見出し画像

牛肉の高騰

こんばんは!

実は昔ブログを他のサイトで書いてた時期があって、その中でミートショックについて解説したので、今回はその記事を引用する形でお話ししていきたいと思います!
(昔書いたものなので、現在では値段などさらに上がっていたりしてるので、そこだけご了承ください)


まず、ミートショックとは簡単に言うと、米国から輸入している牛肉の価格が高騰していることです。
飲食店の例で言うと、牛丼チェーン店である吉野家は牛丼並の店内飲食価格を387円から426円に39円値上げしました。
また、松屋も牛めし並の店内飲食価格を320円から380円に60円値上げしました。
ご存知の方もいると思いますが、牛丼は主に牛のバラ肉を使用しています。この牛バラ肉の輸入価格が数ヶ月前と比べると1.8倍に高騰しているのです。
また、皆さんもよく焼肉屋さんなどで食べている牛タンの輸入価格もかなり高騰しています。特にこの牛タンはもっと高騰されることが想定されているので、牛タン屋さんなども価格を上げざるを得ない状況になってしまう事でしょう。

このようにアメリカからの牛肉輸入価格が高騰した理由は主に僕は三つあると考えています。

第1の理由:新型コロナウイルス


一つ目は新型コロナウイルスの大流行によるアメリカの牛肉加工工場でのクラスターです。クラスターが起きたことで工場の稼働を停止しなければいけなくなり、経営破綻してしまう会社が増えてしまった事です。


第2の理由:中国

二つ目の理由は、中国です。新型コロナウイルスが世界中で流行したことで、世界各国で渡航の制限がかかりました。そうすると海外に行って旅行や食事ができなくなってしまいます。そこで近年経済発展が著しく、日本の食べ物や文化が好きな中国の国民が思うわけです。「日本で美味しい焼肉が食べられないなら、中国で食べればいいのか」と。
そこでその需要に応えて、稼ぐために中国にある既存の飲食店はもちろん、新しく焼肉屋さんを始める人たちが続出してきました。このようにコロナ禍で海外渡航が制限されたことで中国国内で牛肉の需要が急激に増加したと言う事です。
もともとアメリカからの輸入牛肉はある程度日本に輸出するために加工をして輸出していました。しかし、牛を細かく部位に分けて購入する日本と違って、中国は牛をまるまる一頭購入して中国で加工するという方法で輸入しているので、アメリカからすれば加工の手間や加工にかかるコストが削減できるので、中国に輸出した方がお得になると言う事です。

第3の理由:牛のゲップ


三つ目の理由は二つ目の理由に付随する形になりますが、牛のゲップによる環境問題です。先ほど説明したように中国で需要が増えたことが分かったと思います。しかし、飼育する牛の量を増やせばいいのにと皆さんは思ったはずですが、これまたカラクリがあって、牛がゲップするときにメタンガスを放出しているので、あまり牛の飼育数を増やせないのです。ちなみにメタンガスは二酸化炭素のおよそ50倍の温室効果を持っています。


最後に

このように様々な原因が重なって日本ではミートショックが起こってしまっています。この中国の牛肉ブームはしばらく続くので、これから牛肉が庶民の食卓からなくなってしまう日が来るかも知れません。そうならないために祈るばかりです。


また、最近では牛タンの値段が上昇していると思いますが、これも中国が牛肉を買い占めていることが1番大きな原因です。

牛肉だけに限らず、今は円安が続いていて輸入商品が値上がりしてるので、牛肉も含め、全体的に言うと円安が1番大きい理由なのかなと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?