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群衆心理のメカニズムを、今回のコロナ禍から読み取って見た


こんにちは。そまそまです。

まだまだ蒸し暑い日が続きますね。
皆さんいかがお過ごしでしょうか??

さて、世間はまだまだ
コロナ禍で大変な苦労を強いられています。

僕も大学生最後の夏休みでしたが、
旅行や遊びも例年に比べて安易にはできず、
少し残念だったなぁと感じています。

最近、「デマの心理学」という
書籍を買って読む機会がありました。

コロナ禍で発生した様々な
群集心理のメカニズムを
今日はまとめていきたいと思います!

書籍のアウトプットのつもりで
今回は書いていますので、
気楽に読んで行ってくださいな♪



◯一時期マスクが激レア商品になった。

4・5月の頃を思い出して見てください。
マスク、本当になかったですよね。

マスクって一箱30枚とか入っているから、
1人が何個も何個も買う必要は無いんですよね。

では、どうしてあそこまで激レア商品
バリの需要が出てしまったのでしょうか?

実は、あの騒動は、
単にコロナウイルスの予防というだけでは
ないことが分かりました。

少しまとめていきます。

①バンドワゴン効果が需要を加速させる

「家に3箱あるから買わなくていい」

そうやって冷静な判断ができる人でも、
バンドワゴン効果によって、その判断も
無駄になるのです。

バンドワゴン効果とは、
店の前に人が並んでいると、
自分も気になって並んでしまう効果を
さします。

人が並んでいる店と並んでいない店だったら、
並んでいる店の方が魅力的に見えますよね。

例えば、タピオカ店が隣接していて、
片方が行列、片方がガラガラだった場合、
行列のお店のタピオカって
すごく気になりませんか??

それと同じで、
薬局やスーパーでマスクを求める
長蛇の列ができていたら、
自分も買いたくなってしまって
需要を加速させてしまうのです。

どれだけ冷静な判断ができても、
「みんなが買うなら買っておこう」
となるのが我々人間の行動心理です。

②同調効果でme too化させられる。

「マスクなんていらないよ」
と思っている人がいるとします。

しかし、
店の前に長蛇の列ができていたり、
ニュースや新聞でマスクの記事が取り上げ
られていると、

「え、みんな買ってるの?
 なら私も買わないと!みんなに合わせないと!」

となるのが、同調効果です。

特に日本人はそういう同調効果を
知らないうちに行いやすいため、
ついつい買ってしまうんですねぇ。

自分が他の人と少し違うという違和感を
抱えるくらいなら、
お金を払ってでもマスクを買う方が
気持ち的に楽なんですよね…。

一向に需要が下がらない理由が分かります。

③希少性の原理が働き、購買意欲が
 増してしまう。

「期間限定」
「数量限定」

このような謳い文句の
商品が売られていると、
普段は特に欲しいと思わなくても、

希少性の原理が働き、
人間はどうしても手に入れたく
なってしまいます。

マスクも同じですね。
「お一人様、1つまで」
この謳い文句が、希少性の原理を
生み出していたのです。

少し前、Twitterで、
「お一人様、10個まで」
という張り紙がなされた
トイレットペーパー売り場の
写真がバズっていました。

1個までと書くと、希少性の原理が
働いてしまうので、10個と書いて、
購買意欲を沈める取り組みがなされた
結果なんだと思います。

今はかなり落ち着いてきましたね。
早くマスクが元の値段になるのを
待ちたいと思います。


このように、マスクの需要が増えたのは、
「感染症対策のため」だけではなく、
「知らないうちに思わぬ効果で
 人々の行動心理を働かせた」
ためとも
言えるのではないでしょうか?


◯お願いだけで感染が収まるワケ

日本はとても珍しい国みたいです。

海外では、外出自粛やマスクの着用を
法律や条例として定め、強制力を
持たせて一律で国民の行動を
統制しています。

しかし、日本はあくまでも「要請」です。

その要請が、とても効果を発揮したのには、
これもまた我々の心理を操る方策が
されていたのです。

それが、「ステイホーム」というワード。

ステイホームという言葉は、
ラベル貼りという心理的な効果が、
我々国民に働いたものであると言われてします。

私たちは
「ステイホームを行う強力的な人間」という
ラベル貼りの効果を発揮させられ、
外出することによって非協力的な人たちに
ならないようにと誘導されたことになります。

また、外出自粛よりも、
ステイホームの方がわかりやすい
キャッチコピーですし、
ホームという言葉は、自宅にいろという
メッセージとして受け取りやすいという
効果もあります。

また、これも同じく、
ステイホーム=家にいなきゃいけない。
→家にいないとみんなと同じじゃない
という同調効果も発揮しているのです。

今回のコロナ禍は、
心理戦ですね笑笑


◯デマはなぜ広まるのか

そして、このような国難の際には
たくさんのデマが流布しますよね。

今回のコロナ禍でも、多くのデマが
見受けられました。

どうしてデマは広がるのでしょうか?
果たして、デマを信じてしまう人は
本当にバカなのでしょうか?

私もデマを信じてしまうかもしれません。

それくらい、真偽不明なデマは
巧みに、そしてスピーディーに世の中に
出回ってしまいます。

デマが広まる理由、
そして、そのデマを信じてしまうメカニズムを
解説していきます!

①悪いと言われる情報ほど、広まりやすい

「痩せている人は健康的です!」
「太っている人は危険です!」

どちらの方が人の心に響くでしょうか?

「多くの人は30代前半までに結婚しています」
「30代前半までに結構していないといけません」

どちらの方が人の心に響くでしょうか?

「危険です」「いけません」
このような文言が含まれていると、
人間の感情は揺さぶられ、シェアしようと
思ってしまい、広まってしまいます。

CMや広告のキャッチコピーと同じです。

②「誰かが言っていた」は案外信用しちゃう

料理を作るAさんが
「私の料理は世界一美味しいですよ」
というのと、

Aさんの料理を食べたBさんが、
「Aさんの作る料理は世界一美味しい」
というのと、

どちらが食べたいって思いますか??

人間は、第三者の情報を信じようとする
傾向があります。

なので、人から聞いた誰か(何か)の情報を
信じてしまうのです。

③それらしい話の積み重ねでデマは作れる

「新型コロナにはビタミンC・ビタミンDが
 効く」というデマが回っていたそうです。

なぜこのようなデマが回るのかというと、
ビタミンDがある種のインフルエンザに
対して限定的な予防効果を示した論文を
用いて、

「新型コロナ=インフルエンザの一種」
という図式を当てはめ、根拠として
示したのです。

【事実】ビタミンDはインフルエンザにいい

【事実】新型コロナはインフルエンザと同じ
    感染症の一つ

→【事実ではない】ビタミンDはコロナに効く

というように作られたと言われています。

また、論文という権威性も
信憑性を増加させる一つの要因です。

明確な根拠はないけど、
それっぽい、そして、
その根拠は、歪んでいるかもしれないけど
どうやら論文から来ている。

というだけで、人は信じてしまうのです。
気をつけましょう。

もちろん、これらが
全てではないですが、
たくさんの心理的要因が重なって
デマは作り出され、
人を行動させてしまうのです。


今回のコロナ騒動で、
たくさんの群集心理が
見受けられました。

いかにそれに踊らされず、
冷静に行動できるかが
コロナ禍で生活していく
鍵になると思います。

前回の記事の、
うがい薬の話でも書きましたが、
調べる癖、疑う癖をつける
べきだと思います。

情報は、現在は
等しく平等に公開されています。

少し調べれば真実は分かる時代です。

情報精査を怠らず、
落ち着いて生活したいものです。

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