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空き家の掘り起こし、はじめました。

こんにちは。菊原です。
 
5月に入り、夏日のような日もちょくちょく出てきました。
高原地帯の曽爾でも、ある日の日中の気温は28度、と長くは外にはいられないほど。
本格的に梅雨の時期に入る前に、すでに夏の陽気です。
 
さて、この4月から新しく南さんがチームに入り、サミットの空き家対応が日に日にパワーアップしてきています。
 
 
村の空き家は、おととしの村の調査によれば120戸を超えており、村内の全体の家屋(約800戸)のうち、15%程度を占めています。
 
<曽爾村空き家実態調査>
https://www.vill.soni.nara.jp/div/kikaku/pdf/akiyachousa2.pdf
 
 

私が住んでいる塩井地区にも空き家が多くあります。


しかし、空き家の利活用に向けての取組は、なかなか簡単には前に進みません。
 
曽爾村には、空き家の所有者と利用者とをつなぐ、「空き家バンク」の制度があるのですが、私がこちらに来てから、「空き家バンク」に新しく登録された物件は5件もありません。
 
<曽爾村空き家バンク>
http://soni-akiyabank.com/
 
 
村の中で、空き家の話が出ると、
「家の中に仏壇があるので、それが問題で出せない」、というような話になることしばしば。
 
また、所有者の方がお亡くなりになったばかりで、それからそれほど時間も経っていないうちに家を手放すのは、なかなかそこまで心が動かない、という話も多いです。
 
かくいう私自身も、祖父が1年ちょっと前に亡くなり、そのおウチが空き家になりました。しかし、誰も住んでいないのだからその家をすぐに売りに出せるか、というと、なかなかそこまで機械的に判断できないものです。
なんというか、割り切れないというか、ココロに引っかかりを感じてしまうのですね。。。
 
とはいえ、おウチは人が住まないでいると途端に悪くなるモノ。
1年経つとまずは配管からヤラレてしまい、3年も経つと外観はキレイに見えても、内部はボロボロに。あらためて活用しようとすると、だいぶ費用が掛かるようになると言われています。
 
 
以前の所有者との想い出はもちろん大事。
そして、その想い出を大切に引き継ぎながら、そのおウチが相続された新たな所有者のご負担にならないようにすることも大事。
どちらも大事なことなのです。
 
 
そこで、まずは相続された新たな所有者の方のうち、
「実は活用してほしいのだけれど、自分から積極的に動くまでには至っていなくて、、、」
というような方がいらっしゃれば、と思い、サミットは動き出しました。
 
 
4月の終わりから5月にかけて、副村長のご厚意のもと、各集落(曽爾では大字(たいじ)と言います)の役員会にお邪魔させていただいて、それぞれの集落の要である皆さまに、はじめましてのご挨拶とこれからの動き方についてご説明させていただきました。
 
 
ハタからみると何の変哲もない空き家なのかもしれませんが、それぞれの家族にとって、それは大事な一軒家だったもの。その一軒一軒の物語を丁寧に伺わせていただきながら、その物語を次の物語に受け継ぐことができないかどうか、一歩ずつ着実に取り組んでいきたいと思います。


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