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音楽制作

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#ProTools

プロでも使えるMIXテクニック 実際のMixの流れ編 Vol.15: オートメーションの話とか。

以前にコメントにあったオートメーションについてなんですが、逆にみんな何に使ってるかの方が気になってます。



どっかのエンジニアの「オートメーションを描きまくる」みたいのを読んだのかな?俺も製品レビューによく出てくるエンジニアがコンプでしっかり潰して、オートメーションで全ての抑揚を自分で書きなおす。みたいなの読んだことあるけど、、、まあ有り得ないと思う。プレイヤーに嫌われそうだし。プレイヤーの

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脱線コラムVol.3  飽きさせないミックステクニック

結構大それたタイトルなんですが、曲のクォリティとかアレンジの話ではなくて、毎回なにかしらの発見があるミックスってのが、無意識に聞き飽きないポイントなんだと信じてます。

内容は短いですが、最近一世代下の子にミックス作業の一部を見せることがあって、ワザと気付くようにやって、狙い通り反応がよかったので書いておこうかなと。

みんなが使わないだろうプラグインが何個か出てくるかな。まあ、全部同じことの為に

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脱線コラムVol.4:プリとポストの使い分けとパラレルのテクニック

これはプリセンドで〜〜〜とか書いてるけど、そう言えば復刻中のこのシリーズでここに触れてないと気づきまして、少し触れます。

「ReverbとDelayはAuxトラックにインサートし、そこにSendで送る」



少しでもミックスをかじれば誰でも知っていますよね。では、そこからいろいろ発展して行こうと思います。



なぜ空間系は基本インサートで掛けずにSendするのか?



空間系のインサ

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プロでも使えるMIXテクニックEQ編Vol.5:倍音も万能ではない。倍音の整理編+α

前回、倍音をいじる良さだけにフォーカスしましたが、実はこの倍音こそがボーカルなどを埋もれさせてしまう原因だったりします。

倍音って、二次倍音、三次倍音、、、としばらく続きますが、普通にオクターブ上の二次倍音や四次倍音ならともかく、三次倍音は「1オクターブ上の5度」、五次倍音は「2オクターブ上の長3度」、七次倍音に至っては「2オクターブ上の増6度」など、、、、元の音程とはちがう音階の音がなって来ま

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プロでも使えるMIXテクニックEQ編Vol.4:倍音を理解して意識する。

よく出てきますよね「倍音」って言葉。基音があってそれの倍の周波数に居る音が〜奇数と偶数が〜的な基本と理論は例のごとく飛ばします(笑)

生楽器は単体で弾いてても寂しくないですよね。逆にエレキギターの生音はそれだけでは寂しく、テンションも上がらなくないですか?

エレキとアコギの弾いてる時の気持ちよさ差ががかなり大分雑ですが、倍音が豊かかどうかかなと。アコーステック楽器を触っている時の方が曲のアイデ

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プロでも使えるMIXテクニックEQ編Vol.2:メーターを埋める低音のトリートメント

実は、前回に書いた-10db ~ -6dbに収めるには中々難しかったりします。だいたいの原因は「不要な低音」です。オケの中では一切聞こえてないのに確実に存在し、マスタートラックのメーターをガンガン埋めていき、思うように音量のコントロールができなくなります。

つまりこの低音は凄いパワーがあるので適切にトリートメントしていく下処理はだいぶ効きます。仮に全てのトラックに30~40hz以下を全ての切るハ

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プロでも使えるMIXテクニックEQ編Vol.3:EQの基本は譲り合いかつ壮絶な削り合い

ギターにピアノ、数トラックに及ぶシンセ等、いわゆる上物も曲者です。特に最近のソフトシンセはそれだけで聴いても満足するくらい音が分厚く、更に動きまくれます。

これがギタリストが作った曲のギタートラックと並んで、ボーカルに邪魔でしょうがないんですね(笑)僕はギター出身なので、ここに関しては若い頃にかなりの打ちのめされた経験が多々あります。どうしても自分が巧いって見られたい人が選びやすい楽器でもあるの

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プロでも使えるMIXテクニックEQ編Vol.6:最先端のEQ処理はCOMPでやろう!時間軸での周波数の住み分け。

EQの基本シリーズも一旦ここでラストです。

最先端っていっても、当時(2016~17くらい)これを自力で見つけた方法なんだけど、同じ事を考えた人が多発的にいろんなとこで居たんだろうね。最早、正攻法の一つになってきた感じ。Vol.5の最後の方に軽く書いてたんですが余談が多すぎて、ぼやけたのでもう一度触れておきます。

さて、EQの目的って大まかに2つ。

①音を作る

こっちは正直ご自由にどうぞっ

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