見出し画像

『i-dentity』という曲のこと

自分の言動には 信念やプライドやマナーというかたちをもって ひとつの芯を常に忘れないでいたいと思う、本当にそうできているか 自分では分からないから不安だけど


先日リリースした わたしたちSOMOSOMOのニューアルバム『Origin』から『i-dentity』のMVが公開されました

少し前 Twitterに載せた画像に実は この曲のことをほんの少しだけ書いてある部分がありました 
本当は声を大にして言いたかったことなのだけど(これは大っぴらに言っていいことなのか…?)と不安になったので 小さく小さく書いて しれっと発信していました

この曲は『自分からアイドルを辞めたのにちやほやされている女の子に腹が立って書いた曲』です

一応書いておきますが この曲の歌詞が完成した4日後に当時のメンバーの脱退が決まったので わたしたちの元メンバーとはなんの関係もありません 歌詞ができたのが先です


毎日のように誰かがアイドルを辞めて 毎日のように誰かがアイドルになっていくわたしたちの世界ではきっと 全員が全員本気で売れたいと思っている とは言いきれない、とわたしは思う
正直アイドル(所謂『地下アイドル』なら尚更かもしれない)に『なる』こと自体はさほど難しくないことだとも思う

だから『アイドル』と『アイドルを辞めた女の子』の境界線もきっと薄くて アイドルを辞めたとてアイドルと同じように扱ってもらえることも難しくない、それはある女の子にとって優しい世界でもあって また別の女の子にとって許し難い世界でもある

(わたしは『アイドルを辞めた女の子』になったことがないから あくまで想像の話なのだけど)

活動をしていく上で辞めざるを得なかった女の子、アイドルを辞めたくて辞めたわけではない女の子がたくさんいることも わたしはもちろん知っている 本当に素敵な女の子なのに 抱かなくていい悲しさや苦しさを 抱かなければいけなかった女の子がいることも

だからこそ自分から辞めていったにも関わらず華やかに送り出してもらったにも関わらずいつまで経っても過去の栄光に縋って自分の弱さをひけらかしてイイコイイコしてもらっている可愛い女の子を見ると腹が立つ。ムカつく。そしてその子をちゃんとイイコイイコしてあげる人が存在するのにも腹が立つ。可愛いって素敵だけど可愛いって腹が立つ。腹が立つ。本当に。

でも いくらアイドルを続けているわたしとはいえ その子の生き方に口出ししていい理由はないのだ 
生き方に正しさになんて無い それがあるならそう生きればいいだけの話だし そうでは無いからわたしとあの子が違う道を歩んでいる そのうえわたしは 誰かの生き方に容易に口出しするような人にもなりたくない そんなの無責任で身勝手だ

だから音楽に乗せました
あの子はそうやって生きていても わたしはそういう風に生きたいとは思えない、その気持ちを忘れないように いつかわたしが嫌いだった女の子と同じような女の子にならないように 芯を忘れないように


1番はアイドルを辞めた子の話、2番はアイドルを続けている子の話、で歌詞を書こうと決めて書き進めていて 自然とラストのサビを2番と同じ歌詞にしたのは わたしがアイドルを続けるという信念の表れ、のような気がする、今となってみれば


そんなことも踏まえて この曲を聴いたり観たりしたらまた違って聴こえたり見えたりするかもしれない いかがですか?


さいきんわたしたちが公開している作品たち、いつにも増して信頼できるほんとうに素敵な方々と愛を持って作ることができていて幸せです このMVも素敵なチームで作っていただいてほんとうに幸せなことだなあ 
どうかたくさん観てもらえる映像に たくさん聴いてもらえる曲になりますように

この記事が参加している募集

私の作品紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?