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大好きな人が傷つくのなら、私が傷ついたほうがいい。


今朝、9時半ごろ学校から一本の電話。

「○○ちゃん(←長女)が、体育の授業中に転んでケガをしました。とても痛がっているので、今から整形外科に連れていきます。お母さんも来てください。」

私はちょうど授業がなかったので、急いで支度をして学校に向かいました。

事情を聞くと、ハードル走をやっていたところハードルに足が引っかかり、手をつかずにそのまま顔面で地面を捉えてしまったようです…

唇は二切れのたらこのように腫れ、鼻は擦りむけ、鼻の下が切れたようで血が流れ。

先生方も心配してくれて、市内で縫うのが飛びきり上手なお医者さんを紹介してくれました。



無事に処置が終わり、鼻の上から唇にかけてガーゼやらテープやらが貼られ、見るからに痛そうな長女。

帰りの車の中で長女がポツリ。

唇の裏も擦りむけてて、すごく痛い。
でも、ケガしたのがKちゃん(←次女)じゃなくてよかった。

長女は普段から自分の妹のことが大好きで、とても大切にしています。
それはまるで母親が子どもにそうするかのように。

家に着いて、長女はだいぶ疲れたようでそのまま寝てしまいました。
その寝顔を見ながら私は長女が言った言葉を思い出し、自然に涙が出てしまいました。

それは2つの全く異なる感情からです。

一つは、なんて優しい子なんだろう。妹のことが本当に大好きなんだね。ありがとう。

そしてもう一つは、ちゃんと自分のことも大切にして欲しい。まだ小学六年生なんだから。この子は無理してないだろうか。

長女のことは以前も少し書きました。noteを書こうと決意させてくれたのも、長女でした。



娘たち、姉妹は小学6年生と3年生。
もちろん些細なことですぐに言い合いになります。

「なんでみかんそんなに食べちゃったの?私のもうないじゃん!」
「YOUTUBE見過ぎじゃない?」「お姉ちゃんのほうが見てるじゃん!」
「支度するのが遅いよ!もう先に行くよ!」
とかね。

でも、2人が喧嘩したある日。これも長女がぼそっとこんなことを言ったんです。

長女:もうKちゃん(←次女)やだ!何回言っても聞かないんだもん。
   でも、可愛いんだよね…

それを聞いた私は、思わずくすっと笑ってしまいました。「嫌だ!」って怒ってるのに、その直後に「可愛い」って言える?!

で、

私:Kちゃん(←次女)のこと怒ってるのに、可愛いの?
長女:うん、大好き…

素直に気持ちが言えるってすごい。


私はよく根回しします。

長女が次女のことを「だって可愛いんだもん。」と言ったことを、私が次女に伝えました。

私:ねえねえ、お姉ちゃんがね、Kちゃん(←次女)のことさっき怒ってたでしょ。でもね、可愛いから大好きって言ってたよ。
次女:えええ!そうなんだ…
私:お姉ちゃん、可愛いね。
次女:うん、ほんと。可愛いね。

今日の夕方も、次女が学校から帰宅して、今日あったことを早速話しました。

私:お姉ちゃんね、お顔痛そうでしょ。でね、病院から帰ってくる時、お姉  ちゃんがこんなこと言ってたんだよ。痛いのがKちゃん(←次女)じゃなくてよかったって。
次女:え…そんなこと言ってたんだ。
私:うん。

2人でぽろぽろ泣いてしまいました。



本当に子どもから学ぶことばかり。

長女は伝えようというのではなくて、想いが溢れ出てきてしまうタイプなのかも。

でも、たとえ相手を心から愛していても、それを言葉にして言わなかったら伝わりません。

長女と次女は今でも毎日、言い合いしたり喧嘩したりします。でも、すぐに笑顔に戻ります。きっとそれはお互いがお互いを大切だと思っていることを知っているから。

私がよく2人に言うことがあります。

私:2人が一番大事にしなきゃいけないのは誰だかわかる?それはあなたたち2人だよ。ママは2人よりも年を取っているから、先に死んじゃうでしょ。その後もあなたたちの人生はまだまだ続くから。その時に2人いれば、どうにかなるから。だから、お互いがお互いをちゃんと大事にしてね。

長女と次女を見ていて、本当に素敵な姉妹だなと思います。
いつもありがとうね。


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