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オススメ映画を紹介するよ! 猟奇殺人犯と対峙する邦画編

最近韓国映画をよく見ているので、韓国の犯罪・サスペンス物のキレの良さは認識しています。でも日本映画にも見逃せないものありますよ、ということで、特に猟奇殺人が出てくるものをピックアップしました。人によってはグロいと感じるかもしれないので、視聴には十分ご注意ください。

さがす

猟奇殺人にフォーカスするよりも、映画として面白く、オススメしたい作品です。何をやっても面白い佐藤二朗(以下敬称略です)が、真面目に父親役を演じています。それでもどこかしら面白さが漂ってきます。物語は、指名手配の殺人犯を見かけた父親が失踪し、娘が行方を探すうちにその殺人犯と遭遇して・・・というもの。意外な方向に話は進んでいきますが、娘役の伊東蒼がとにかく素晴らしいです。ラストで父親と卓球をするシーン(無球!)が印象的。因みに犯人は某事件が元ネタとされているようです。

キャラクター

ある殺人現場と犯人を目撃した漫画家のアシスタント(菅田将暉)が、それを題材として漫画を描きたちまち売れっ子となります。ところが犯人が近づいてきて・・・というお話。小栗旬、中村獅童といった、刑事役にはピッタリな役者さんが活躍する一方、この作品の猟奇殺人者を、まさに生きたキャラクターにしたのはFukaseの怪演でしょう。世界の終わり。は「天使と悪魔」から知ってるよ、と古参ぶるほどではないですが、あの深瀬くんがここまで良い演技をするとは驚きでした。

ミュージアム

小栗旬がやっぱり刑事役で猟奇殺人犯と対峙する「ミュージアム」。「ドッグフードの刑」だとか、「均等の愛の刑」だとか、テーマごとの殺人シーンは悍ましい限り。しかしそれだけでも何となく想像がつくように、名作「セブン」に影響を受けていることがありありです。家族に魔の手が伸びたり、とか。そして当然本家を越えられることはないので、特に後半はがっかりしてしまうかも。犯人の「カエル男」を誰が演じているのか最後までわかりませんでした。

※蛇足ですが「カエル男」と言えば下記の小説があります。最初はこの作品の映画化だと勘違いしていました。コチラはドラマ化されているようです。

ヒメアノ〜ル

前半はムロツヨシ、濱田岳を中心としたコミカルなラブストーリーが主軸。中盤で「ヒメアノ〜ル」のタイトルが漸く出たかと思うと、それまで怪しい気配だけ見せていた森田剛演じる連続殺人犯が主役に躍り出るという、ガラッと雰囲気が違う映画となります。その狂気の演技はこの映画の最大の見せ場でしょう。本当に容赦ありません。かなり印象に残る作品です。

死刑に至る病

こちらは阿部サダヲが本来のコミカルさを封印して、24人連続殺人犯を演じた話題作。普段笑っている人が殺人者とかやると怖いですよね。既に死刑判決が出ている犯人が、地元で知人だった大学生(中学校の頃犯人と知り合う)と面会し、一件の冤罪を調べてほしいと依頼するもの。いつの間にか大学生の心は連続殺人犯に入り込まれていきます。というストーリーは、やはり「羊たちの沈黙」を彷彿とさせますよね。個人的にはあまりに作られた感がして、共感はできなかったのですが、大学生の恋人役の宮崎優の狂気にはゾッとしました。

見えない目撃者

オリジナルは韓国映画ということで、日本映画にはないエグさはしっかり受け継がれています。大好き吉岡里帆が演じるのは、事故で警察官への道と弟と視力を失った(失いすぎ・・・)女性。接触事故の現場に遭遇し、少女の助けを呼ぶ声に気付いたものの声だけでは信じてもらえず。男子高校生と独自に調査を進めますが、目が見えないことで思うようには行きません。おそらく世間的には「カルテット」あたりから人気が出た吉岡里帆ですが、こちとら「美女と男子」から好きなんだ!とまたしても古参ぶってしまいます。「見えない目撃者」は彼女の主演代表映画と言えるのではないでしょうか。女子高生の死体描写やラスト近くの残虐シーンはちょっと注意が必要です。

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