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朝顔や釣瓶取られて貰い水は私には唯一無二に近い575の詩です。この詩は余りにも有名らしく初めて触れたのが遅過ぎたかもしれない。この詩は世界に繋がる哲学に等しいからです


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◉2020 0901
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古都金沢の街並みを言い表すと歴史的でそれらの文化バランスが良いと云う印象でした。街路樹が整っていて美術や工藝がさかんで次世代への継承がしっかりなされています。小綺麗なギャラリーが併設されたカフェなどの充実していましたしやはり歴史や文化が活かされていて更に近代建築物も素晴らしくそんな新旧の調和のとれた優れた街の様でした

趣味の指物で創るアートフレームは自分用に創っていました。それは機会ある事に大工道具を揃える様になり鑿や鉋や鋸は必須アイテムです


アートフレームを20個を目指して終わる頃にはイメージを膨らませた「椅子から長椅子のベンチ」にDIYをチャレンジは楽しい時間でした。作ったのは2001年の頃で写真は2020年 09月 

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artwork contemporary 🔲450×450

近代で云う昨今ではその様な大工道具の手仕事は後退して行く流れになります。それはあらゆるカテゴリで推進中です。それが故に匠の技は継承価値が高いと思うのです 

あくまでも趣味の指物とは「小学生や中学生」時代の授業でお世話になっていた「椅子と机」を私は子供心にしてもよく良く観察していました。その観察は中学時代の技術家庭の教科書にズバリ製図の時間がありその様な寸法や具現化を記す製図の意味が少しずつ分かって来た。その辺りに繋がる製図には興味持っていて特別な時間に間違い有りませんでした。その当時を辿ると更に自ら深める価値を含んでいる科目だったと今更ながら悔やむ所です

小学生の頃に感じたのは「椅子」と云う造形の合理的な美しさでした。先ず本体骨組みの仕上げの見事さにそれを興味深く観察していた様な気がします

その美しさとは「ホゾとホゾ穴」のクサビ仕上げに力強さと安心感を抱いていました。釘を使わずビクともしない堅牢な仕上げには荒っぽい小学生に耐えうる作りにはやはり今更驚くのです。敢えて荒っぽいと云うには根拠があるのです

あるアートギャラリーが併設された駅の待合室に「テーブルと椅子」が設置されていて皆様が座る瞬間に椅子の四つ脚を平気で無意識に擦る音が凄まじく「ギコ ギコ キー」と耳ざわりの悪い事からもわかります。決して悪気は無いと想いますがこの事は学校や家庭やマナーのワークショップなどの課題かもしれません

そもそも映画館や教会は固定式で勿論音は出ません。欧米だと男性が椅子を引いてアプローチしてくれたりします。また「バー」辺りだと椅子を引いてサービスしてくれたりと何らかの対策や知恵が長い歴史中で培われているのかもしれません

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話を小学校の椅子の話に戻してその堅牢さと云うのは「ホゾとホゾ穴」の数を合わせると18×2=36個から構成されている訳ですから今更だけど納得し更に座板に背板にと本体の骨組みに固定されいてその道理で物理的に壊れない「椅子や机」なのですね

今でもそれを想い返す時があり「椅子」を作りたかったなぁと今でも思い出しながら残念がる私です。それと云うのも実習の課題が有って作ったと云う人が周りに現れました。それには超絶羨ましく想いましたね

私は数年前に「椅子の代わりにベンチの長椅子」にチャレンジしました。それには過去に大きな感動と衝撃に遭遇した事件が発端でした。匠な「木工作家」の作品を行きつけのギャラリーで釘付けになった記憶がありました。それからと云うものは脳裏からその感動が離れません。その事が学校の椅子からベンチが繋り「創るしか無い」と背中を押されて実行しました。「ホゾとホゾ穴」40×2=80

勿論工房がある訳でも無く自信もありませんでした。頭に図面を作成しながら時間をかけてイメージはある程度確立していて実行し手仕事が始まりました。詳しくは別項で書きたいと想います。


 実際に名も知れぬ匠な大工が作る椅子を思い出し敬意を表するのです。その後この様な人生の感動に繋がる事象を言語化している私の中学生時代の技術家庭は大好きな教科だった。美術や音楽も合わせて好きだった

この三教科を表したのが実はアートフレームの箱と中身のアブストラクトなアートでありレコードプレーヤーのカートリッジをアートの素材を使用したのも好きだった三教科に繋がっている。ある意味小学校から学んでいる証なんですね。その意味では学ぶ対象は無限に合ったに違いない事に現在やっとそんな風に至りました


古都金澤には丁度1999年から2000年の新世紀へと希望を膨らませる約2年間程の旅を兼ねた滞在を終えて且つそこには未練を残していたが流れで湯布院へ移動した。ここ湯布院では牧歌的な環境で本音としては余り相性は良く無いと感じている。

がしかしある時にこちらでのページがご縁で感性に響く出逢いが有りました。干し葡萄から酵母を育て更にパン種を育てる。そのパン種寄り自家天然酵母のパン焼きのテストは私にとって中々面白い事になります。

