命を繋いで、宿命を背負って戦い、命が尽きるまでを見届ける


#全力で推したいゲーム

このゲームのCMをテレビでみかけるようになり、気になっていた人も少なくはないはず。
普段ゲームをする機会が少ない私。遊ぶ頻度が少ないためゲーム機購入には
さほど乗り気ではなく、あったらいいなぁといった程度。
それなのにプレゼントされた時はやっぱり嬉しいもの。

そしてはじめて買ったソフトがこれ。

俺の屍を越えてゆけ

タイトルもこのジャケット写真もインパクトは絶大。
どこかカクカクと動く純和風の世界観。遊び方を簡単に説明すると、
最大4人のチームで討伐に向かいボス(朱点童子)を倒しに行く。
RPGにはよくあるパターンだが他のゲームと大きく違う点が2つある。

大きな違い①

主人公の一族は子を残すため神と交神する。
それぞれの特徴や能力をあらわすパラメータがある。神様にもパラメータがあり、それを参考に選び交神し要素を掛け合わせた子が生まれる。しかし、望んだ能力を持った子が生まれるとは限らない。妙にリアル。

生まれた子は、装備をさせ一族と共に討伐へ連れていく。
討伐の人数は4人までと制限されているため子がたくさんいたところで全員が討伐に参加するのは難しい。家に留守番するメンバーも多くなってしまう。今まで戦い抜いた強いメンバーを揃えたいところだが、子を鍛えるためには戦わせる必要もある。
そして共に命をかけた戦いを終え、家に戻ると・・・

大きな違い②

一族は短命である。基本寿命は男が1年6ヶ月、女は1年7ヶ月。
討伐を終え家に戻ると、まるで電球がチカチカッとした後、暗転。
突然、逝去と伝えられる。

先月、子が生まれたばかりで
ついさっきまで共に戦い、傷ついた体でやっとの思いで家にたどり着いたところで命が尽きるわけだ。

これがなんだかとっても切ない。
リセットボタン押してやり直してもこの運命は変えられないのだ!
思いとは別に死は確実に近づいている・・・妙にリアル。

そして残した子は再び神様と交神し、新たな子を生み出す。
これを繰り返していく。
何度も仲間の死を見なくてはならないという辛さがある。
しかし一族の思いはひとつ!朱点童子を倒すこと!

その宿命を背負って命を繋いでゆくゲームなのだ。
教会にいけば生き返るなんてことはない。だからこそプレーヤーとしても
なんとか爪痕を残してあげたいという気持ちになり必死だ。

正直、私は飽きっぽい性格のためRPGのレベル上げになるとすぐ投げ出してきた。不思議なことに唯一このゲームはやり遂げることができた。
繋いできた思いがあるからこそ途中で諦めることはなかった。

散り際・・・ひとりひとり最期の言葉が声優さんの声で語られる。
ぜひ聞いてほしい。

「あ。この子はこんな声だったのね」って。

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