sona

コトバのあいだをすり抜けるもの。

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コトバのあいだをすり抜けるもの。

マガジン

  • - 声 -

  • ー some work ー

    some work

  • -日々を歩いて-

    誰かの日々、わたしの日々、わたしたちの 日々のこと。

最近の記事

扉を開ける

指先の水滴すらも口にできずに過ごした、6日間。 もしかしたら、すこしだけ 息がラクだったかもしれない "酸素ハウス"。 どんなに息が続かず 足が揺らいで倒れても みずからハウスの扉を開けて これまで日々巡っていたあちらこちらを ただ一心に 訪ねて歩く旅をしていた。 もう、動かなくていいよと 道を遮りたくなる想いをほどき 本人の望む道を信じて見守ることは 修行のようでもありました。 すべてを受け入れ いまを生き 一滴も余すことなく 自身のいのちの道を果たした姿 とって

    • creation

      刻まれてゆく一筋は かけがえのないこの世の痕跡 まなざしが向けられたとき 疼く傷みは癒えていく * 光を見出そうとする「いのちの性」は わたし以上に圧倒的に多くを知っている 光射す背後に広がる闇の海からも 絶えず無垢ないのちが誕生し 世界を照らす 無力に沈むときはなお 名もなき泡へとかえる闇夜の眠りが 明日へと運ぶ いかなるときも すべてのわたしたちは クリエーション

      • 小人の靴屋

        まるごと変わってゆくような節目の時に 高熱に寝込むことがある 発熱の過程でからだの節々が 下熱の過程であたまの隅々がキシキシと痛むとき 小人の靴屋が吊り込みをする姿が浮かぶ 高熱のなか眠りに堕ちる道すがら 汗と一緒に涙がこぼれたりする 身体が絶えずともにある ありがたみ いとおしさ みんなこうして節目を刻み またひとつ 一足の靴が生まれる    

        • no title

          今 すべての道に注がれる陽射し 流れて巡る 風 は 井戸の底をも通り抜けていく 流れて巡る 水 は 地中を経て暗闇から湧き溢れている 壊れた羽根を背負ってなお 宙へ翔ぼうとするいのちの灯 戻る日常のない感覚を受けとめるのは 今 わたしとあなたがつくる道

        扉を開ける

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        記事

          何度 覚めて眠っても

          溢れるひかり 紅色と淡い青 瞑っても 目覚めても 空をみる 夕闇の雷光も 荒れ狂う轟音も しんと白い雪空も こんなに響けど 何処までも ない ものだった 言葉なき問いを放って 生きて知る解をへて かへりゆく こぼれる一滴、宙の一滴 刹那くも はなれがたくいとおしい どうしようもなくうつくしい 悔いはないと 空をみる声を 胸にきく

          何度 覚めて眠っても

          おりん

          焦点がほどけていく閑けさに 響く波 すべてにわたる ゆるしのほどこし 波に導かれるように向かうとき 気づけば 手を 放している --- うつくしき 深いおりんを 誰でもない わたしがつくり 誰でもない わたしが鳴らす 紛れもない あなたとわたしと誰れかが 響き合う 結末も 結論もなく 身体のなかに鳴り続ける はからずも 救われて --- 閑けさに また 響く波 鳴っている 刻まれている ほどかれて 手放して 結ばれて 消えていく 2022.10

          おりん

          星の粉

          いま ここにある霊性の尊さと 限りある肉体のいとおしさ 万華鏡のようにうつろう感情風景を感じながら いま 何処にあろうかと 日々の通知に応えながら問うていく 本能に刻むように宿した いのちの目的に沿うものを いま 撰び直す この杖が 足もとを照らし 歩みを支え 羅針盤となって道しるべをしてくれる それは この身に宿る星の粉 ここにしかない星の粉 どこにでもある星の粉

          星の粉

          some work

          erico tsumori words / picture / photo / website … and others | SEE Learning Japan https://www.seelearningjapan.com/ web / writing / translation.. etc | duckfeet Japan(shoes from Denmark) https://duckfeetjp.com web / writing / translation

          some work

          いま

          亡ききひとと 出逢いなおす

          記憶

          必要なとき 必要なこと わたされて おもいだす そのときまで あんしんして 忘れている

          どこからきたの

          うみおちた ものたちの かたらいと 創造と 忘却と

          どこからきたの

          ここに こうして

          ひっそりと 果たされるもの

          ここに こうして

          はじまりは

          はじまりは はるで あさで であいや けっしん りりくのとき なのかもしれない でも はるのまえ あさのまえ であいや けっしん りりくのまえに 終わりがある わけでもないよ ふゆを よるを わかれを ねむりを 歓迎しながら はじまっていく いま はじまり おわって またはじまって いま 誰もがはじめての いま を迎えてる 正しいひと 誤りのひと すぐれもの おとりもの そんな いのち は存在しない はるやふゆ あさやよる であいやわかれ けつだんやね

          はじまりは

          C'MON C'MON

          うる覚えながら、そんな語りが映画の終盤にあったように思う。   ----- マイクを向けることは、どうしたって、相手に答えさせる力がはたらく。だから、「答えなくても、大丈夫」と、そこには態度や言葉で配慮の「余白」が添えられる。 他者からもらう問いかけから、思いがけない発見や、再会や、出逢いの旅に出ることもある。けれど、状況によっては、意図的に、もしくは避けられず、あるいは無自覚にも、立派な「問い」と立派な「答え」をお互いに用意することになったりもする。 聴こえる言葉や

          C'MON C'MON

          I'm here with & without words

          世界と交流するとき、そこにはいろんな通信方法がある。 ことばを捉えるのが上手なひとがいる。 音をよむのが得意なひとがいる。 視覚やイメージから触れてゆくのがここちよいひとがいる。 存在感から、そのありようをみるひとがいる。 花をみて、人をよむひと 馬に触れ、世界をしるひと 数の世界に、宇宙を感じるひとがいる。 世界との交信の仕方は、きっと無数にあるんだろう。 ひとそれぞれの、共にいるあり方、きき方がある。 一つの方法では、きっと、とてもききとれない。 きき漏れてしま

          I'm here with & without words

          待つことをせず

          闇が明けるのを 雲が切れるのを "待つ"ことは ときに苦しい 待ち続けるのは 体力が要る 待つこともせず ただ、闇にいる ただ、降り続く雨をうける それでじゅうぶん 闇のなか 夢をみて 傷が癒え 必要な記憶は根をおろす 雨雲のした 身体のしごとを休み 繊細なしごとをし 次なる展開の潤いをいただく 待たずとも いずれおのずと 朝は来る 雲は晴れる 光がさす

          待つことをせず