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草津の友に宛てた手紙(2通目)

草津の友へ

お元気ですか?
今朝もわたしの家の周りでは鳥たちが元気に泣いていたよ。
草津でも、早朝にたくさんのさえずりが聞こえました。
普段は早起きなわたしだけど、旅の間は窓を少しあけて、
鳥たちのおしゃべりを聞きながらもうひと眠り。

旅行2日目は、湯畑の
【熱の湯】で行われている「湯もみショー」に連れて行ってくれたね。
草津の源泉は温度が高くてそのままでは入ることができない。
だけど水を入れてしまうとお湯の効能がうすれてしまう。
そこで生まれた草津の伝統が「湯もみ」。
大きな板でお湯を「もむ」ことで温度を冷ましている。
わたしは草つぶしの
「草津よいとこ一度はおいで」のフレーズは知っていたけど、全部をちゃんと聞くのは初めてだったよ。
おば姉さまたちの歌声は力強くて、
ばしゃん、ばしゃんとお湯しぶきをあげる迫力もあって、
草津の人たちの伝統を伝える底力に触れた感じがしました。

草津には小さなものも含めると100以上の源泉があるんだね。
裏原宿ならぬ、裏草津にある顔湯は、小さな枠の中をのぞきこむと源泉が見えると言う仕組み。
そこから立ち上る硫黄のミスとを浴びた後、
たどり着いたのは

君おすすめの洋食屋さん【どんぐり】
何食べよう。
ぜーんぶおいしそう!
迷って迷って、やっと決めて注文した、牛の角煮が入ったピラフ。
おいしすぎて感動しました!
お肉がほろほろに柔らかくて、たっぷり煮込まれている感じ。
ソースはサラッとしているけど複雑な味で、「このソースだけ瓶につめて持って帰りたい」なんて話したよね。
ピラフの中にもお米だけじゃなくて何やら歯ごたえのあるつぶつぶしたものが入っていて、食感にバリエーションがあったよ。

おなかがいっぱいになったら、一番楽しみにしていたお散歩タイム。
ウッドチップの敷きつめられた、もこもこした道を歩いて、木の根っこをまたいだり、ぬかるみに足をとられないようにハラハラしたね。
君が見つけたあの花はアジサイだったのかな?
あのつぶつぶが連なっている植物は何だったんだろう?
山ツツジは枝が長くて高い位置に花が咲くんだね。
ザラザラの木やすべすべの木が高いところまで枝葉を伸ばして屋根を作ってくれていたから、雨も気にせず歩けたね。

ハルゼミの声、初めて聞いた。
5月に長野でカッコウの声を聞いたけど、草津のカッコウは声が低くてダンディーな印象。
そして、やっぱりウグイスは求愛してたね(笑)
成長した葉っぱや、蜘蛛の巣や、水滴が顔にぶつかって
「わー!」とか「きゃー!」とか騒ぎながら歩いて、すっかり童心にかえってしまったよ。
君がいつも歩いている道を一緒に歩けてうれしかったです。

まだまだ書きたいことはあるけれど、読んでいる方も疲れてしまうと思うので今日はここまでにしておくね。
また続きのお手紙送ります。

じゃあまたね!

追伸: 草津のご当地キャラの「ゆもみちゃん」。調べてみたら双子の弟がいるんだってね。もっと売り出してほしいなぁ(笑)

※参考HP

草津温泉 熱乃湯
https://www.kusatsu-onsen.ne.jp/netsunoyu/

どんぐり - 草津町その他/ハンバーグ | 食べログ
https://tabelog.com/gunma/A1004/A100402/10000521/

草津温泉観光大使 ゆもみちゃん - ご当地キャラじまん - 全国町村会
https://www.zck.or.jp/site/local-mascot/21913.html

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