見出し画像

Clover Point

2023.8.21

うす。

こういうのでいいんだよ、こういうで。
って言いたくなるような安心安定のキャラゲー。

笑いあり、萌えあり、ハートフルあり。

そしてこの作品の最大の魅力は伏線の張りめぐらされた丁寧なストーリー。

良作だった。

簡単なあらすじ

町のどこかにあると噂される「クローバーガーデン」。
そのクローバーをひとつ摘んで願い事をすれば、どんな願いもかなう、というも言い伝えがある。

各ルート感想

レッツ背徳 実は妹だった 小鳥遊 夜々(たかなし やや)

こういう子はやっぱり好きなんですよ。

人見知り転校生。
感情をあまり出せない。
人と壁を作る。

そんな属性の子が自分にだけ懐いてくるのって。
なんか自分にしか見せない表情があるのっていいよね。

そしてこの子は感情があまり出せなかった過去があるとは思えないほど積極的。
でか弁当1つを二人で食べるバカップルっぷりは好きなシーン。

そもそも夜々って名前が可愛い!

ストーリーは恋人になって、やっちゃった後で実の生き別れの兄妹だと発覚するやつ。

距離を置きたい主人公と関係なしに迫る夜々との緊迫感は「さくらむすび」のさくらルートの悪夢を思い出してしまった。(かるくトラウマ)

主人公は関係性を大事にしたい。
だからこそ保護者に世話になっている今は愛し合っても周りに迷惑をかけるから距離を置きに行く。

それに対して夜々は周りは関係ないと、離れる理由に理解を示さない。

理屈と感情論てのはやっぱ結論がでなくて、お互い好き同士なのに傷つけ合う姿はやっぱり悲しい。

こういう妹ルートは壁が二つあると思ってて。
一つ目は本人たちの気持ちの壁。
二つ目周りとの壁。
一つ目は主人公は悩みながら覚悟すると同時に二つ目の壁を今は別れるという選択をする。
賢明な選択だけど伝えかたが良くないなと思う。
こういう場合主人公の態度に夜々は不安だからいつも以上に迫るし、体を重ねたがる。
だけど夜々の気持ちを全て受け止めてもそれは破滅ルートをたどってしまう。
二人が自立できるまで待つのが正解だとするならば、いかに安心させれるかが重要なポイントとなる。
そこを疎かにしてしまったのが主人公の失敗なのかと思う。
話的にはクローバーの願いのアクシデントで付き合っていたときの記憶が消されそうになるのを、苦労の末二人の記憶(思い出)を絶対に忘れないことに願いを変更することでハッピーエンドを迎えた。
その後のすぐの描写はないけど、この二人の記憶を忘れないことこそが多分夜々の安心に繋がり、エンディングの数年後の幸せな二人に繋がったのかと僕は思った。

やっぱり妹ルートは笑顔で終わるのがやっぱり嬉しい。

絶対服従 幼馴染お姉さん 柏木 月音(かしわぎ つきね)

ドSでしっかりもの。
だけど実は心は不安定で守りたくなちゃう系の可愛いお姉さん。
まず見た目。
才色兼備の先輩として男女両方から慕われてるお姉さんなんだけど、嫌なことはすぐエッチに逃げちゃう幼いところもある。
そのお姉さんと幼さを見事に融合したこの顔はまじ私のタイプ。
そしてめちゃグラマーでエロス。

ぐいぐい攻めてくるこの感じ。
でも少しテレがあったりするのがこの月姉。
ドS可愛いと表現したい。
そして逃げてた過去に向き合いながらも心がすさんでいく姿。
色んな表情を見せてくれる月姉はすごく魅力的なキャラクターで僕はとても好きだ。

最後のこのシーンなんかは可愛さが爆発しまくってる。
まさにお手本のようなギャップ萌え。

完璧みせかけた不完全。
人間味あふれる素敵なキャラだった。

エッチに興味深々 みんなのアイドル 稲森 真星(いなもり まほし)

普通の女の子。
明るくて可愛くて自信のないドジな女の子。
しかし過去から前に進みだす、超純愛エロエロなストーリーに心と股間がキュンキュンする最高のストーリーだった。

お互い下の名前で呼び合ってた過去。
今ではみんなのアイドルになって手の届かない存在になってしまった彼女。
ひょんなことから演劇を通して再び仲良くなる二人。
この過去からの現在、また仲良くなり始める恋愛はとても良い。
またあの頃に戻りたいけど距離の詰め方がわからないもどかしさが見ていてキュンキュンする。

昔よくしていた恋人ごっこ。
今は二人でラブストーリーの演劇を作って練習を重ねていく。
結局今も昔も自信のない二人は建前に縋りながら歪な恋愛のカタチを続けながらも前に進む。
告白はせずに付き合ってる感じがある二人。
だからこそ節々で感じる不安な彼女。
1週目はあまり気づかなかったけど2週目やると結構不安サインがたくさんあって切なくなる。
安心させて欲しいけどそれを口にだすことがないのはやっぱり自分の自信のなさからだと思う。
不安が大きくなった彼女をなんとかしようと主人公は中途半端な告白しちゃう。
あきらかにタイミングが悪すぎなんだけど、多分自分も同じ立場だったら同じことしちゃうだろうとか思った。

昔、恋人ごっこでもらったラブレター。
彼女は本気のラブレターと思う。
照れくさくていい加減に返したラブレターが中途半端にした告白と重なって見えた。
4年越しの真剣なラブレターの返事を書き、想いを言葉じゃなくて確かなカタチにしたことによって不安から解放された二人。
建前なく本物の恋人になり、演劇含め綺麗なハッピーエンドを迎えた流れは最高の純愛ストーリーだった。

