週末レビュー10月27日:マーケティングとアイディアの大切さ

NYに来てちょうど3ヶ月。かなりいい感じに自分がやりたかった事を進められている。今週はマーケティングについて勉強になったことが多かったのでそれについて。あとNapoleonの戦略論を学ぶ授業が始まったのでそこで学んだアイディアの大切さについて。

マーケティングの大切さ

今取り組んでいる抹茶のマーケティング方法について慶應のマーケティング担当の先生に相談をした。商品のストーリー作り、デザイン、ブランドの作り方など、今までnycでテストしてきた結果も含めて報告。フィードバックを総じて言うととにかくデザイン全体がダサいという事。素人が考えられるデザインなんて相当な天才でない限りカッコ良くなる訳がない。大手企業はお店を出す際必ずデザイナーを雇っているのに同じ土俵に立とうとしている自分がデザイナーも雇わずに勝負して勝てるわけがない。自分のデザインはそこそこのものだという幻想を卒直に打ち砕いてくれた先生に感謝。抹茶のストーリーの作り込みは過去の事例など研究して質を高める。デザインに関しては友人のつてを辿ってやってくれるところを探すしかない。

もうひとつ考えさせられた出来事。siggi’s skyrというアイスランド発祥のスキールを販売している人の話。スキールとは見た目はヨーグルトと似ているが、製法や原料が異なり、ヨーグルトよりもより高たんぱく、低カロリーなアイスランドの国民食。彼はコロンビア大学を卒業(2010年ごろ)したあと、NYで戦略コンサルティング会社に就職。副業で故郷アイスランドのヨーグルトを作り始めた。NYのフードフェアなどで露店販売を開始。無糖ブームに乗ってWhole Foodsなどのオーガニック店舗で扱われるようになる。その後全国のスーパーマーケットで扱われるようになる。昨年300億でフランスの大手食品会社に買収された。なぜこのヨーグルトかここまで大きな会社になったのか。その一番重要な要素は創業者である彼がアイスランド出身であり、見かけもアイスランドの大男という風貌、スキールのレシピは家族代々続いているものを使っていると言うストーリーだと思う。最初彼が売り始めたスキールのパッケージにはマーケティングは一切施されていなかった。ただ、スキールという商品自体が当時NYになかった事。彼がアイスランド出身の大男である事。家に伝統的に受け継がれたレシピで作られている事が伝わり始めると売れ始めた。そこにマーケティングのプロが入るようになりパッケージが一新され、顧客とのコミュニケーションがより的確にされるようになった。そこでこの会社は爆発的に事業を拡大した。改めて、ストーリーの作りこみとマーケティングの大切さを学んだ話だった。

Napoleon's Glance - アイディアの大切さ

戦略という言葉はナポレオンの功績がいかになされたのかを研究する軍事学者Clausewitzによって生み出された。戦略を考える上でアイディアは最も大切なものであるという。アイディアの大切さをとくためにエジソンの例が出された。エジソンは1%の閃きと99%の実行という言葉を残している。彼は電球を発明したのではなく、電球の元となる特許を買取り、さらにそれを実用化させるために必要なタレントを採用して今我々が使っている電球を作った。実質彼は正しいアイディアを持っていただけで、それ以外はありものの組み合わせである。逆にいうとアイディアが間違っていたら、全ての組み合わせがぐちゃぐちゃになる。

これはナポレオンの戦略を分析する中でも同じ事が言えるという。彼は他の人には見えないアイディア(勝つイメージ)を持っていた。その勝つイメージは常に過去の戦争の事例から学んだものの組み合わせによって実現されたという。ナポレオンは常に片手に巨大な本を持っていて、そこには過去の戦争事例がいくつも書き込まれていたらしい。

この話を今自分が取り組んでいる起業の話に置き換えて考えさせられた。自分が今持っているアイディア(勝つイメージ)はあっているんだろうか。引き続き授業を受けながらその答えを見つけたいと思う。

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