と云うのは酵母を育てながら酵母菌の培養過程は自然科学に魅せられました序でに庭先に有るブルーベリーで酵母菌を育て培養に成功しました。その結果長い時間かけて育てたブルーベリーの収穫と酵母培養の複合の結果は私には程良い収穫なのである


灼熱の夏から移ろう秋の鈴虫の音色が遠くから聞こえてくる。そんな時期こそ少し時間を巻き戻して記憶を辿る久々の芸術の秋にしたい


実に稀な出来事になりますが私には滅多にない旅でした。宮崎県綾町は工芸と有機野菜の町をコンセプトに始まった町づくりがやや成功した町です。その町では着物の染めと織の友達と私は竹を使った照明器具と現代美術をやりつつ古い民家を2人でシェアしていました。1999年 12月の1カ月間空港ギャラリーでの展示会が無事終わりその後のタイミングで金沢へ2年間の旅にでました

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旅や小旅行先で古い金物屋や刃物店でカンナやノミに付いて面白い物は無いか⁈と店主が居たらそれを尋ねるのが私の当時のトレンドな趣味でした

こんな感じに「あのぅご主人何か面白い物と云う訳ではありませんが」⁈こんな風に

面白い物に対して先ずは壊れかけた鉋や鑿(ノミ)のそれと云うのは鉋の台がヒビ割れして破損してたり刃こぼれだったり

又ノミだと刃こぼれが甚だ酷いものになってたりと投棄寸前で再生不能の宝物達

その様な「投棄寸前」の物には値付けとは別の視点から来る何かが有る。時代物には時間と共に鍛え挙げられ刃物の質は高まりそれは奥深く先ずは切れ味の良さと云う事になるし研ぎ出しに都合の良いそれは「地金」が使われている事です

その「地金」とは不純物がたっぷりと含まれた所謂その柔らかい半端な鉄を指す。柔らかい「地金」で鋼(ハガネ)を挟んであり研ぎに優しく鋼にも優しくと双方に都合が良いとされているのです

手に入れたらその日から蘇生に向けて行動開始です。破損した鉋の台は彫塑の如く肉付けして全体をフラットします。微調整は後に回します。刃物は時にはグラインダーに頼らざるえない時以外は砥石の荒砥から中砥そして仕上げ砥と整えてます。

そして蘇るその瞬間は時間と云う概念に魅了されます。時間は価値観を左右する自然界の尊さじゃないかなと想います。叡智ある道具達は手動で固定設定されて生き続けます


また別のカテゴリから必ず古道具屋には宝の宝庫と解っている別の価値感がある。それは絵画や焼き物や調度品に掘り出し物に出会す一期一会のチャンスがある

例えば鼈甲細工の丸眼鏡や刻みタバコ用の野バラの根のローズパイプとか抹茶碗の破損品とか宝の宝庫と謂わずして他に何も無いだろう

破損した抹茶碗は金継ぎすれば良い。その景色は見方によれば原形以上の姿に変貌するダイナミズムには圧倒的な喜びとなる


その様にお邪魔して物色し楽しめるからそれは「旅」の在り方の選択肢のひとつかも知れない

お気に入りの目が叶った時の発見は何物にも代え難いくそれは「面白くて楽しくて嬉しくて」の気持ちは燥ぐ

深層心理に微笑を送り込み千載一遇の世界へと没頭し壊れた道具の再生可能に勤しみ乍らそれを使い箱作りに専念する

再度ですがもしかしてこの道具を匠が愛用していたらと⁈と云う事になったり又そんな道具を感じる感性を想いながら自ら遠退いて行く日々は寂寞感に堪らなく襲われる事もある

深層心理の仄暗い箱作りに費やした情熱は今より若い時の話です

金沢では古い民家をシェアしながら壁を全て漆喰に塗り替えた。壁が変化するとここまで室内イメ-ジに不思議なグレ-ド感が加わるのかと我ながら金鏝を振りかざし乍ら職人達の技術が奪われる文化的価値感は近年益々遠のくそんな未来に疑問符だ。

これからのライフスタイルでは時間はユックリあり思考する時間もありプラス豊かさが課題の本命に成りそうだしひとつの幸せの象


終の住まいの壁塗りを試み又眺めたり「表現の不自由展その後」の事に付いて考えながら「死生観」について泣かされたりここ1年間は何かと課題が多い様に想う




「立ち位置」で最近思う事は煩悩と云う分析は哲学的価値はありそうと考えて見るにもそこには倫理的な概念が抜けていて自由が無い。倫理と自由に付いて次に考えたいと想う中である人から中庸と云う価値観をおそわった

◉エピローグ金澤に2年程滞在していました。
老若男女全てが生き生きと感じる街で漆作家の故人角偉三郎のコンテンポラリーアートに偶然にも遭遇して刺激をいただきながら自ら手がけたものです。更に拭き漆を自分で試し始めた旅でした

❶450×450×100h [diy]
flame.[recycle art] contemporary art


❷500×1800 Bench  [diy] に写真を入れ替えました


後記 ここまでお付き合い頂きありがとうございます。感謝感激


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