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シャンパーニュ(シャンパン)とスパークリングワインの違いとは?

Sommelier Due の3分で読めるワインコラム 

こんにちは! 2人のソムリエが運営するワインショップ Sommelier Due(ソムリエドゥーエ) のソムリエ T(以下T)と申します。ここでは2人がおすすめするワインの紹介やワインコラムなど、ワインについての様々な情報を、固い文章ではなく「ダラダラ」としゃべっていきたいと思います。

初回のノートは「シャンパーニュ(シャンパン)とスパークリングワインの違い」についてです。

ソムリエ K (以下 K)こんにちは!ソムリエ K です。今日はシャンパーニュとスパークリングワインの違いについて2人で話していきます。

K  まずは「シャンパーニュ」を話す前に「スパークリングワイン」について話しましょうか?

T そうですね。簡単に言ってしまうと「シャンパーニュ」もスパークリングワインの一種ですね。スパークリングワインとは発泡性のワイン、つまり泡の立つワインです。その作り方は下記の5つになります。

①トラディショナル方式(Méthode traditional メトード・トラディショナル)

ワインを瓶に詰め、糖分と酵母を加え、密閉して瓶内で二次発酵を起こさせる方式。泡がきめ細やかになり、また瓶内で熟成させることにより独特の風味が付き複雑な香り、味わいになる。難点はコストがかかること。

②シャルマ方式

ワインを大きなタンクに密閉し、その中で糖分と酵母を加え二次発酵を起こさせて作る方式。短期間にできること、コストを抑えられることで広く用いられる、またブドウのアロマを残したい場合もこの方法が用いられる。

③トランスファー方式

一旦、瓶内で二次発酵したワインをタンクに開け冷却、濾過してから詰め替える方式。複雑で時間のかかるトラディショナル方式を簡略化したもの。実際はあまり聞かない。

④Méthode rurale メトード・リュラル

発酵途中のワインを瓶につめ王冠などで打栓して残りの発酵を瓶内で行う南仏のスパークリングワインにみられる。

⑤炭酸ガス注入方式

加圧のできるタンクにワインを入れて炭酸ガスを吹き込む方式。安価なワインに多く、コストを抑えられる。

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K  多くのスパークリングワインは①、もしくは②だね。そして「シャンパーニュ」は①の作り方で、それはフランスのワインの法律で決められています。

T  もともとこの作り方の発祥はシャンパーニュです。そして同じ作り方でもフランスのシャンパーニュ地方で作られたものしかシャンパーニュは名乗れない!

K つまりシャンパーニュ地方でトラディショナル方式で作られたスパークリングワインを「シャンパーニュ」と呼ぶことができるのです。

T  因みに「シャンパン」は外来語の呼び方で、昔はよく普通のスパークリングワインでもシャンパンと呼んでいましたね!

初級・・・ワインを全く知らない方、ワインに興味が出始めた方向けにダラダラ喋ります。3分で読めます。中級・・・ワインをちょっと勉強したいな!という方に読んで欲しい。専門用語がでてきます。






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