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島田ワークスの流儀!一貫するのは、ひたすらに“音楽を楽しむこと”

J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。番組では、毎回ゲストを迎え、様々なテーマを掘り下げていく。

「島田昌典の仕事の流儀」をテーマにお届け。ゲストは、日本を代表する音楽プロデューサー/アレンジャー/キーボーディストの島田昌典ご本人。

■島田昌典の音楽のルーツは、ビートルズ
10月28日(木)のオンエアでは、日本を代表する音楽プロデューサー/アレンジャー/キーボーディストの島田昌典の「仕事の流儀」に迫った。

ゲストに aiko、いきものがかり、秦 基博、back numberなど、数多くのアーティストの楽曲のアレンジ/プロデュースに関わり、自身のプライベートスタジオ「Great Studio」から、数々のヒットソングを創作する 島田昌典ご本人を招いた。

ブリティッシュ、サイケデリック、バンドサウンド、アメリカのルーツミュージック、ストリングス&ブラスアレンジなど、幅広い音楽からのスピリットを融合させて生まれるポップサウンドは、音楽ファンのみならずアーティスト、ミュージシャンからも絶大な支持を得ている。

あっこゴリラ:まず音楽のルーツについて聞きたいのですが、何から音楽にハマっていったんですか?
島田:ピアノは小学校から習っていて、ポップス好きになったのは近所の兄ちゃんにビートルズを聴かされて、「なんだこれ? すごい! 」と衝撃を受けて、そこからビートルズが大好きになりましたね。
あっこゴリラ:きっかけは、ビートルズだったんですね。
島田:はい。その頃、自分の中で宅録が流行ったんですけど、親父が電気系のエンジニアだったのでアナログテープレコーダーが家にあって、そこにどんどん録音していって。そこから宅録にハマって、今スタジオ大好きなのはそこにつながってるのかなって感じですね。
あっこゴリラ:じゃあ、その頃は友達同士家で集まって宅録したり、ライブしたり?
島田:そうですね。それから大学行って、軽音入ってライブやったりしていて、だんだん仕事にしたいなと思うようになって。そこからいろいろ知り合いの伝手をあたって、バックバンドとかいろいろやらせてもらいました。

ここからは、島田と交流のあるアーティストから「島田さんに聞いてみたいこと」をテーマにコメントをもらった。

・秦基博からの質問
Q、数々のアレンジをされていますが、アレンジのアイデアが浮かぶときはどんなときですか? また煮詰まったときに、どう解決していますか?


島田:散歩したりすると、たまにイントロが落ちてたり(笑)。
あっこゴリラ:まさか道に落ちてるとは! あははは! 煮詰まったときは、どうしてますか?
島田:煮詰まったときは、またビートルズを聴く。原点回帰です。聴くしかないですね。新鮮な感じで聴けたりするし、新しい発見があったりします。

■初めて買ったレコードは、「仮面ライダー」
引き続き、交流のあるアーティストからの「島田さんに聞いてみたいこと」を紹介。

・いきものがかり・水野良樹からの質問
Q、今、島田さんが注目している楽器、欲しい楽器があれば教えてください。


島田:マニアックなんですけど、マイクロフォンが大好きでビンテージマイクがたくさんあって、こだわるとけっこう高いんですよね。これで録ると、リンゴスターのドラムの音になるとかね(笑)。ボーカリストに合わせてマイクも変えたりもします。
あっこゴリラ:こだわりっぷりがすごい!


・JUJUからの質問
Q、島田さんがビートルズ好きなのは周知の事実ですが、自分が初めて買ったレコードは何ですか?


島田:初めて買ったのは、仮面ライダー。低学年のときですね。“これがいい! これが欲しい! 聴きたい! ”と思って。「変身! 」とかやってました(笑)。
あっこゴリラ:意外! 仮面ライダーから島田ワークスは始まっていたんですね。


・wacciのメンバーからの質問
Q、休みの日には、何してますか?


島田:これが休みっていう記憶がないに等しいけど、あったとしても楽器を触っていますね。メロトロン触ったり、修理したり、全部音楽に関わることばかりですね。
あっこゴリラ:ミュージシャンの鏡でしかないですね。


・石崎ひゅーいからの質問
Q、これまでプロデュースやアレンジを手掛けた曲の中で、「これは来たぞ! 」と手応えを感じた、特に印象に残っている曲は?


島田:やっぱりaikoさんの『カブトムシ』ですかね。
あっこゴリラ:おお~! ぶち上ります!
島田:この曲のデモテープの弾き語りを聴いたときに、「これは大ヒットするな」と思いましたね。歌詞も印象的ですし、コード進行もすごくて。一個サビのところで使っちゃいけないようなコード使っていて、「これ、やっぱり引っかかるから違うコードの方がいいんじゃない? 」って言ったんですけど、「いや、このコード使いたい」って言われて。結果、そこがすごいフックになってて、今でも残ってるし、みんなこの曲を気に入ってくれてるしね。


・aikoからの質問
Q、ビートルズ以外で、よく聴いている最近の洋楽は? 好きなコード進行は?


あっこゴリラ:ビートルズ以外で聴いてる洋楽ありますか?
島田:残念ながらビートルズなんです。この間、50周年記念の『Let It Be』が出て、リミックスされてたりとか、昔のミックスの違いとか、テイク違いとか出てきて、これをまた聴いてるんです。申し訳ない(笑)。
あっこゴリラ:あははは! では、もう一つの質問、好きなコード進行はどうですか?
島田:好きなコード進行はC、次にAマイナー。その次にF、次にGかな。これも、実は『Let It Be』なんですね(笑)。
あっこゴリラ:いろいろやられても、やっぱりそこが良いってなるって素敵ですね。


■島田ワークスとして一貫していること
ここからは、島田がプロデュース/アレンジするときの考え方について訊いた。

あっこゴリラ:アレンジするのとプロデュースするのって違うと思いますが、どういう風に変えてるんですか?
島田:プロデュースするときは、例えばバンドだったらバンドの顔がちゃんと見えるようにプロデュースします。がっつりバンドと一緒に話し合って、バンドの個性が出るようなプロデュースの仕方ですかね。
あっこゴリラ:なるほど~。
島田:アレンジは、最初から曲があって歌い手さんがいて、ちゃんとフルコーラスで決まってたりして、それを料理人のように調理していくって感じですかね。お化粧したりとか、味付けしたりとか。起承転結を付けていったりとかね。
あっこゴリラ:楽曲に向き合うときは、何からしていますか?
島田:アレンジするとき、いろいろしたくなっちゃうのをあえて客観的に俯瞰で見るというか。リスナーが聴いたときに、どう聴こえるかが大事だったりしますよね。
あっこゴリラ:そうですね。
島田:散歩でリセットして、次の日聴いたりすると、“なんだこれは? ”ってなったりもするし(笑)。
あっこゴリラ:あははは。島田さんでもあるんですね。島田ワークスとして、一貫していることは何ですか?
島田:“音楽を楽しむ”ってことですかね。アーティスも楽しんで自分の音楽をやってほしいし、僕はいろんな機会を与えて、そこで輝いて個性を出してもらうというのが仕事なので、音楽を楽しんでもらいたいっていうのが一番の基本ですね。

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【番組情報】
J-WAVE 81.3FM『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 22時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/

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