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#1 早寝は三文の徳


早起きは三文の徳、とよく言う。
しかし早起きは早寝からすでに始まっていることをあなたはどれくらい実感しているだろうか。


私は朝型人間だ。

だって夜は眠くて起きていられないし、友達とオールする夜はどう頑張っても午前3時には電池切れだし、夜中まで起きていると身体のリズムがどうも狂ってしまう。


ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、
午前6時30分にかけた目覚ましが鳴る。

ピピ。
だいたいいつもこのあたりで目覚ましを止める。お気に入りのスモーキーピンク色の太縁のメガネをかけて、起き上がる。カーテンを開けに行く。

目覚ましの「ピッ」の刻み方が、四分音符から八分音符になって、放っておくとついには十六分音符となって、
ピピピピピピピピピピピピピピピピピー
となるのを私は滅多に聞かない。


私は朝に強い。

休みの日も、目覚ましをかけなくたって遅くとも午前8時頃には目が覚める。せっかくの休日なんだからお昼過ぎまで寝ていたいと思ってそうしてみたことも何度もあるけれど、結局朝に起きた方が私の身体が心地良い。


かくいう私がじゃあ何時に眠りにつくのかというと、午後10時である。これで8時間半睡眠が確保できる。本当はもう少し早く寝て9時間睡眠を取りたい。


私は朝型人間かつロングスリーパーだと思う。

私の睡眠時間最低ラインは8時間。それを下回ると夕方まで持たない。
体力がないだけかな、と時々思うけれど、それは今深堀りしないでおこう。


朝型ロングスリーパー人間が早起きするには、早寝しないと自分に必要な睡眠時間が確保できない。だから早寝が大事なのだ。

夕方仕事を終えて帰宅した私の頭の中は「早く寝ること」でいっぱいである。睡眠時間を確保することに私はいつも懸けている。

帰宅してすぐに、簡単に夕食を済ませ、お皿を洗い、早々にシャワーを浴びる。すると午後9時頃にはもう、空腹が満たされ、さらさらの肌と髪を取り戻した、いつでも寝られる自分がいる。


午後9時は、私にとっては夜遅い時間である。

部屋の電気を落として、キャプテンスタッグのランタンをつける。ベッドに本を持ち込んで、眠くなるまで本を読む。眠る前の読書は、自分というものをちょっとだけ遠くに置いておくことができる、至福の時間だ。

とはいえ、私だってZ世代の現代人のひとりなので、Instagramに載せられた友達の楽しい写真とかYouTubeの動画とかをだらだら見たい日もある。

けれど、そうして読書やスマホで自由な時間を過ごしたい欲よりも睡眠欲が圧倒的に勝利してしまうのが私である。


本を読んでいたはずが、ブルーライトを発する画面を眺めていたはずが、気がついたら瞼が閉じられて意識がどこかへ行っていた。
そうなったらそっと本を閉じて、スモーキーピンク色の太縁のメガネを外して、キャプテンスタッグのランタンを消す。


明日の朝、良い目覚めを得るために、眠りにつく。



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