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あかね色に染まる坂

2023.7.29

うす。

今回、この作品をプレイしたことにより、私は成人男性の摂取基準値を遥かに超えるツンデレ成分を摂取してしまった。

そのせいで、会社の気難しくとっつきにくい先輩方(40、50代の男性)をみて、そのツンデレっぷりにキュンキュンしてしまう日々を過ごしている。

そんな体にしてしまったこの作品はある意味危険な薬物と言っても過言ではない。

【全国2000万のツンデレファンとわりとそんなでも無い人達に贈るドラマチックツンデレ許嫁&妹AVG】

このキャッチコピーに偽りなくツンデレキャラを味わうこともできるし、悪友系幼馴染、アイドル系先輩、電波系後輩など、ツンデレファン以外も楽しめる作りになっていた。

各ルート感想

一介の片目隠し系後輩ツンデレ電波ロリヒロイン 白石 なごみ(しらいし なごみ)

やっぱり罵られるならロリがいい!!
そうでしょう!!
わかります。
貧乳ロリに罵られることが我々の喜びであり、我々の生き甲斐でもあるのです。
ただ我々はわがままである。
その罵りの中にも少しの愛を欲してしまう。
完全なドMではないのだ。
ドMになりきれない罪な我々を許して欲しい。

そんな我らのに救いの女神が現れたのだ!

そう白石なごみだ!!

ホントまじでかわゆい(*´ω`*)
高圧的な態度で常にクール。
後輩だから丁寧口調だと思いきや基本失礼。
主人公を殺そうとしたり、脅迫したりバイオレンスな行動。
貧乳がコンプレックス。
悪いことをしたら謝る律儀さ。
取り繕うことのない正直な性格。
物事の本質をつく鋭い言動。
根は悪いやつではないし、頭の良さを感じる。

主人公の相談にバカにしながらも乗ったり、蔑みながらも遠回しで助言をしたりツンの中にもほんの少し見え隠れする分かりにくいデレ。

真面目な話をしていると思いきやお茶目かつ電波的かつ下ネタを交えた飽きることのない会話。

ただ一見クールで生意気な後輩に見える彼女の中に色んな側面があり、ツンデレ、クーデレ、ヤンデレと使い分けでき、それらの言葉だけでは伝えられない魅力がつまっている。

彼女との絡みは不穏なBGMが流れるのだが、ほんとに楽しみで仕方なかった。

ほんとにこの子はいつデレるのかが、どのようにデレるのかがまったく想像できなくて、真っ先に攻略したくなった。

物語終盤で姿を消すんだけど、実は毎晩学校の屋上でいたなごみ。
姿を隠してたのも仕事の都合かと思いきや、主人公への恋心を確認するのを避けてただけ。
なのに毎晩屋上にいたってことは、隠れていたのに見つけて欲しいという、なごみらしかぬ乙女的思考。
まじでこんなことするような子じゃないのにっていうキャラクターのギャップの作り方、幅の持たせ方は常軌を逸してる。
恋心を確認した後も変わらないクールななごみだが、破壊的なデレ部分が追加されており最高のツンデレを味わうことができる。
この瞬間を味わう為だけにこのゲームをプレイする価値があるものと言って過言ではない。
「なんなんですか、もう」
電波的な言動で混乱させた後に言うこの口癖のなごみ。
この子のことは生涯忘れることはないだろう。


アイドルであり悪の黒幕 椎名 観月(しいな みつき)

ただただ可愛い。
それはアイドルみたいに応援したくなる可愛さで。
それはゆるふわのキャピキャピの癒しのお姉さん系で。
会話のノリも良くて、楽しくて。
だけどもなぜか距離が遠くて。

気づくと彼女のことが気になりまくってた。

みんなの観月会長は良くも悪くもアイドルだった。
それは全ては計算された姿、計算された行動。
すべては計画の為に。
だけども主人公に計画を崩されてしまい恋に落ちていく。
アイドルであり、悪の黒幕。
偽りの姿と本当の自分。
その二面性が彼女の最大の魅力であり、主人公にしかみせない彼女の本音は誰もが惚れてしまうこと間違いないだろう。

最後の卒業式で全て暴露しながらも、主人公を信じながらハッピーエンドを迎えるシーンは彼女の計算高さやアイドルのカリスマ性を最大限引き出した最高のシーンだった。

あと裸エプロンはまじでどのヒロインよりも可愛かったと伝えたい。


お姉さん的しっかりしたグラマラスな妹 長瀬 湊(ながせ みなと)

妹はロリ、貧乳、ちょっと小生意気で、お兄ちゃんと呼んでくる。
そんな私の中の妹テンプレートをぶち壊してきた。
だからあまり期待していなかったのだが、ある意味一番心が乱れた魅力的なキャラクターだった。
クールでしっかりもの。
時々妹じゃなくて姉じゃないと思うぐらいできた子。
だいたいツン3割、デレ7割といった感じでお調子者の兄をあしらいながらも、結構兄に甘いブラコンなところが嬉しい。
普段は兄さん呼びなのに急に甘えたときにお兄ちゃん呼びになるのは反則だとおもいます!!
兄を想う気持ちは強くて、だけども今の関係性を壊したくない。
私に彼氏が出来ればと極端に考え、兄にしか見せない髪を下した特別な姿で男と過ごすカラオケは初めはまったく理解ができずにイライラハラハラした。
だけど後でこの子はここまで追い詰められてて苦しんでて、それを必死で隠してて、それがとても愛おしく感じた。
普段クールな顔に隠されてたたくさんの真実。
それにどう向き合っていくべきなのか、兄と妹との恋愛とは何かをすごい考えさせられた。


