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自律神経と声①

こんにちは!高槻・草津ボイストレーナーの安田結衣です。
7月ももう少しで終わりですね〜。スイカの先端(?)を食べる瞬間が至福の時です。
今日は最近特に興味が深まっている自律神経と声との関係について2記事に分けて書いていこうと思います。

ポリヴェーガル理論

皆さんは「ポリヴェーガル理論」というものをご存知でしょうか? 私は数年前にセミナーで聞いたことがあったのですが、最近になって深く学ぶ機会がありました。この理論は従来の自律神経の考え方に新しい見方を与えてくれるだけでなく、発声が困難な方についての考えも深めてくれる理論だったのでご紹介します。

新しい自律神経が発見された

自律神経には交感神経と副交感神経という、人間の生命維持に欠かせない2種類の神経があります。交感神経は心拍数を上げたり呼吸を早めたりして、人間が危険を感じたときに「闘争・逃走」する機能を高めたり、活動的な状態を作ります。そして副交感神経はリラックスの神経とも呼ばれ、交感神経とは逆の働きがあります。

しかしポリヴェーガル理論では、この副交感神経がさらに2つに分かれるということが発見されています。詳しい説明をすると長くなってしまうので省きますが、副交感神経にはリラックスする機能を持つ腹側迷走神経と、「凍りつき」と呼ばれる生命活動の抑制(失神や徐脈など)機能を持つ背側迷走神経の2種類があるようです。

凍りつきが起こってしまうきっかけには個人差があるようですが、逃げたくても逃げられないような状況の時に、自分を守るために働くのだそう。体は常に自分を守ろうとしてくれているのですね。

今回は自律神経についての新しい知見について書きました。次回は凍りつきがもたらす声への影響と、その治療方法について書いていきますね。


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