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オンラインカラオケが出来るまで②

こんにちは!ボイストレーナーの安田結衣です。

前回記事の続きです。オンラインカラオケをやる際に課題となっていた点について、有志で集まっていただいた生徒さんやお友達のボイストレーナーと実験をスタートしました。実験内容を下記にまとめます。

1. カラオケの世界観を再現するには
- バーチャル背景
- ライブ感を作る
- マイクを持ってみる
2. オンライン上でカラオケをするには
- 通信速度チェック!
- YouTubeカラオケはどうなの?
- Zoomの共有機能を使おう
- 音の遅延を無くすには?
- ネットデュエットは遅延がないのか
3. 家で歌えない人にも出来ること
- カラオケアプリを使う
- 屋外で歌ってみる

そして実際に行ったオンラインカラオケの様子がこちらです!

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実験結果

1. カラオケの世界観を再現するには
カラオケの特徴はその空間にあると考えます。みんなで集まって歌を楽しみ、歌を通じて交流できる事がカラオケの魅力です。この点についてはカラオケ店のバーチャル背景や小道具のマイクがいい効果をもたらしてくれました。またカラオケのライブ感を残すために、カラオケアプリで歌った音源をZoomの画面共有機能で流しました。
2. オンライン上でカラオケをするには
 先述の通りカラオケアプリを使用します。通信速度10Mbpsは必須。一定のタイムラグは発生するので、ホストがカラオケ音源を流して参加者に歌ってもらうのは難しいです。遅延をなくすにはネットデュエット等が有効なのですが、参加者全員でオーディオインターフェースなどの機材を揃える必要があります。カラオケユーザーは機材を持っていない方が多いので、手軽にオンラインカラオケをするには、カラオケアプリを使ってもらうのが良さそうです。
3. 家で歌えない人にも出来ること
オンラインカラオケの1番の課題は、家で歌えない場合の代替案でした。
カラオケ店が営業自粛だった当時は、外で歌ってもらうしか方法がありませんでした。ですが実際に外で歌ってもらうと思わぬ良い発見がありました。録音の場合は自然音が入り、映像の場合はPVのような雰囲気が出たのです。
川のそばで歌われていたので、川のせせらぎや風の音が耳にも目にも心地良かったです。曲に合わせてぴったりの場所を選ぶのも楽しいと思います。
今はカラオケ店は営業再開になっているので、家で歌えない人もカラオケ店で録音しておけば、家にいながらカラオケが楽しめるようになりました。

オンラインカラオケをやってみて

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企画したきっかけは、ただやりたいという気持ちだけでした。
やってみて1番感じたのは音楽で遊ぶことの楽しさ。そしてカラオケの楽しさは自分が歌えることの他にも、友達が歌っているのを聴いたり、音楽が好きな人同士が集まることも含まれているということ。

その上でオンラインカラオケの魅力をあげるなら以下の3点です。
1.場所の制約がなく全国どこからでも参加できる。
2.時間を拘束しないので、ながら聞きも出来る。
3.リモコンが物理的に回ってこないので、聴く専や会話を楽しみたい方も参加しやすい。

もし普通のカラオケであれば、人数が増えるほどこれらの課題をクリアするには色々なコストがかかります。全国の人とカラオケをしようと思えば交通費もかかるし、人数が増えれば拘束時間も増える。生徒さんが大人数の前で歌う緊張感も増える。大人数の前で歌う緊張感という点ではオンラインでも一緒のように思えますが、オンラインカラオケは録音がメインなので、キーの変更やエコー、マイク音量も自由に調整できる点で少し安心感があります。

通常のカラオケは集まることの一体感が魅力だとするなら、オンラインカラオケは各々がゆるく繋がれて、楽しみ方も自由な点が魅力だと思いました。

これからの課題

オンラインカラオケは自粛解除となってからも続けていきますが、カラオケを流す方法については再検討すべきだと考えます。気軽さを追求するか音質を追求するか等、みんなで一緒に考えていければと思います。完璧なコンテンツでないからこそ、楽しめる余白があるのかもしれません。
これからも様々な実験を通して音楽を楽しんでいこうと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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