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🇨🇭シャトー・ドーヴェルニエ・ウイユ・ド・ペルドゥリ・ヌーシャテル・AOC 【ロゼワイン/辛口/スイス】

今回ご紹介するスイスワインは、
🇨🇭シャトー・ドーヴェルニエ・ウイユ・ド・ペルドゥリ・ヌーシャテル・AOC 【ロゼワイン/辛口/スイス】
Château d’Auvernier, Oeil De Perdrix Neuchâtel AOC

価格:¥5,764(税込/送料別)〜
容量:750ml
アルコール度数:12.7%
輸入会社:有限会社 アルコトレード・トラスト

このテイスティングコメントを世界唎酒師コンクール&世界最優秀ソムリエコンクールのファイナルステージでの発表スタイルでご紹介。

🍇アピアレンス(外観) 
清澄度:澄んで良好
色の濃さ:淡い
色合い:淡くオレンジがかった美しいピンク
見ているだけでウットリするパートリッジ・レッド・アイカラー&ロゼカラーで思わず口にしたくなる。
他の観察事項:ジョンブ(脚=粘性)は中程度。

🍇ノース(香り)
状態:クリーンで良好
香りの強さ:ミディアムプラス
香りの特徴:花の香りとストロベリーやラズベリーを思わせる果実の香り。
ピノ・ノワール種らしい華やかな赤い果実の香りが特徴的で、ライラックの花やアプリコット・フランボワーズ・オレンジの果実香を感じる。

エアリングをしてワインが開いてくると:
初めは内向的だが、時間と共にアプリコット・オレンジ・グレープフルーツにサフランなど複雑で表現豊かなアロマに変化。
生クリーム・クリープのクリーミーさが発出。

🍇パレット(味わい)
アタック(第1印象):リッチで調和がとれており、フランネルを思わせるテクスチャーからヘーゼルナッツと塩味を伴ったフィニッシュにつながる。 

甘味:辛口
酸味:爽やかでほどよい酸味ながら時間の経過とともにスィートに変化。
タンニン:ミディアム
アルコール:ミディアムプラス
ボディ:ミディアムプラス
風味の強さ:爽やかな酸味があり、いきいきとして丸みのあるエレガントな風味。
爽やかながら辛口のロゼは食中酒としてバランスよくマッチ。

余韻:エレガントな赤い実の果実の風味を感じるバランスのとれたストラクチャーで、素晴らしい余韻を長めに残す。

観察事項:赤ワインの渋みが程よいところで除かれ、特有の渋みや重さのないロゼは爽やかで軽い口当たりのため飲みやすい。

醸造方法:15〜18 時間のマセラシオン(赤ワインを造るときの工程で発酵中のワインに果皮を漬け込むこと)
22℃の温度制御で発酵。

スイスのヌーシャテル州原産のロゼワインで、希少で手間をかけた直接圧搾法(ピノ・ノワールを直接圧搾する醸造法)で醸造された繊細なピノ・ノワールでスイスワインを代表する銘柄。

飲用温度帯は、10℃〜14℃

2013年 ヴィンテージ・クー・ド・クール・アシェット ガイド 2014金賞。
2014年 ヌーシャテル州 ワインコンクール金賞。

🍇マリアージュするお料理 
魚料理全般
パテなどの肉料理
和食全般
アジの刺身

アジの刺身とマリアージュ

ホットでスパイシーなアジア料理
バーベキュー
アペリティフからデザートまでバラエティに富んだ料理との相性が楽しめる。

🍷コンクルージョン(結論)

🍇セパージュ(ブドウ品種):ピノ・ノワール
ヌーシャテル州でAOCを認可された唯一の黒ブドウ品種ピノ・ノワールから造られている。

🍇ミレジム(ヴィンテージ・収穫年):2022年

🍇テロワール(国・産地・銘柄・生産者):
Château d’Auvernier, Oeil De Perdrix Neuchâtel AOC
ド シャトー ドヴェルニエ
ヌーシャテル州でAOCを認可された唯一のロゼワイン。

