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老化と発汗 - 走る塩田

 今日は暑さも和らぎほっと一息だが、今週前半の暑さは酷かった。
子どもは汗っかき、年寄りは汗をかかないとか言われるけれど、汗腺の数は子どもも大人も変わらず、発汗機能の違いらしい。
あと、子どもは体表面積も小さいしね。
赤い顔して前髪がおでこに張りついていたり、束になった襟足から汗がポタポタ落ちたりしているのは、いかにも夏の子ども!という感じ。

 なーんてのんきなこと言えるのも、今日が涼しいから。最高気温27℃でじゅうぶん夏日だったが、動き回ってもあまり汗をかかなかった。

更年期のホットフラッシュはもう収まったが、発汗量は若いころとは段違いに増えた。
学生時代は真夏でも霜降りグレーのコットンTシャツとか着ていたけれど、今ではそんな危険な服は無理。
濡れてもシミが目立たない速乾素材のお世話になっている。

それでも発汗を無理して抑えようとは思わない。
人に不快な思いをさせない程度に拭き取ったり着替えたりはするが、汗をかくのは体がちゃんと機能して暑さに耐えられるようにしてくれているのだから、かくべき汗はかいてやろうじゃないかと思う。

 普段から運動で汗をかいている人は、温熱順化でエクリン腺から分泌されるサラサラのいい汗をかけるそうな。環境や運動量にもよるが、1時間走ると約2ℓもの汗をかくと聞いたことがある。
そういえば、確かにランニングを始めてからさらに発汗量が増えたような気もする。
暑い時に長距離を走った後は、ほっぺたや上腕にかいた汗が蒸発して白い塩の結晶ができる。走る塩田と言われたこともある。
自分で製塩するなんて、ちょっとおもしろい。ヒトの身体にはしっかりナトリウムなんかのミネラルが含まれているのだなーと実感できるので。
もちろん製塩した分しっかり補給しなければならないが。

 汗をかく部位も年々変わってくるのも人体の不思議!だ。今年の夏、私の左目尻横の汗腺が突如目覚めたらしく、ここから汗が吹き出すようになった。最初、「あれ?なんでこんなに涙が出るんだろ?」と思っていたら、汗だった。
メイクはしないので特に困ってはいないが、涙もろい人には見えるかも。

 汗腺機能は老化に従い、下肢→体幹→上肢の順に低下していって、最後は頭部らしい。ということは、来年はまた右目尻辺りから新たに汗をかき始めるかもしれないな。

暑苦しいことばかり書いたので、せめて最後に涼しい画像を。

日比谷。8年前


今年のしろくま


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