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イタリアワインを楽しもう④・・バローロとは?

イタリアワインを楽しもう③・・ピエモンテ州のワイン の続きです。因みに写真は筆者とバローロの作り手、G.Dヴァイラのフランチェスカ女史。バローロの畑。

バローロ Baroloとは?

1 イタリアを、いや世界を代表すると言っても過言ではない偉大なワイン。

2  ネッビオーロという長期熟成ワイン向きの黒ブドウから作られる優れたバローロは四半世紀以上の熟成に耐える。

3 最低38か月の熟成(うち木樽熟成18か月)が法律で決まっている。

4 ピエモンテ州 アルバにある広大なエリアで作られている。

5 日本で購入の場合は5,000円以上の高級ワイン。品質は作り手によってかわりも評価もピンキリ。

6 筆者はワイン初心者にはあまりおすすめしていない(笑)購入するなら著名生産者のものを。イタリア国内はもとより海外で評価されている作り手のものを。

ポイントは1、2、5、6ですね。筆者の思うに、バローロはフランスの「ボルドー」「ブルゴーニュ」「コート・デュ・ローヌ」に並ぶ偉大なワイン産地です。作り手によって様々ですが、特に素晴らしいバローロは四半世紀以上の熟成に耐えうります。何度か経験させていただきました。どれもワインやお酒というより

「魅惑的な液体です」

どんなに優れた醸造家であっても、どんなに権力を持った人物であろうと、どんなにお金持ちであっても、このワインを直ぐに産み出すことはできません。だって「時間」がかかるから。そしてお天道様は毎年、ブドウに合った天気にはしてくれないから。

ネッビオーロというブドウがあって、バローロというテロワールがあって、たまたま良い年に優れた栽培家によって育てられ、優れた醸造家によってワインになりあとは時に委ねる。それらが全て折り重なった時、はじめて偉大なワインとなるのです。

日本でバローロを購入する場合は小売りで5,000円以上はします。そして目的にもよりますが筆者はバローロを購入することをあまりおすすめしておりません。その理由は下記の4つ。

1 基本的に長期熟成のワインなので買ってすぐに飲んでしまうとその良さがわかりにくい。

2 持っているポテンシャルを引き出すのが難しい、抜栓してもなかなか美味しくならない(開かない)。

3飲み頃を判断するのが難しい。

4 同じ価格帯で上記3つの懸念が全くない赤ワインがたくさんあるから。

特にネッビオーロというブドウの若いワインは果実味より渋味が目立つ場合が多く良さがわかりにくいのです。また良いワインは特に開けてから美味しくなるのにちょっと時間がかかります。1日以上かかることはザラです。もちろんバローロの生産者も今では開けて直ぐ飲みやすくするため、いろいろ力を尽くしていますが、1万円以上するバローロは逆にそのような作り方をしてなかったりするのでやはり難しいところです。

また購入してからの飲み頃も実に難しい。ざっくり言ってしまえば購入から5年から10年後が目安ですが、偉大なバローロはもっと先です。作り手によって、そのワインのランクによってもかなり変わるので一概に何年後とは言えなかったりするのです。

それなら、よほどのワインラヴァーではない限り、同じ価格帯ならば、カリフォルニアやオーストラリア、南アフリカなどの赤ワインもおすすめしてますね。開けて直ぐ美味しいワインが多いから安心なんですよね。

それでも、どうしてもバローロを購入したい!ということであれば 著名生産者のものを選びましょう!特にイタリア国内はもとより海外で評価されている作り手のもの。ワインアドヴォケイトとかジェームスサックリングなど海外のワイン評論家は正しく評価しています。

イタリアワインを楽しもう⑤・・バルバレスコとは?

今回のワイン・・・バローロ リゼルヴァ ヴィニョーロ 2013 / カヴァロット Barolo Riserva Vignolo 2013 / Cavarotto Bricco Boschis
17,600円(税込)

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伝統的なバローロの作り手「カヴァロット」深淵で偉大なワインです。飲み頃は10年以上後ですね。









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