このワインのテロワール

スイス北西部、 フランスとの国境にある化石で有名なジュラ山脈に沿ったヌーシャテル湖岸にある古都。

1603年より400年以上に渡りヌシャテル地域でワイン醸造を行っていて今現在は17代目のティエリー・グロージャン氏がワイナリーのオーナーを務める。

海抜440mに位置する60ヘクタールの粘土質で細かいきめから中程度の石灰岩の土壌のブドウ畑。

平均樹齢25年以上で収穫は手作業で9月下旬から10月上旬に行う。

銘柄名のウイユ・ド・ペルドリ(œil-de-perdrix)は、「ヤマウズラの目」という意味で、そのネーミングはヤマウズラを捕まえた時の苦しんだ目の色がオレンジがかった淡いピンク色をしていることに由来する。

ソムリエ試験でスイスワインが出題される時に、ウイユ・ド・ペルドリについての出題が多く、スイスを代表する銘柄として有名。

更にアルコトレード・トラスト様のnoteの記事でスイスワインの紹介欄にウイユ・ド・ペルドリの記述がある。

ちなみに今回紹介のワインはアルコトレード・トラスト様から購入させていただいた。(下記にURLを添付:注:案件ではありません)

🍇ソムリエ シャスラのファイナルコメント
4月上旬、このワインとバゲッドを持って妻と近所の公園に花見に行った。

美しい桜を愛でながら🇨🇭シャトー・ドーヴェルニエ・ウイユ・ド・ペルドゥリ・ヌーシャテル・AOC 【ロゼワイン/辛口/スイス】を味わうと、ある思い出がよみがえった。

桜とともに

「南仏プロヴァンスの12か月(ピーター・メイル著)」9月の一節。

"このロゼは、コードダジュールあたりで飲ませる水っぽいロゼとはものが違います。ワインはやっぱりこうでなくっちゃね"

まさに🇨🇭シャトー・ドーヴェルニエ・ウイユ・ド・ペルドゥリ・ヌーシャテル・AOC 【ロゼワイン/辛口/スイス】そのものだ。

同時に、その著者 ピーター・メイルご夫妻が来日された時のエピソード。

メイル夫人が「どうして桜の木の下に酔っ払いが集まるの?」

メイル氏が優しく夫人に「あのねハニー、酔っ払いが桜の木の下に集まるんじゃなくて、桜の花の下で酔っ払うんだよ」

スイスではよく冷やして果実味を楽しんで飲むスタイルが主流で、バーベキューの時は必ずといっていいほどロゼワインが選ばれてる。

日本では、春の陽光輝く桜の下でお花見をする時に最適なのがこのロゼワインだ。

この本には、南仏プロヴァンスを訪れる際のやり取りでピーター・メイル氏からプレゼントされた自筆サイン入り栞がはさんである。

ピーター・メイル氏にいただいたリーフレット

ピーター・メイル氏からの手紙には「人生には選択肢があり、あなたが選択した人生を楽しむこと」とあった。

彼が選択した人生はプロヴァンスに移住したこと。
ゆえに栞に"VIVE LA PROVENCE !"(プロヴァンス万歳!)と記されていた。

急性心筋梗塞から九死に一生を得た私の人生の選択肢は、楽しみながらスイスワイン愛飲家として活動していくこと。

春の陽光の中でピーター・メイル氏との思い出とともにスイスワイン片手に妻と一緒に桜を愛でている幸せを感じている。

半年前に薄れゆく意識の中で瞬間的に「もう次の桜を観ることはないだろうな」と思った。

私の命を救ってくださった医療関係者の皆さんと献身的に尽くしてくれた妻に深く感謝している。

VIVE LA VIN SUISSE !(スイスワイン万歳!)
VIVE LA VIE !(人生万歳!)

🇨🇭シャトー・ドーヴェルニエ・ウイユ・ド・ペルドゥリ・ヌシャテル・AOC 【ロゼワイン/辛口/スイス】

あなたも1ボトルいかかでしょうか?

楽天市場

スイスワイン🇨🇭それはワインラバーに残されたファイナルフロンティア

お読みいただきありがとうございました。

アビアント(à bientôt)

この記事の執筆者
🇨🇭ソムリエ シャスラ
スイス プロフェッショナル ソムリエ協会(ASSP)所属ソムリエ/国際唎酒師(英語)/世界唎酒師コンクールクォーターファイナリスト

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