許嫁お嬢様ツンデレ強気っ子 片桐 優姫(かたぎり ゆうひ)

常に罵詈雑言を浴びせ「絶対死なすっ!」って言ってヘッドバッドをかましたりもするんだけど、意外と良くしてくれたことに対して素直にお礼もいう律儀な性格。
さばさばしてかっこよくて、人望もあってしっかりと芯のある強い女性ってのが印象。(気も強い)

ところどころしおらしくなる瞬間があるんだけどギャップで一気に可愛さが爆発する。

夜の公園のシーンはまさにそれで、尚且つツンデレ全開になるので最高の栄養が補うことができる。
嫌いとバカをあんだけ連呼する愛の告白はなかなかお目にかかれないと思う。

一番印象に残っているのは主人公のピンチに最高のタイミングで助けに来たやつ。
もうねぇ、私は泣きそうになったよ。
あんた海外行ってたはずやん。
友達が誰もいなくなったってもうダメだ!ってところで登場し、手を差し伸べた優姫はほんとに頼もしくて、かっこよくて、優しかった。
攻略するつもりが攻略されてしまった。
これまじよ!
気づいた時にはこの子になら抱かれてもいいと思ってしまうほど惚れてしまっていた。

あと紐パンの下着が可愛かった(*´ω`*)


腐れ縁悪友ポジションの爆乳幼馴染 霧生 つかさ(きりゅう つかさ)

悪友。
それは気心知れた仲間や友人のことを親しみを込めて呼ぶ名称。
ケンカしたり、いたずらされたり、罵りあったり、だけどいざという時に助けてくれたり。
そんな悪友ポジションのヒロインは私はとても好きである。

長いこと続いていた男女の友情から恋愛に変化。
恋愛対象ではなかった二人の心変わっていく。

つかさっちは正に悪友ポジション。
自慢の胸をプルンプルン揺らして誘ったり、主人公の悪い噂を流したり、TVゲームで一緒に遊んだり。
二人きりでいい感じのムード時にがんがん押してくるつかさっちはさわやかなエロさがあり、だだのこね方は悪友ならではの表現がまたいい。
彼女や恋人になりたくない。
束縛されたくないし、相手もそのままでいて欲しい。
そんな自由な関係を求めるつかさっちは我が侭で不誠実に見えるかもしれない。
けど人の関係って決まった肩書にこだわる必要がなくて。
お互い好きで居心地がいい。
ただそれだけでいいというシンプルな思考が僕はとても好きだ。
幼馴染で悪友、自由に生きているつかさっちならでは愛のカタチはうらやましく思った。


良かったところ

王道なストーリー。
主人公がちょっとまぬけでエッチな三枚目。
だからこそ強気っ子の多い各キャラクターがわかりやすく生き生きとしていて、魅力的に描かれてた。
キャラゲーを堪能したい方にはめっちゃお勧めできる作品。

評価(10点満点)

シナリオ・・・4点
キャラ・・・8点
音楽・・・4点


今回の作品は妹ものについて深く考えるきっかけになった。
前回リアル妹のいる大泉くんのばあいをプレイしたときは、恋人である前に兄妹であるその関係に温かみを感じるいい作品だった。
だけど湊との恋は兄妹という関係が逆に不安を与えてしまっていた。
恋人なのだけれども、それはただ兄妹という特別な関係のおかげでなりたっているだけ。
ちゃんと恋人になる、お互いどこかで一人の男性、女性として見ることができないでいるという状況。
心の整理ができないまま極端な湊は離れてしまう。
ほんとに心苦しかった。
初めはなにが起きているのか理解ができなくて泣きそうになった。

妹との恋はそれだけでハードルが高いし、だからこそ人気が高い。
色んな悩みや関係性があることを改めて考えさせられる作品となった。

私は色んな妹との恋を見る為、これからもエロゲーをプレイしていこうと思う。

ゲーム情報(Wikipediaより引用)

あかね色に染まる坂』(あかねいろにそまるさか)は、fengから2007年7月27日に発売されたアダルトゲーム2008年8月14日GN SoftwareよりPlayStation 2版『あかね色に染まる坂 ぱられる』が発売。2009年12月17日にはPlayStation Portable版『あかね色に染まる坂 ぽーたぶる』が発売。

パッケージ・公式サイトでのキャッチコピーは「全国2000万のツンデレファンとわりとそんなでも無い人達に贈るドラマチックツンデレ許嫁&妹AVG」。PS2版、PSP版公式サイトは「ツンデレ系学園恋愛アドベンチャー」。

また、2008年10月よりテレビアニメが放送された。

2011年2月3日には、株式会社ジャックインザボックスのウェブサイト「禁断のギャルゲー」より携帯電話アプリゲーム版『あかね色に染まる坂』(アダルトゲーム版から性交渉シーンを除去したもの、キャラクター音声なし)が配信開始された。同サイトではこの他に『あかね色に染まる坂ブロック崩し』と『あかね色に染まる坂麻雀』というゲームも配信されている。


※この記事の画像は全て【あかね色に染まる坂/feng】より引用


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