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ICF Credential Examの模擬テストを受けてみた【国際コーチング連盟資格(ACC,PCC,MCC)関連】

前回は、「ICF Credential Exam学習リソース集」のメモでした。
今回は、ICF Credential Examの模擬テストを受けてみた感想とその概要をメモしてみました。


1. 受けてみた模擬テスト


以下の2つの模擬テストを受けてみたので、概要と感想をメモしておきたいと思います。

①は無料ですし、問題数も少なめで、設問文も②より短いので、最初のお試しによいと思います。

②は有料ですし、本番同様の時間がかかりますので、トライするなら中間チェックもしくは最終チェック的な時期でもいいかもしれません。解答チェックも含め4時間ほどはお時間のある時がいいと思います。

①シンプル模擬テスト(Solutions Academyによる"ICF Credentialing Exam Simulator")

53の状況に対してそれぞれbest answerとworst answerをそれぞれ選ぶ、Googleフォーム形式の簡易模擬試テスト。 無料。

状況説明や選択肢は短めなので、短時間で簡単に腕試しができます。 英語。

回答結果が一定の点数以上なら、メールでResource DevelopmentのCCE3単位の証明書が送られてきます。(2024年4月現在の情報です)

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdj_h77dSdmL3KGDSv4fdbHlZELt-1c_lNtKjh0_4n9gMibWg/viewform

②フル模擬テスト(Ignite Globalによる"ICF Credentialing Exam Mock Test")

81の状況に対してbest answerとworst answerをそれぞれ選ぶ、オンライン形式の模擬テスト。サイトから150ドルで購入すれば30日間は何度でもオンラインで試行できます。

状況説明や選択肢が長めなので、さっと読んで回答する、というプロセスや時間管理に慣れることができそうです。英語。(2024年4月現在の情報です)

https://awakenmind.guide/courses/icf-credentialing-exam-mock-test-2/

2. 感想

最初は、長い設問や選択肢に少し戸惑ったのですが、落ち着いて設問から状況を想像し、問いの本質を感じ取るようにしてみると…

「コーチが利益相反の可能性に気づきながらうやむやな態度で信用を落とすのってありですか?」
「コーチが自分の価値観にどっぷり浸かっている自覚もなく、相手を気付かせてやった気になるのってありですか?」
「コーチが勝手に方向性を決めるのってありですか?」

というふうに、描かれた状況と問いの本質をシンプルにとらえてみると、長い設問でも焦ることはないようにも思えてきました。

結果としては、特に試験勉強をせず、コーチングスクールで教わった基本に基づいて回答して合格点でした。ただ、これはまずいだろう、という選択肢2つのうちどちらがworstなのかは微妙で迷うところも結構ありました。ですので、合格点を確保する、という観点では、なぜその選択肢がより悪いのか、あるいはより良いのか、をICFのいう価値観に照らして明確に言語化できていることが重要になってくるのかな、と感じました。

3. ポイント

模擬テスト全体としては、常識で正解できる問題もわりとある印象だったのですが、一方で、自分なりにここは再確認しておきたい!と感じた点もありました。それは以下の2点です。

  • 契約関係

    契約関係は、透明・正直・率直な態度を選ぶのが吉のように思いました。

    日本的な、うやむやにごまかして両方を立てるような態度は、コーチングを標準化しようとしているICFが生まれた米国はじめ西欧の標準からすると、不誠実で倫理に反する行為。これは日常的に国際的な取引をする仕事柄も、痛感していることです。

  • コーチングマインド

    メンタリング、コンサルティング、ティーチングの領域に入るような、お説教垂れ流しや誘導はもちろんNGなのですが、それに加えて、たとえ一般的には「励まし」であってもコーチの価値観を勝手に押し付けるような言動はNG、というところは自分的に要注意でした。

4. ひとりごと

Credential Examの模擬テストを解いてみて、こう感じました。

「ICFがコーチングにかける想いがアツい!」
(模擬テストが本番をちゃんと反映しているのなら、という前提で)

想像するに、ICFはコーチングというプロセスの中に、コンサルティングやティーチングとは一線を画した、独自の、そしてひとの人生の根幹にかかわっていける大きな力を見出しているのではないでしょうか。

そして、だからこそ、倫理観やコーチングマインドを欠いた実践によってコーチングが本来持てる力が損なわれないように、試験のworst answerによって「こういうものをコーチングと称して提供したりはしないでね💦」とクギをさし、一方で、best answerによって「きっとこういうコーチングをしてくれていると思います!✨ぜひ引き続き実践してくださいね」と後押ししているのでは…

模擬テストを見渡して、そんなことを感じた初夏でした。

また、本試験を受けるときになったら、自分はどんな感想を持つのでしょう?

tanoshimi tanoshimi✨


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