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新型コロナで報道されない重要な3つの事実

今回久しぶりにnoteを書こうと考えたのは、マスメディアで報道される内容がこれほど重要な問題であるにも関わらず、その問題を乗り越えるために重要な報道がほとんどされず、むしろ視聴者をミスリードするような報道が中心になっていることに危機感を感じたからです。

今回私が書くことは事実ベースから論理的に考えれば小学生でもわかることです。しかし、その「小学生でもわかる事実」がしっかりと報道されないことが危機的状況を作り出しかねないという警鐘だと思ってもらえれば幸いです。

東アジアの感染リスクの低さ

まずは下の整理をみて頂きたい。

国:感染者数/死者数

アメリカ:764,177/40,591 
スペイン:198,674/21,238 
イタリア:178,972/23,660
ドイツ:145,184/4,586
イギリス:120,067/16,060
フランス:112,606/19,718
日本:10,807/238
韓国:10,674/236
台湾:420/6
https://en.wikipedia.org/wiki/Template:2019%E2%80%9320_coronavirus_pandemic_data#covid19-container
※4/20時点

死者数で言えばアメリカは日本の170倍。最も少ないドイツでも日本の19倍です。

では、日本や韓国の感染防止の水際政策が当初から欧米に比べて優れていたかというとそんなことはなく、例えば中国からの入国制限措置などは日韓はアメリカよりも遅かったし、日本はクルーズ船の下船者の隔離実行が出来なかったなどのいくつかの失策もあった。現状もロックダウンなどの厳しい措置も取られていません。
韓国でも新興宗教からの爆発的感染拡大があったりなど問題も多いかと思われたが、その後ロックダウンを行うことなく感染収束に向かっています。

接触に対しての文化的違い、通常時からの公衆衛生の違い、気候の違い、BCG予防接種によるものなど様々な要因が語られますが現状重要なのは、とにかく何かしらの要因で「東アジアは欧米よりも圧倒的に感染も死亡者も少ない」ということです。
特に死亡者数に関しては、感染者数のように検査数の違いなどによる影響もないので明らかです。
ちなみに東南アジアにもその傾向はあります。

しかしマスメディアが連日引用するのはほとんどが欧米の事例で欧米に住む日本人の方などが繰り返し欧米レベルでの感染拡大を危惧している状況だけが流れます。
本来最も参考になるはずの韓国在住の日本人の方などが韓国はすでに落ち着いてきているなどの話が語られることはほとんどありません。

つまり、ほとんど参考に出来ない国の事例がその説明が一切なく、まるで日本もそうなるかのように喧伝されています。
もちろん可能性ですので0とは言わないまでも1%以下の可能性を数十倍に増幅するように語り、韓国など参考になりそうな事例はほとんど取り扱わないのは事実が曲げられていると言っても過言ではないと感じています。

20代以下と70代以上で128倍以上の致死数の差
【語られない世代別データ】

前述の地域差よりも具体的行動の変化のためにももっと強調して報道されるべきは世代別データです。

世代別

年代:重症者数/致死者数

10歳未満:1/0
10代:1/0
20代:2/0
30代:5/2
40代:23/2
50代:42/7
60代:20/63
70代:60/47
80代以上:20/81
https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/

見出しで20代以下の到死者数が70代以上の128倍「以上」と表現したのは20代まで致死者は0だからです。重症者数でもわずか4名です。

また重症化した場合の致死率も80代以上は101人中81人と8割以上が亡くなり、70代でも107人中47人と4割以上が亡くなっています。

また軽症者の自宅もしくはホテルなどでの隔離での経過観察が方針となった現状で、医療崩壊に直結しやすい重症者数ですが、その数で比較しても圧倒的に高齢者が占める比率は高いです。

しかし現状メディアでそれが語られる機会はほとんどありません。せいぜい「高齢者が若者より感染しやすい。重症化しやすい」といった表現が時折見られるだけで、「30歳未満の若者と比べて70代は100倍以上の致死者数です」などとは報道しませんし、「若者の方外出は控えてください」と伝えられた回数に比較して「高齢者の方外出は控えてください」と伝えられた回数は1/100以下ではないでしょうか。100倍以上危険な人に1/100も伝えないというのは確実に誤った印象をメディアが作り上げてしまったと言えると思います。

コロナによる経済困窮をきっかけとする自殺の増加

これに関しては色んな方が言及しておりますし、すでに私自身SNSで知人が投稿する友人の自殺のケースなどを目にし、報道にはのっていないコロナによる経済困窮がきっかけとなる自殺は確実に発生しているのではないかと推測しています。

そしてこのまま手をこまねいていれば、この先その数は増していくことが容易に推測されます。

しかもコロナによる致死者と違い、現役世代が中心になるのではと思われます。コロナによる40代までの致死者は4名ですが、すでにその数を上回る自殺数が出ているのではと危惧していますし、このままいけば間違いなく増加の一途を辿ると思われます。

その点についてもっと報道がされることが重要ですし、前述の世代別の地死者数を考慮しての「高齢者と接触を可能な限りさげ、感染対策を徹底しての経済回復」の可能性などがもっと積極的に議論されることが重要なのではないかと思っています。

この記事で伝えたかったことはマスコミが伝えていない(少ない)重要なことがあり、それこそが今本当に必要な情報で少しでも多くの方に伝わればと願っています。

一刻も早い世界での新型コロナウイルスの収束を願って。

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