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責任者に賛成されない、新卒採用【情熱社長倶楽部】VOL.118

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【今週のご相談内容】

今後、新卒採用をしていきたいと考えています。
しかし、初めてのことなので、当然入社したあとの
育成体制はまったく整っていません。

社長である私としては「入社することが決まれば、
育成体制を整える必要性が出てきて、環境はできるだろう」
と考えているのですが、

現場責任者からは「育成体制がしっかりできてからしか、
新卒の採用は賛成できない!」と言われています。

たしかに、初めての新卒採用ですし、
実際に採用ができた後のことは、私も不安なことが多いです。


しかし、このまま新卒採用をしないままでも
高齢化が進むだけなので、新しい人材の採用は必要ですし、
育成体制ができてから・・・

なんて悠長なことは言っていられないと思っています。


初めての新卒採用を成功させるためには、
まず何から取り組んだらいいでしょうか。

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【今週の回答】担当:代表取締役 長友威一郎より


ご相談いただきありがとうございます。


今回のご相談内容の「初めての新卒採用を成功させるには
まずなにから取り組んだらいいでしょうか」

ということに対して結論からお伝えすると、

【しっかりと採用計画を練り2023年4月入社の
 新卒採用活動をやると決めること】です。


理由としては、新卒採用は中途採用のように通年採用ではなく、
入社日は毎年4月1日と決まっているからです。

つまり、2023年4月の入社を逃してしまえば
新卒入社の機会は2024年の4月まで伸びてしまうということです。


ご相談者様は、社内の高齢化を防ぐためにも
新卒採用に着手したいという想いがおありだと思いますので、

今の機会を逃し、1年間もの間、高齢化への対応ができない
という状況は避けたいことではないでしょうか。


そのため、まずは「新卒採用をやると決める」
ことがとても重要です。


新卒採用スタートの時期については
様々な意見がありますが

現在、2021年8月からであれば
2023年4月の新卒入社を目指すことをお勧めします。


なぜなら、2023年4月入社の新卒採用であれば、
学生が就職活動を本格的にスタートするのは、

早期であれば2021年10月頃、
通常であれば2022年の3月頃からになります。


つまり、2021年8月から考えると
就職活動の本格的なスタートまでに
1年7か月という“準備時間”があるということです。

初めての新卒採用のスタートをするにあたっては
十分な準備時間であり、

この時間をどのように活用し、
何を準備するのかがとても重要になります。


冒頭でお伝えしたように

今新卒採用のタイミングを逃すと
次は2024年4月入社になるので、
2年7か月の“準備期間”がうまれることになります。


期間が長いほど、じっくり計画を立てられる
というメリットもありますが

貴社のように「高齢化」が課題の一つであれば、
その兼ね合いも考え、今の時期の着手をお勧めいたします。


しかし、新卒採用実施の決断をするにあたり、
現場責任者のご意見がブレーキになっているようですね。

現場責任者の方の役割は、現場を統率し
部下を育成しながら結果と成果を出し続けることです。

だからこそ
「育成体制が整っていない新卒採用は賛成できない!」
というお気持ちは当然であり、

ご自身の責務を全うするという、
強い責任感を持っているからこそのご意見だと感じました。


まず大切なことは
「経営者様がなぜ新卒採用をしていきたいのか」を
明確に伝えることです。


現場責任者の方は、自らの責務を果たすことを
一番に考えているからこそ、

視野が未来より「今」に
なりやすくなってしまうと思います。

そのため、今後の会社の進むべき方向性が見えれば
自分はどのように行動するべきかを考えていただけるはずです。


そして、次に大切なことは、未来を実現するための
計画(事業計画・採用計画・育成計画)を伝えることです。

ただ「新卒採用をやりたい理由」だけを伝えていては
現場で若手育成を担う責任者の方が不安になることも当然です。


何年後に、どのような事業を、どのようなメンバーで実現し、
メンバーはどのように成長を遂げているのか・・・
というイメージがあれば、

責務を全うするという、
責任感の強い現場責任者の方であれば、
その理想をつくるための協力者になってくれるはずです。


この計画の詳細を練る段階では、
現場責任者の方を巻き込むこともお勧めです。

その際のポイントについては、
是非また個別でご相談いただければと願います。


初めての新卒採用は、不安も多いと思いますが、
理想の未来をつくるために1歩を踏み出してみてくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


長友 威一郎




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