自分たちの恋愛と演劇の台本が同時進行で作り綴りながら進むストーリーはめちゃよかった。

その最高なストーリー中にキラリと光るエロ。
酔っぱらった彼女とみるエロ動画。
そのまま勃起したイチモツをつんつんされるだけのプレイへ。
お互い好きな気持ちとエロ好きの気持ちを隠しながらの最大限に攻めた愛情表現は見事の一言。
ここが一番興奮した。
そしてその後もなかなか進まない二人
つんつんプレイ→顔面ぶっかけ→フェラ→クンニ→SEX
と他キャラなら1日で行くところ何日かけて段階踏んでるんだ、ぐらい進まない。
ここからも二人の関係性がよくみてとれてエロゲーならではのいい表現だと感じた。
やっぱエロゲーはこういうストーリーが映える。

後輩なのにお姉さんキャラ 日向 美緒里(ひなた みおり)

まじで衝撃が走った。
この作品においてダントツで好きなキャラ。
丁寧な言葉使いなのに毒舌で生意気な後輩ってだけで僕は満足なのよ。
それなのこの子ときたらロリで貧乳なのにお姉さんキャラを足してきやがった。

おいおいそれはなんでもやりすぎだろ。
そう思っていた時期が僕にもありました。


この魅力はまじでえぐい!!
ロリの可愛さを愛でるだけでなく、安心と安らぎで包んでくれる優しさ。
守ろうとしてたらいつの間にか守られる立場になっていたかのような。
けどやっぱり守ってあげなきゃと思わせる危うさ。
そして生意気な後輩属性とお姉ちゃん属性の相性の良さはまさに抜群。
何故この組み合わせは世にあまり出てないのだろう。

ストーリーも良かった。

死んでしまった弟に似た主人公。
金欠で困っているのをみてあれやこれや世話していくうちに仲良くなっていく。
お金に絡めて何かと離れないようにする美緒里の必死さはもうツンデレ養分が非常に高かった。
けど後でわかるんだけど主人公を弟に重ねていた美緒里は二度と失いたくない気持ちが強すぎての行動だと思うと切ない。
アナルでしかさせてくれないのは姉弟で繋がってはいけないと、主人公を弟としてみているのかがよくわかるエロゲーならではの表現は好き。
人に嫌われてまで金貸しの小遣い稼ぎをしているのは弟の残したクローバーガーデンを守る為。
いつか四つ葉のクローバーでいっぱいにして弟の叶えたかった願いを叶えるという奇跡を信じて。
よくある守銭奴が実は自分の為じゃないギャップ萌えポイントが高いやつ。

けど弟の残したガーデンは立ち退きを余儀なくされる。
移設を提案するもそんなこという主人公は弟ではないと突き放すと同時に弟の代わりとしてしか見ていなかった自分に気づく。
そして本当の弟の気持ちを知らないことにも。
主人公に対してちゃんと向き合っていなかった後悔と弟ことをなにも知らなかったという不安のなか、手にした願いの叶うクローバー。
美緒里は弟の最後の願いを叶えようとするんだけど発動しない。
実は秘密にされてた弟の願いは姉の幸せだった。
それは主人公といることにすでに叶っているからというオチは最高だった。その事実が美緒里の主人公に対する自分の気持ちが弟の代わりではなく大切な人だという気づきにもなっているんじゃないかと思った。

美緒里が最高にハッピーなエンドで嬉しく少し泣いた。

苦労婆ガーデンの管理人 プチ神様 シロツメ

タイトル回収の本編のIF的なルート。
クローバーに込めた思いがよくわかる話。
ちょっと裏話的な感じのやつ。

「サナララ」でもそうだったように願いが叶うとしてもそれには頼るのではなく背中を押すぐらいのものにするのが、綺麗で美しいと思わせてくれた。

ほんわかぽよぽよ系のかわいい人でした。


よかったところ

・丁寧なストーリー
例えばよくあるとりあえずノルマでエロシーン入れましたとかじゃなく、エロも含めたストーリー展開になっているし、兎に角伏線が多い。
ライターのエロゲーに対する熱意をめっちゃ感じた。

評価(10点満点)

シナリオ・・・6点
キャラ・・・7点
音楽・・・5点


日向 美緒里がとてもいいキャラ。
一番印象に残ってる。
この作品は彼女に会う為だけでもやる価値があると思う。
ただ一つ難癖をつけさせて欲しい。
貧乳キャラにありがちなんだけどやっぱエロシーンはお尻がメインになりがち。
確かに自分もそういうのは大好き。
胸が貧だけども下半身のボリューム感がたまらないやつ。
でも僕はやっぱ貧乳も好きでそれもステータスだと思うからもっと胸を出して欲しかった。
もっともっと貧乳が見たかった。


以上です。
ありがとうございました。(

ゲーム情報(Wikipediaより引用)

Clover Point』(クローバーポイント)は、2007年12月21日Meteorから発売された18禁アドベンチャーゲームである。翌2008年4月30日限りでMeteorがナインプラネッツ社のブランドとしては解散したため、同社のMeteorブランドとして最後の作品[1]となった。

初回限定版は"幸運の"四葉のクローバーにちなみ、7,777本の限定生産となった。これは当時のMeteorの生産規模から少なめの数字となっている。付録として各ショップ別の特典の他に、オープニングテーマ「クローバー」のフルバージョンを収録したサウンドトラックが付いていた(エンディングテーマ「Green Road」はこの特典CDに未収録)。

原画は従来どおりMeteor所属のYuyiが行っているが、今作品では彩色専門のスタッフが参加していた。

※この記事の画像は全て【Clover Point/Meteor】より引用

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?