“役職をもつには、何かが足りない”期待の社員への悩み【情熱社長倶楽部】VOL.145
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【今週のご相談内容】
会社を引っ張る存在になることを期待する社員がいるのですが、
役職者等を任せるには、今一歩足りず、
任せきれないところがあります。
愛社精神があり、事業内容にも会社の理念にも
とても共感している社員であるため、役職者になれば
今後の社員教育などに大きく貢献してくれると思うので、
もどかしい気持ちでいっぱいです。
本人は、今後も会社で頑張っていきたい意思があるようです。
もちろん、本人がどう努力をし行動できるのか
ということが一番大切ですが、
経営者としてはどんなサポートをすることがベストでしょうか。
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【今週の回答】担当:代表取締役 長友 威一郎
ご相談ありがとうございます。
スキルはあるが、愛社精神が希薄で
個人のことしか考えてない役職者の育成に悩む企業様が多い中で
愛社精神があり、会社の理念に共感し、
会社を引っ張る存在になって欲しいと
期待できる社員がいることは、とても頼もしいことですね。
ここからの社員様の成長は、
経営者様の関わり方やサポートにかかっていると思います。
さて、大切なことは、
期待する社員様ご自身が、周りからの評価や、
経営者様が思う「今一歩足りない、任せきれない部分」について
どのように自覚し、実際にどのような行動をしているのかを
確認するということです。
想いがあるからこそ、そこばかりを重視してしまいがちですが、
役職者を目指していくのであれば、
成果を出せることは大前提です。
期待する社員様が、直属の上司の方からの
本来の役割に対するフィードバックを真摯に受け止めていたり、
成果が出せなくても、なんとか期待に応えようと
試行錯誤しながら行動する姿が見えれば、
周りはサポートし、
その社員様を“諦める”ことはしないはずです。
そして、ご相談者様の社員様は、
恐らくそのような“諦めたくない”と思うような方なのでしょう。
もしも、社員様がそのような状態で、経営者としては
「何とか応援したい!でもなかなか行動が変わらない!」
ということであれば、
その方を“諦める”のではなく“見極め”をして、
直属の上司や他部署の責任者と協力しながら、
新たなポジションや役割に転換することをお勧めします。
期待している社員様は、会社や理念に共感しているからこそ
新たな役割の意味も理解できるでしょうし、
役割が変われば、またそこで更なる行動変化が
期待できるのではないでしょうか。
また、その役割が
今後の会社の成長にとってより重大なものであれば、
その方も新たなターニングポイントとして
スタートを切ることができると思います。
実は、弊社にも同じような社員がいました。
現在メルマガの編集長をしている奥村です。
新卒で入社してから7年間はコンサルタントとして
企業様のご支援や新規のお客様開拓を担っていました。
ただ、期待する成果が出ていたかというと、
今だから言えますが、まったくそうではなく、
直属の上司が頭を抱える時期もありました。
奥村自身も、たくさん葛藤をしていたのではと思います。
しかし、ご相談者様の社員様と同じように、奥村は、
弊社の事業内容はもちろん、
理念・ミッション・ビジョンへの共感度合は、
今まで在籍していた社員の中でも、トップクラスでした。
そんな彼女の想いを信じていたからこそ、役割を“見極め”、
ブランディング事業部への異動を決断しました。
その結果現在は、
本来持っていた事業への想いやお客様への想いを、
今までとは違う、メールマガジンなどの方法で
お客様に“伝える”という役割を担い、
事業部では欠かせない人材へと成長しています。
全てのメンバーが、
強みを活かした役割やポジションについたからといって、
すぐに活躍できるわけではありませんが、
まずは、経営者から“人への諦め”をなくし、
1人ひとりの強みを活かすことができるポジションや役割、
活躍できる環境をつくり上げていくことが大切ですね。
時間はかかったとしても、
会社として大切にしているものに共感している社員様であれば、
必ず開花するときがくると思います。
愛社精神があり、会社の理念にも共感している社員様たちと共に、
輝く組織をつくり上げて下さいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
長友 威一郎
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