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夏旅から学んだこと

旅のスタイルはさまざまだと思います。今回の夏の旅は、コペンハーゲンとロンドンで友人に会いたいというわたしの希望と、ならば、その合間にフランスを横断して、ツールドフランスで見た風景の一部だけでも見たいという夫の希望を組み合わせてみたら案外と楽しい旅になりました。

Frederick borg 夏の離宮が市民の憩いの場

デンマーク訪問の目的は、マリアンさんに会うことです。アメリカの田舎町に高校留学していた時、隣町にはデンマークから、マリアンさんが来ていたのでした。文通は途中で途切れましたがfacebookで互いを見つけたのが数年前。コロナ禍待機を経て感激の再会でした。

長旅の疲れから解放されて、アイスクリームが食べたくなりました。子どもを迎えに行ったお父さんが子どもと一緒にアイスクリームを食べています。午後4時に退勤して子どもを迎えに行く人は午前7時に出勤していたり、子どもに朝ご飯を食べさせて保育園に送ってから午前9時に出勤する人は午後6時まで働いていたり、調整が可能という事でした。独身の人も自分で決めた定時であがり、明るいうちにジョギングをしたり、図書館に行ったりするようです。 

図書館1階にはセミナールームがあります

英語とデンマーク語は近いから、みな英語を話せるのだと言われますが、耳で聞くデンマーク語は、似ているとは思えない感じ。文字で見るとむしろドイツ語に近そう。でも、アルファベットはほぼ共通なので、日本語ならカタカナになる英語が、全てもとのスペルと読み方で借用されているから、若い人が英語で仕事をしようと思えば、単語の負荷は低そうだな、と思いました。学校では小学校の1年生から正規の科目として教えるし、テレビのニュースも英語のものがそのまま流れるということでした。地下鉄の乗り換えを聞こうとして、英語で話しかけけたらフルセンテンスの聞き取りやすい英語が返ってきました。

市内の地下鉄
空港へも直通でアクセスできます

デンマークの次に訪れたフランスでは、そうはいかないのかもしれないと身構えましたが、英語のアナウンスや掲示はいたるところにありました。オリンピック効果もあるのかもしれない。 パリから「欧州型新幹線」で横断(往復)してスイス国境近くのアヌシーという湖の街に行きました。古代ローマも基地を作り、宗教改革カルビン派の拠点ができたような歴史のある街です。しかも、風光明媚な湖があり、サイクリングで回ることができました。水路が旧市街に巡らされていて迷子になるのも楽しかったです。、平べったい桃も、大きいのが二つで1ユーロ。市場で買ってみました。 なぜかお店の人達が、最初はボンジュールから数まではフランス語、最後の金額は英語で確認。最後はHave a nice day!! で対応してくれました。

マルシェで買った食材を自転車に積み、湖畔でランチ

 イギリスへは海底トンネルを通る特急、ユーロスターを使いました。フランス人の家族が乗っていて、どうやら子どもたちに英語のインプットをさせたくて、ロンドンに週末繰り出すようです。車内では音量下げずにipadでメリーポピンズやマイフェアレディーを見せている。甘える時はフランス語でべたべたの子どもたち(2才と5才くらいかな?)も、ロンドン到着のアナウンスがあると、That's OK. I can do it. と誰へともなく宣言をして立ち上がりました。面白いな、と思いました。世界標準的にはバイリンガルにしたければ2才から5才が勝負でそれでもちょっと遅いのだそうです。 

ロンドンのテート美術館

イギリスでは浦高の学校交流で先方の窓口であったアンドリューハント先生の住むプライトンを訪ねました。ジョージ4世がたてたパビリオン(離宮)。第一次大戦中は大英帝国の一部であるインド兵の野戦病院に使われたと時期もあるそうです。インド兵の代表が、このように過酷な戦いに従軍するという説明はいっさいなかったとイギリスの議会で抗議の演説をしたという記録写真もありました。なかなか学校では習わない歴史の一幕ですね。

ブライトンのパビリオンの大広間

第二言語として積極的に取り組むデンマークと、第二言語話者もいるが外国語として悠然と使う人もいるフランス、両方を経験できたのも楽しいことです。 次の目的地は時差の少ないところがいいかしら? みなさんも、適量、適時の異文化体験のチャンスをあきらめないでくださいね。きっと本業にもプラスになる旅ができますよ。 

アヌシーの景観美

みなさんも、適量、適時の異文化体験のチャンスをあきらめないでくださいね。きっと本業にもプラスになる度ができますよ。
 

中継点のドバイ空港


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