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待つことをせず


闇が明けるのを
雲が切れるのを

"待つ"ことは
ときに苦しい

待ち続けるのは
体力が要る

待つこともせず
ただ、闇にいる
ただ、降り続く雨をうける

それでじゅうぶん

闇のなか
夢をみて
傷が癒え
必要な記憶は根をおろす

雨雲のした
身体のしごとを休み
繊細なしごとをし
次なる展開の潤いをいただく


待たずとも
いずれおのずと
朝は来る
雲は晴れる

光がさす



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