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顎関節症と声の関係・解消方法

こんにちは!ボイストレーナーの安田結衣です。
今日は顎関節症の発声における問題点と解消方法を一つご紹介したいと思います。

発声における顎の役割

顎は上顎骨と下顎骨に分かれ、それぞれの役割が異なる。上顎骨が支点となり、下顎骨は可動性のある状態でぶら下がっている。上顎骨は口腔上壁と繋がりがあり、下顎骨には舌が収まり、舌骨〜喉頭へと繋がります。

顎の動きが硬くなると発声器官のアンバランスが起こり、声の音色や滑舌、声の出しやすさに良くない影響を及ぼしてしまうのです。

そういう訳なので発声指導者はよく「大きく口を開けなさい」という言葉を使うのですが、口を開けるイメージは人それぞれ違っており、縦や前後左右などそれぞれの習慣によって開けやすい方向に開いてしまいます。

かくいう私も口の開け方には左右差があり、そのまま放置していると発声は暗くこもりがちになってしまいます。また舌のポジションが安定しないため、活動的に舌を使えなくなります。

解消方法

口を開ける動きは下顎骨を動かすことであり、下顎骨が動くためには付着している筋肉を使う必要があります。その筋肉はとても多いので、顎関節症の解消方法が沢山あるのも理解できます。今回ご紹介する方法もあくまで私に効果があったものであり、全ての方に効果があるというわけではありません。

奥歯に割り箸を挟む

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①仰向けになり、左右どちらかの奥歯の間に割り箸を挟む。しばらくリラックして、顎を閉じる筋肉がゆるむのを感じる。
②に左右の奥歯両方に割り箸を挟み、顎が開く感覚を味わう。

顎がゆるむことによる効果

私の場合は口を開けるとカクカクと音がすることがなくなり、顎関節症になっている右の耳管が広がるような感覚になりました。顎の位置が後ろ方向に戻ることで、舌や首のポジションに無理な力が不必要になり、滑舌や声のこもりの解消につながりました。身体が柔らかくなったことも嬉しいポイントでした。

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(自身の身体に柔軟性が増す様子。Beforeは顎関節症がある場合、Afterは顎関節症の症状が緩和し、奥歯を開けた状態。)

顎関節症の原因や症状の度合い、治療方法は様々ありますので、この機会に一度ご自身の習慣を見直してみてはいかがでしょうか?今日ご紹介した方法が少しでもお役に立てれば嬉しいです。


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