屁理屈お昼寝論



出掛ける予定もない、お掃除もお買い物も前日までに済ませて、本当に何もしなくてもいい日。こんな日はいつまででも寝たい。本当は毎日たくさん寝たい。

でもやっぱり世の中的には朝早く起きた方がいいらしい。だらだらしてると思われてるけど、こちらの意見としては「寝ることが予定」なのでそっとしておいて欲しい。

なぜ「寝ることが予定」だと非難囂囂ごうごうなのか。非難まではされなくても、「寝ててもいいよ」とお許しをもらわないと、どこか後ろめたい気持ちになる。


もう一つ許せないことが、「お昼寝は許されている」ということだ。なんで。医学的に十五分~三十分のお昼寝が良いと言われているらしいが、それってちゃんと夜に充分な睡眠がとれてる前提じゃない?

どうやって調べたらいいかわからなかったし、言葉を振り絞って検索してみたけど全然それらしいのが出てこなかったので、妄想の域を出ないのだけれど。

「寝ている」という事実は同じはずなのに、なぜこんなにも認識に差があるのだろう。


二十歳ではじめて勤めた会社では、基本的に四時間以下。十ヶ月のフリーター期間では、日中バイトで夜中はイラストレーター活動、今は最大六時間睡眠。

働きはじめて約十年、慢性的な睡眠不足に陥っている。ショートスリーパーとか言われるが、そんな特異体質ではない、ただ限界突破しているだけだ。

お昼寝をしたところで、常にオーバーキル状態の体には何の意味もないし、なんなら四時間くらい平気でお昼寝する。もはやお昼寝じゃない。


お昼寝をするつもりで朝早く起きても、突然友だちから遊びのお誘いがあった時、みんな眠たいまま出掛けているのだろうか。

お昼寝したかったなぁと後悔しないのだろうか。

そもそも、昼まで寝続けて朝に活動しないことがもったいないなんて発想、どこから生まれたんだろう。

別に一日二十四時間が二十時間に減っているわけじゃないから損してなくない?損得で睡眠してるの?ならお昼寝が出来なかったことの方が損じゃない?

寝るより有意義に過ごせた。と自分を誤魔化してないか。睡眠欲に蓋をして、SNSで楽しく過ごす日々を見せつけるために、充実した自分を演じていないか。


逆に、お昼寝しないとしんどいから、行きたいけど泣く泣く断るのも、気持ちとしては結果的に損じゃない?

それなら正午に目覚めて、スマホを見たらお誘いLINEが来ていて、「今起きた!遅れるけど行く!」ってなった方が、睡眠も充分摂れたし遊びにも行ける。
ぜっっっっっっっっっったいにこっちの方が得だと思いませんか。

食欲・性欲と並ぶ三大欲求を押し込めてまで活動するなんて、生物の営みを犯している。



という屁理屈を並べると、だいたい怒られる。
世の中理不尽だらけだ。


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