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釜茹で地獄

ちょっと、うつ気味なので、せめて何かを書きましょう。

月曜に、産まれて2度目の精神科に行きました。ASDとして生きるヒントがあればと思って。先生から言われた言葉の中では、「周りと比較するから〜」「カウンセリングを受けても対人関係はあまり良くならないことが多い」が印象に残ってます。冷静な自分は「確かにせやな」と思ったり、「前にどこかで聞いた考え方やけど、やっぱりそうなんや」みたいに思いつつ、まだ悲しい気分を押し殺している自分も、確かにいる。

とても孤独だな、と感じています。とにかく、ASD由来の悩みを話す人がいないからなんでしょうね。そしてプライベートも人間関係が極めて少なく、属するコミュニティでも浮いてるので却って孤独感が強まったりします。

あまりにも何もする気が起きないのですが、これもたぶんうつっぽいのが原因ですね。でもそのせいで余計に落ち込む負のサイクルに入っています。老化して体力が落ちているのもあるでしょう。八方塞がりがすごい。だからこそ十何年ぶりに精神科に行ったわけでもあるんですが。

このまま何もなく人生が終わっていくんだな、という恐怖。仕事も忙しく無味乾燥な感じ。誤魔化してはいますがコロナ禍入社だったり今の組織内でうまく人間関係を作れてるわけでもなく、表面的には仕事はしてますが飲みにいく人はほぼいない。

それでもきっと、ASDで苦しんでいる他の方々から比べればはるかに幸せでしょう。一般的にもクローズドで安くない待遇です。ぎこちないにせよ、一応管理職として自分のチームを持っているわけです。ただ、精神科では「できればそっちの方向はやめた方がいい」とは言われましたね、そういえば。わかってるよそんなこと、と思う自分もいますが、技術者として自分の得意分野を活かせている感じでもなく、着々と「使えないオッサン」しているのも、まあまあ辛い。今までは「仕事だけはまあできる」感じでやってきたのに、それすらなくなってしまいました。

文章にすると本当によくある話だけど、当事者になるとしんどいな。

ASD、中年男性それぞれの悪い状態がミックスされた現状ですね。。

そんな中、今週はもう一つあって、統合失調症の家族が入院中の病院を抜け出して、捜索願を出すことになりました。結局、直後に本人宅の近くの公園で見つかって、ほとんどは徒労だったわけですけど。こういう事態も初めてで、よりによってこのタイミングでなくともと思いつつ、さすがにこれはわたしも大きなストレスになったんでしょうね。状況を共有できる人も、もちろんほぼいないですし。

書けば書くほど、うーん、多少珍しくて気の毒かもしれないけど、世の中的にはありふれたオッサンの話という気もします。でも、結構つらいですね。我慢している気がします。一回リフレッシュしなきゃいかんのう。どうせ、落ち着けばケロッと元に戻ったりもする時もあるやろな、と思う自分もいるわけですけど。

そういえば、精神科では「過剰適応」とも言われましたね。そうなのかもしれませんが、しょうがなくないですか?自分の思った通りにしていて失敗しすぎて、自分を信じることなんて全然できなくなってしまいました。自己肯定感はめちゃくちゃ低い。本当に低い。特に離婚して以降はそうですね。結局その時のショックから立ち直り切れていないのかもしれません。

打つ手がないわけでもないんでしょうね。高望みしすぎなんでしょうね。今の状況で仕事が続けていければ恩の字なんでしょうね。でも、抜け殻みたいな、希望のない、そんな一生になるんでしょうね。諦め切れていないんだと思います。プライドも捨て切れていない。世間知らずのまま、思い出もほとんどないまま、歳を取っていくのでしょう。

とてもつらい。涙が出てきます。どれだけ愚かな考えだろうと、一時的な気持ちだろうと、よくある話だと言い聞かせてみても、やっぱりつらい。自分だけは自分に優しくしてあげてほしい、と他人にアドバイスしたこともありますが、わたし自身はもう長い間、今の自分を受け入れてやることができていません。自分が本当はどうしたいのかもわからなくなってきているのかもしれません。ASDはそもそも自分の意見がないと言われたりしますので、余計に意思薄弱な感じなのかもしれません。

無理をしているあれこれを、できるものは外していきたいな、とも考えています。十何年続けている音楽活動も、特に好きでもないのにやっている感じになっていて、人間関係がなくなるのがこわくて惰性で続けている気もしていて、つらいけど一度勇気を出して休憩した方がいいのかもしれません。

誰かに、誰かに、このつらさをわかってほしいんだと思います。でも、なぜか、そんなことはできないと諦めている自分がいて、そこに、深い絶望がある気がしています。

ついに仕事のプライドも保てなくなった、八方塞がり、無能と化した40代ASD男性の悲しい、ありふれたお話でした。おやすみなさい。

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