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自分に合う曲を知るための3つの方法

こんにちは!高槻・草津ボイストレーナーの安田結衣です。
前回に引き続き、今回は曲選びのポイントとして自分の音域と声質を分析する方法をお伝えしていきます。

※こちらに関して事前にお伝えしておきたいことが1点あります。
それは「より詳細で客観的な分析をしてもらいたいという方はボイストレーナーさんに聴いてもらうのが良い」ということです。ただその際にもまずは自分で発声してみることと自己分析は大切かと思いますので、ここでは自己分析の際の一つの目安として考えていただければ幸いです。

音域チェック(地声音域・裏声音域)

地声と裏声の判断基準は、音高ではなく声帯の厚み閉じ方にあると考えます。

裏声=声帯が薄い、閉じが緩い場合は息もれを伴う
地声=声帯が厚い、閉じが強い場合はノイズを伴う

女性に多いのですが、地声と裏声の音質があまり変わらない方がいらっしゃいます。そのような方は判断が難しいと思いますが、チェックする際は無理のない声の出し方で出せる地声と裏声を判断基準にしてみてください。裏声の音域ですが、私の場合息もれ声になる方は低い音程でも裏声と判断します。裏声の低い音というのも歌唱では存在するので、ぜひ出せるかどうかやってみてくださいね。

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自分の音域が分かったら次は声質を分析していきましょう。
声を可視化する方法は沢山あるのですが、今回は個人でチェックしやすい点に絞ってお伝えしていこうと思います。

声質を分析する方法

①録音して聴いてみた第一印象
ボディーワークの世界でも第一印象を大切にする考え方があるように、自分の声も最初の印象が大切です。初めてレッスンをする生徒さんの声を聴かせていただく中でも、私が注目する点と生徒さんのお悩みが一致していることが多いので、自己判断ができる数や深さに違いはあれど、自分の声を録音して聴いてみる作業は重要だと考えます。

②鼻の振動
発声時の身体感覚(頭に響く感じ、声帯が振動している感じetc...)は人それぞれに違いますが、鼻の振動は声質を決める要素の中で、ほとんどの方が自分で確認しやすい場所です。発声時に鼻を触り振動を感じる場合は、軟口蓋が下がり、鼻に空気が通っているということになります。鼻の振動にも大小ありますが、判断基準としてはナ行とカ行があります。

ナ行(鼻音)必ず鼻に空気が通ります。(nの発声時)
カ行(軟口蓋破裂音)軟口蓋が上がり、鼻に空気が通りません(鼻濁音のガ行は例外)

ナ行とカ行の振動具合を覚えておき、母音で音階練習をする際に鼻の振動がどれくらいあるかをチェックしてみましょう。
鼻の振動が多い方は軟口蓋が下がりやすく、声としては柔らかい音色少々こもりやすい特徴があります。

他にも視覚的に判断しやすいものは口の開け方、舌の位置、声紋分析、スペクトログラム分析など様々ありますが、こちらに関してはまた機会があれば書いていこうと思います。

今後のトピック
③足りない部分を鍛える(11月27日)
④自分のキーや声質に合った曲を探す(11月28日)
⑤オリジナリティーを加えてみる(11月29日)

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