本屋の葛藤
本屋で読みたい本を見つけ
買おうか否か悩むとき
始めに頭の司書が
「まだ読みきれてない本がありますよ?ええんですか?」
とささやいてくる。
その次に財布の労働者が、
「本を買うお金、1冊でコーヒーも行ける。今使うんですかい親分。」
と言い出して、
同時に本棚アパート組合が
「うちはもう一杯なのにまた増やすのか。」
と言い出す。
声に押されて、
買いたい本を棚に戻して
仕方なく店から出ようとすると
店の聖霊が囁きかける。
「別の書店にありますかね、次来たときに残ってるかな?」と。
悩みながらも、とても悩みながらも。
最後は読みきれてない本の消化に勤しもうと決意した。
コーヒーでも飲みながら、小さなカフェで、ケーキをつつきスマホに負けじと本を読もう。
小さな小さなわたしの葛藤である。
また来たときにもありますようにと祈りながらも。
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