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さくらむすび

2023.8.14

うす。

楽しく妹ゲーがやりたかった。

ただそれだけなのに。

それを全否定された。

妹ととの恋愛とはなにか。

そしてその厳しさと現実を。

これでもかと教えてくれた作品だった。

サブタイトルをつけるなら
~妹萌えの皆様へ送る、ロリコンホイホイに見せかけた劇薬~

まずはキャラ感想を述べてきます。

禁断の甘い蜜 桐山桜(きりやま さくら)

こんな妹がいたら可愛くて仕方ないと思う。
体が弱くて甘えん坊でお兄ちゃん大好きっ子。
お兄ちゃんが好きすぎなせいで、ちょっとしたことで拗ねたり、妬いたり、我が侭言ったり。

この成熟してない体と心がロリ好きにはたまらない妹となっている。

ただ厄介なのがそのお兄ちゃんの依存度。

妹離れの為に四苦八苦する主人公にとって厄介な存在にもなるし、禁断の蜜ともなる。

急にしてきたキスがまさにその禁断の蜜。

この麻薬にも似た存在。

この快楽に抗うのか、溺れていくのか。

僕は正直この可愛い妹が、作中に出てくるさくらのお化けとリンクしちゃって、恐怖を感じた。

すべてを癒してくれる幼馴染 秋野紅葉

妹が禁断の蜜なのに対してこの幼馴染はその解毒剤にあたると思う。

この子のルートが全てを解決し全てをハッピーにさせてくれた。

主人公と妹にに対してとことん優しくて寄り添ってくれて、お互いが幸せになれるようにと動いてくれて。

まじでいい子。

絶対的な主人公の夫婦的ポジジョンでなんで付き合ってないか不思議な関係。
ちょくちょくそれで、からかわれて赤くなる紅葉は可愛い。
ってか見た目がホントに好み。

幼馴染なんだけど、しっかりしてて面倒見がいいお姉さん的な見た目ロリっ子。
そんな子に赤ちゃんプレイでよちよちされるのはまじで良い!
この良さは普段の優しさからくる包容力とそのロリロリしい見た目のギャップからくるものだと考察される。

理想オブ理想の幼馴染と呼んでも差し支えがないレベル。

逆に出来過ぎててちょっと不自然なところがあるぐらい。

甘えてこれなかった優等生 瀬良可憐(せら かれん)

妹桜の親友ポジション。
妹と真逆で大人っぽくしっかりもの。
印象に残ってるのは桜にがち切れシーン。
こんな子が妹に対してお兄ちゃんとセックスできないことを煽ってるところがビビった。
桜が全面的に悪いだけどあそこまで責めている可憐ちゃんはかなり気が強いことがわかる良いシーンだった。

ってか色んな考察ブログを読んだんだけど、この子って主人公の腹違いの妹説があるのね。
そう考えた時に桜に対する嫉妬だったり、羨ましいと思う気持ち。
そして自分の兄に同じように甘えることが出来ないこと。
それが不憫だからこそ、主人公と付き合うことで全て報われる。
そうと思うと、いい妹ルートなのかなと思った。


評価(10点満点)

シナリオ・・・7点
キャラクター・・・4点
音楽・・・7点

良かったところ

・シナリオ
上手くいえないけど、綺麗で美しくて、不気味ないいシナリオだった。
親の歩んできた過ちの道と自分の歩んでいく道。
絶対的幼馴染ルートと進んではいけない妹ルート。
現実と桜の国。
いくつもの選択と葛藤。
妹ルートの報われないさ。
明かされない真実。
もやっとするけど、こんなエロゲーがあってもいいと思う。

・雰囲気が独特。
絵やキャラクターがロリロリしくてほんわか優しい見た目に反して、BGMの綺麗さ、物語の不気味さのギャップが独特な雰囲気をだしている。

・CVなしのストロングスタイル
キャラクターボイスなしで主題歌もなし。俺のシナリオを読め!と言わんばかりの気迫を感じる。実際BGMと立ち絵だけで勝負できるシナリオだったし、あえて余分なものをそぎ落としたことによって物語に集中してもらいたいまである。




ちょっと色々考えさせられたね。
妹と付き合うことって難しくて。
前やった「リアル妹のいる大泉くんばあい」は応援してくれる人がいたからこそ、妹との愛をつらぬけたけど、普通は応援なんてしてくれないしね。
妹離れを友人たちに勧められながら、自分も妹もこのままではよくないと思いはじめる。
そんな中妹に迫られるセックスの切なさを通りこした恐怖にも似たこの感情。
自分にはそんな妹に愛を注ぐより、幼馴染である紅葉ルートで妹離れが上手くいく安心感を選んでしまった。

桜はホントに悪い子じゃない。
唯一の肉親である兄とは離ればなれにされてしまってたり、兄も兄で甘やかして育ててきた。
そんななか急に妹離れのため突き放され、本当に嫌われたのかと不安になってしまうのもわかる。
なんで好き同士なのに離れなくてはいけないか。
一緒にお風呂に入りたいし、一緒に寝たいし、キスだってしたい。
そんな妹ルートを苦しくも選んでしまったら報われなくて悲しくなってしまった。

この作品はある意味、妹ゲーに対するアンチテーゼ的な作品だったのかもしれない。

ゲーム情報(Wikipediaより引用)

水月』などで人気を博したシナリオライタートノイケダイスケと原画家☆画野朗が設立したCUFFSの第1作。

丁寧な日常や感情の描写で主人公が「卒業」に向けて変わりゆく日々が綴られ、現実の生々しさと隠された過去、激しい愛情とエゴが、「さくらのおばけ」「桜結び」を象徴とし、穏やかにせつなく立ち現れる。☆画野朗のグラフィックや、安瀬聖作曲のピアノと弦楽による美しいBGMも高い評価を受けた。

エンターブレインTECH GIAN編集部主催の日本美少女ゲーム広告賞で最優秀広告賞を受賞した。

ジャンルノベルタイプAVG
対応機種Windows 98/Me/2000/XP
発売元CUFFS
発売日2005年8月5日

※この記事の画像は全て【さくらむすび/CUFFS】より引用

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