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自分の仕事に対して誇りを持てない農家

どうも!おばんです!
三度の飯より酒が好きなウージーです。

今回はタイトルの通りなんですが、農家で自分の仕事に誇りを持てていない人多くないですか?
もちろん、誇りを持って真剣に取り組んでいる方もいらっしゃいます。
ただ、僕の祖父とか近所の人たちがそうなんですけど、「農業」という自分の仕事に対して誇りを持てていないような気がするんです。

前回の記事でも少しこの部分には触れましたが、今回は深掘りしていきたいと思います。

僕なりに農家が自分の仕事に誇りを持てない理由を考えてみたのですが、主に4つかなと思います。
⒈泥だらけになりながら仕事をするのがダサいと思っている
⒉社会に貢献できていることを実感できていない
⒊国に守られている産業だから
⒋「儲からない」から自分の仕事に誇りを持てない

それぞれについて詳しく解説していきます。

泥だらけになりながら仕事をするのがダサいと思っている

あると思います。
農家は基本的には畑で仕事をしているので、どうしても服に土がついて汚れてしまいます。
なので、農作業の服装は作業着的なやつになりがちで、洋服と比べるとちょっと地味目な服装になってしまいがちです。
最近は作業着姿が好きな女子が増えていると聞きますが、やっぱり作業着はダサいよね。

ダサい作業着を着て、泥だらけになりながら仕事をしている自分を惨めに思ってしまっている農家も少なくないと思います。
やっぱり、作業着を着て泥だらけになりながら仕事をするよりも、かっこいいスーツを着て仕事をしている方に憧れを抱いてしまっているのかもしれません。
若い世代にそのような意識を持っている方はそんなに多くないと思いますが、僕のおじいちゃん世代の人たちは結構そういう意識があるなと感じています。

最近ではワークマンをはじめとして、おしゃれな作業着が増えてきているので、自分で自分をダサいと思ってしまうようなことが無くなれば良いな〜と思います。

社会に貢献できていることを実感できていない

多くの農家さんは作った野菜等をJAに出荷して、そこから市場に運ばれて、スーパーなどに並べられて消費者の元に届きます。
なので、最終的に食べてくれている消費者の顔が見えていないし、反応も見れていないんですね。
よく言われることですが、やっぱり消費者の方からの直接の「ありがとう」とか「美味しい」という声ってめちゃくちゃ嬉しいし、やりがいに繋がるんですよね。

僕は元々、飲食店でソムリエとして働いていたので、そのことは本当に身に染みて感じています。
だからこそ、農家になるなら直接消費者と繋がれるようにしたいと考えています。

JA出荷のみだと直接消費者と繋がれることは限りなく少なくなります。
JAの職員さんには「ありがとう」と言われるかもしれませんが、やっぱり食べてくれている人の声が強いですよね。
また、JA出荷のみだと「美味しいものを作る」というよりかは「規格にあったものをどれだけ作るか」という思考が強くなってしまうんですね。
もちろん、この考えもすごく重要で、見た目が綺麗なやつをどれだけ多く作れるか。これによって収入面にも大きな影響を与えるわけなので、すごく重要です。
でも、「それだけじゃないよね」と個人的には思います。

国に守られている産業だから

農業って怖いぐらいに国に守られている産業ですよね。
僕もその恩恵を受けているので、あんまり言えないんですが、、、

国からの補助金の種類がすごくたくさんありますし、額も結構もらえるものがあるんですよね。
本当に恵まれているな〜と思います。
飲食業なんかめちゃくちゃ少ないですよ。コロナの時なんか標的にされていましたからね。
農業ってめちゃくちゃ国に守られていると思います。

守られていることは良い面と悪い面もあると思っています。
やっぱり、守られ過ぎていると自分の足で立っている感覚が弱くなってしまうと思うんですよね。
養ってもらっている感覚が強くなるというか。
そのような感覚があるうちは、「社会に貢献している」という実感は弱くなってしまうし、本気で自分の仕事に誇りを持つのは難しいよなぁと思います。

「儲からない」から自分の仕事に誇りを持てない

「農業は儲からない」
これは本当に死ぬほど言われている言葉で、もう聞き飽きた。
農家、非農家どちらからも言われます。
この言葉を聞いたときにいつも思うことは
「それって儲けるための努力をしてないだけじゃない?」
ということ。

先にも書きましたが、多くの農家はJA出荷が基本です。
でも基本的にはJA出荷のみだとなかなか儲けることは難しいです。
なぜなら、「値段を自分で決めれないから」

これは本当に致命的です。
一生懸命に作っても市場価格に左右されちゃいますからね。
価格が安い時もあれば高い時もありますが。

やっぱり、生産して終わりではなく、作って自分で価格を決めて販売するというところまで一貫してやらないと儲からない。
こういったことを話すと「大変だぞ〜」とか「忙しくてそんなことしている暇ない」とか言われますが、
「そんなことわかってるし、それでもやらないと未来はない」と思っています。

自分の力で作って、自分の力で値段をつけて、自分の力で販売していく
そうすることによって、農業でも儲けることができるようになるし、自分の仕事に対してもっと責任を持てるし、誇りを持てるようになると思うんですよね。

「農家は儲からない」は僕の代で終わらせます。
農業という仕事に誇りを持って取り組み、将来的に子供ができたら
「農家ってかっけ〜」と思ってもらえるように頑張ります!

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