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牡蠣ハウスで焼き牡蠣三昧。糸島市、また行きたい[35歳の単身福岡移住日記#7]

2022/3/5(土)

今日は半日、糸島市に行ってきた。案内してくれたのは石田ごうきさん。「DRESS」で初期の頃、寄稿いただいていて、私が編集担当をしていたつながり。

2年前、都内から糸島市に家族と移住したごうきさん。糸島市での暮らしを楽しんでいることが、事前のメッセージでも大いに伝わってきた。

「糸島はクルマで回る方が便利だから」と私の最寄駅、西鉄平尾までクルマで迎えに来てくださり、久々の再会を果たして、道中は近況をいろいろ聞いて盛り上がる。

糸島市に入った。田園地帯が目の癒し

下道を通ると、福岡市西区が思いのほか広くて、隣接する糸島市になかなか着かない。福岡市って広い街なんだなあと、クルマで走ることで実感した。

糸島市はコンテンツ豊富だから、今日は「牡蠣ハウス」という1コンテンツを集中して楽しむことに。

こんな風に、牡蠣ハウスがいくつも並ぶ。使われる牡蠣はこのあたりで取れたものだからほとんど差はなく、外にメニューが写真付きで貼られているので、それを見て好みで選ぶ感じだという。

ウインドブレーカー貸し出しがある、こちらの「正栄牡蠣ハウス」に入ることに。

「牡蠣を焼いていると、貝が爆発して飛び散ることがあるから、汚れてもいい羽織ものを持ってきた方がいい」と、ごうきさんから事前に聞いていた。

本当にその通りで、あちこちの席で「パーン!」と弾ける音と共に「ワッ!」みたいな軽い叫び声が飛び交う(笑)。私も何度「ウワッ!」と野太く叫んだことか。。

ゴーグルとか眼鏡、フェイスガード(牡蠣を怖がりすぎる装備に見えるかもしれない?)があると不安がなくなるかもしれない(今日の学び)。目に入る可能性は低いと思うけれど。

ごうきさんは紳士的で優しく、こちらをプリンセス扱いしてくれる人なので、牡蠣が爆発した場合、基本的に自身の方に飛ぶような方向に牡蠣を置いてくれていて、何度も牡蠣に襲われていた(割れて液体が飛び散る)。

パンツやパーカーに透明な液体がパシャッとかかるのだけど、一切動じない姿に「なんてどっしりしてる人なんだ。。こういうのが本物のカッコよさよ。。」と内心感じていた。

家族やクライアントなどと、何度も牡蠣ハウスに来ているという、牡蠣小屋マスターみたいなごうきさんによると、ここでは焼き牡蠣を食べるのに注力するのがいいという。

他にもメニューはあるけれど、あえて焼き牡蠣特化。それは正解だった。ふたりで3kgの牡蠣を頼み、すべて焼いてもらったのだけれど、全然飽きない。

長めに焼いたもの、そうでないもの、ポン酢で蒸し焼きにしたもの……牡蠣の一つひとつが違う料理のように感じられた。

「ひとつとして同じ個体がない」し、焼けて貝を開くタイミングも、個々の貝によって違うからこそ(早く焼き始めたからといって、早く貝が開くわけではない、というのが面白い)だと思う。

ごうきさんが牡蠣を焼きながら、開きながら「育ってきた」とニコニコして言うのを見て、子どもを見ているような感じなのが面白かった。でも事実、牡蠣には個性があり、人間のような感じがした。

食後、デザートで締めて(ほとんどの席でデザートで締めていた。しょっぱいものを食べた後だから?)、ごちそうになる。贅沢な昼食だった。

食後、近隣を少しうろうろ。海の色が美しい。九州を旅して海を見るたびに感動に包まれていたけれど、今後はこの海が近くなる。

東京から九州各地に飛行機で通ったけれど、これからはバスや電車で気軽に巡れるのだ。

理由は説明しづらいけれど、九州地方が好きな自分としては、引っ越して1週間だけれど、来てよかったなと思っている。

帰りも厚意に甘えて、最寄駅まで送ってもらう。糸島市から福岡市に向かう高速から見える景色は東京的。

糸島市、ほんの一部を味わっただけだけれど、ごうきさんからいろいろ聞いているうちに、近々また行きたくなる。

いい季節を聞くと5月だというので、その頃再訪する予定。また案内してくださるそう。ありがたいご縁だなあと思う。

平尾に戻ってからは、周囲を散策。閉店30分前に、先日歩いて気になっていたセレクトショップ「kivi」に入る。

店主さんが朗らかで話しやすい人だった。居心地のいい店。一点、大きめの春トップスを購入。

「2022年は服を買わない!」とパートナーに宣言していたけれど難しい。断捨離してあまり服がなく、かつ、重ね着できるサイズ感の春服が必要だった。

服を買った後、隣にあるパン店「ラ・フランス」に寄る。14年前の記事だけど、このときから価格が変わっていないのがすごい。ここで20年近く営業しているという。

店主のおじいさんが気さくで、とても話してくれる人。パンを買いに来て、けっこう大事なことが盛り込まれた人生論を聞けるとは、なんとも幸運だ。

有意義なお金の使い方とか、商売についての考え方とか、どう生きるかみたいな話を。

「パンはどうでもいいんですよ。これ(パン)を通じていろいろな人と出会ってきたことが大事。人は出会う相手によって変わっていく」というような話も印象的だった。

こちらに来て1週間。スーパーやコンビニ、ドラッグストアなど以外の個人店では、最低でも一言何か会話をするようにしている。

それがどんなつながりになるか、何を生むのかはわからないけれど、この地に馴染むために、馴染んでより楽しく生活するために、豊かに過ごすために、楽しみながらやっていることだからいい。

店主からここまで濃い話が聞けるとは思わなかった。メロンパンがスペシャリテのようなので、後日改めて来店したい。初回の来店で好きな店になったから。

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