧語混じりで話すものですから。
同調圧力の要素があるもの、記事の本意を汲み取らず揚げ足をとってくるもの、記事を読了していなさそうなものには反応しません。双方で得ている情報のソースが異なり、思想も違うため、リアクションしてもお互いに不快な気持ちになり、マインドに悪影響を与え合い、ひいては身体にも良くないと考えているからです。まあ、お互い健康で、笑顔で生きましょうや、という考えです。それぞれで「今、仲良くはならなそうな奴とすれ違ったわ」程度に認識して、一瞬で流せばいいと思っています。
マスクと肌荒れ
さて、マスク関連記事3本目では「マスクと肌荒れ」について書き残しておきたいです。私はTwitterの海を「マスク ◯◯◯」と、マスクと何らかのキーワードで検索するのが日課と化しています。
街を歩くと体感で99%の人がマスクをしている今、リアルでもネットでも「顔の見えない人々」がマスクをどう捉えて、装着しているのかを知りたいからです。
「マスク 肌荒れ」は定期的に検索する組み合わせです。どういう人がマスクによる肌荒れに悩んでいるのかを調べたいし、どういう状態になっているのかも知っておきたい。また、別の切り口とはなりますが、企業が「マスク 肌荒れ」をいかに商売につなげようとし、どのような人々が顧客となっているのかをビジネス視点で見るのも興味深い(マスク着用前提で話を進め、上手いこと製品・サービス化するところばかりですけど)。皆さんも「マスク 肌荒れ」で検索してみてください。
数分おきくらいの高頻度でツイートされる内容であり、マスクによる蒸れや擦れ、こもる熱などによる肌荒れで、心身共に辛い思いをしている人が多く見受けられます。症状の具体例としては、目立つニキビに吹き出物、ヒリヒリ感、ガサガサ感、火照り、乾燥など。
マスクで肌荒れし、マスクを肌荒れ隠しに使う辛さ
「マスクによる肌荒れがひどいからマスクを外したい」人がいる一方、「肌が荒れすぎてマスクを外せない」人の声も。ただ、ほとんどの人がそれでもマスクをつけ続ける様子が垣間見えます。
例えば以前のスイスのように、マスク着用は法律で定められているものでもなく、単なる要請(お願いベース)なので、つける・つけないは自由です。罰金を課せられることもないのですが。
ただ「つけなければならない」と「must」的思考が浸透してしまっているなあと、コロナ3年目の夏を迎えようとしている今も、つくづく感じます。
あまりにも根深い、この限りなく洗脳に近い思い込みは解けるのでしょうか……。今日も福岡・天神まで出かけましたが、素顔の人は片手で数えて収まりました。
立ち飲み屋や居酒屋など、人がぎゅっと密集しやすい場所では、多くの人がマスクなしで談笑しているけれど、屋外を歩く人も、自転車に乗る人も、オープンカーに乗っている人も(!)マスク、マスク、マスク。不思議な光景です。
肌(皮膚)は最大の臓器
「マスクと肌荒れ」に話を戻します。大前提として皮膚は全身で最も大きい臓器です。
その皮膚の中でも、見る機会が多いのが顔です。家では皆マスクを外し、自分の顔を見る機会があるはず。特にメイクを落とすとき、洗顔するとき、スキンケアをするとき、風呂に入るときなど、何度も見ますよね。
その顔表面が荒れている=「身体にいいことをしていない」のは明らかです。皮膚が悲鳴を上げているともいえます。
皮膚は「身体のコンディション」を投影する
↑の書籍や皮膚に関する書籍を読んでほしいですが、皮膚はとても正直です。もっというと、身体はとても正直です。心ともリンクしているし、自分が苦しくなったときは、身体が分かりやすくサインを出すものです。皮膚という「本人に対して異常を最も知らせやすい臓器」を使って。
無理をしているときに体調を崩したり、身体に良いとは考えられないものを食べ続けたりしていると皮膚に異常が現れたりすることもありますよね。
皮膚といえば、性器も皮膚に覆われています。つまり、皮膚の一種でもあります。私は睡眠不足が重なるとすぐに膣カンジダにかかってしまう「膣カンジダ再発」を何度も起こしています。
その度に身体って素直だし、こういう風に訴えかけてくれるから助かるし、生活改善に向けて行動に移せるんだよなあと、感謝の気持ちもあります。
肌荒れは心身が上げる「辛いよ」のメッセージ
もしマスクで肌荒れをしているなら、それが合わないあまり、身体が辛い、しんどいと訴えているということ。無理してマスクをし続けることが、身体をより辛い状態にしているとも考えられます。そして、繰り返しになりますが、マスク着用は法律で義務付けられているわけではないため「自分にとって必要ない」と考えることもできます。
カンジダ膣炎を繰り返す私ですが、顔面は基本的に健やかです。スキンケアはヘパリン類似物質とプロペトで終了、ベースメイクは日焼け止めと下地だけ、風通しの良い素顔で歩いているから、というのは大きいと思います。
ただ、稀に米粒以下の小さな吹き出物ができるときがあります。それでもテンションが下がり、早急になんとかしたいと皮膚科に駆け込むくらい自分にとっては問題なので、マスクによって多くの顔面積が荒れてしまう、という人の投稿を見ると、鏡を見ると泣きたいくらい精神的に参るだろうな、鏡を見るのが嫌になるだろうなとも想像します。
子どもの口周りがマスクのせいでただれている、という保護者の投稿も多く見かけます。子どもであっても、ただれや出来物による違和感は不快に決まっていますし、何より子どもの小さな身体が口元の皮膚を通じて辛さ、しんどさを必死に訴えているということ(昔、水疱瘡で皮膚の大部分が赤くなった、自分の子ども時代の写真を見たことがありますが、辛そうでした)。
荒れている状態と向き合って、それを「身体が懸命に訴えている辛さ、しんどさ」だと捉え、症状に耳を澄ませてみたら、次にとりたい対応が見えてくるものです。
そんなとき「マスク着用を前提にした製品・サービス」を探し、マスク着用を続けつつそれらを活用する発想に到るのではなく、シンプルに「マスクをしない」試みをひとつのやり方として検討するのもありではないかと思います。
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