国語を伸ばすには「ツボ」を押さえましょう

今回はこのツイートを深掘りします。

国語が伸びない原因は、本当に多岐に渡ります。
しかも、他教科と違い、その原因は見えづらい。
算数なら「つるかめ算」「距離の計算」、社会なら「戦国時代」「経済分野」など、得意苦手がジャンルでわかります。
しかし、国語はすぐには見えない。

では、どうやったらツボが見えるのか?
それには3つあります。

①生徒が解いている姿を見る
これが一番有効です。
解いている姿を見ると、どこでつまずいたか、どこに線を引いているか、何を考えていそうか、よくわかります。
チラ見するのではなく、演習中ずっと見ます。
気が散る場合は、スマホ三脚で上から撮影すると良いです。

私は指導の際、書画カメラなどで手元を映してもらいます。
ペンの動きなどを見ると、考えが捗っているのか、止まっているのかがわかります。
後から指導する時も「この問題困ってたよね〜」など、共感しながら声かけができます。
間違えた理由も、線引きにあるのか、問題文の誤解にあるのか、時間が足りなかったのかなど、想像しやすいです。

早稲アカでも、授業内に演習がありますよね。
最初は「家で解いて解説だけすれば良いじゃん」と思っていたのですが、意外と意味がありました。
つまずくポイントを押さえて解説ができるわけです。
もちろん集団なので、一人一人の密度は下がります。だから、家庭教師はこの点強いですね。

②生徒の書き込んだ問題用紙を見る
次に有効なのがこれです。
よく答案分析といって、答案を見ることはありますよね。
でも、正直答案だけだとよくわからないですよね?
「できた」「できない」くらいしか見えないです。

そこで、生徒が書き込んだ問題用紙を見るわけです。
線の引き方や、選択肢への書き込みなどを見ると、生徒の思考が辿れます。
一番極端なのは、文の途中から線引きがなくなると
「あ、時間やばいと思って速く読んだんだ」
とわかりますよね。

そうすると指導の仕方も、まず解説ではなく、生徒に文を読ませることから始まるわけです(次に時間配分の指導)。

ツイートにも紹介した通り、私はレギュラー指導開始前に、必ず面談をお願いしています。
その際、答案と書き込み済問題用紙をお送りいただいています。
答案だけだとよくわかりません。

で、一回自分も本気で解きます。
すると、自分の線引きと生徒の線引きにギャップがあったり、選択肢で何と迷ったのか見えてきます。

ツボを押さえない授業は、効果半減です。
生徒からしても「わかっていることを聞かされる」のは苦痛ですよね。
痒くない所を掻かれている感じです。痛いだけ。
これも、集団授業だと難しいところ。私が家庭教師を選んだのは、そういった理由です(ぶっちゃけ稼ぐことだけ考えたら、4、5人の集団オンラインの方が単価高いですからね・・・笑)。

③発問する
当たり前のようで、超重要です。
発問して、生徒の顔色を見る。どこで詰まっているのか、全力で分析します。
わからない部分を「わからない」と言う生徒はごく少数です。大体は「大丈夫」と言います。
生徒の「大丈夫」は大丈夫ではありません。気を遣っている可能性大です。
だから言葉の内容よりも、間や言い方、表情で判断します。

私の授業は発問しまくります。特に最初のうちは。
(受験直前期は例外です。なるべく量を詰めたいので)
そっちの方が生徒も飽きないし、ツボもわかります。
発問の仕方も、授業っぽく堅く聞くのではなく、なるべくラフに聞きます。
理想は雑談ですね。雑談のテンポで考えを引き出していく。
これも家庭教師の強みです。

以上3つが、国語のツボを押さえる方法です。
ご家庭で指導する時も有効な方法だと思います。
家庭教師の指導方法って、ご家庭でも使えるものが多いんですよね。塾と違って環境が近いので。

もし集団塾でツボを押さえられたとしたら、それは幸運です。
講師やクラス、教材などがマッチしていると思います。
この辺りは本当に「ガチャ」ですね。講師もピンキリです。

一見感覚だけの教科に見える国語ですが、意外とノウハウがあります。
ツボを押さえずに指導すると、効果半減です。
戦(授業)に勝つには相手(生徒)を知ることが重要です。


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