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「あっちの部署はいいな・・・」と嘆く新卒に、上司がすべきこと【情熱社長倶楽部】VOL.143

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【今週のご相談内容】

新卒採用をしていますが、部署によって
新卒への関わり方にばらつきが出てきてしまっています。

弊社は60年ほど続く建設業界であるため、
日々現場を動かしてくれてる社員は職人気質のものが多く、
若手と関わることに慣れていません。

そのため、指示の口調が荒かったり
仕事の教え方が丁寧でないということがあり、

現場に出向く新卒1年目からは、
「本社勤務の同期が羨ましい」との声が挙がっているようです。

どの部署でも“育成基準”を揃えていく必要があると思うので、
現場社員にもその必要性を伝えようと思いますが、
どのように伝えたら、変化してもらえるでしょうか。

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【今週の回答】
担当:コンサルティング事業部マネージャー 中村 信滋より


ご質問いただきありがとうございます。
コンサルティング事業部マネージャーの中村です。

弊社も、社外の活動が多いコンサルティング事業部、
社内の活動が多いブランディング事業部の2部署がありますので、
歴史の長さは違えど、同じ状態は少なからず存在しています。


また、クライアント様先、特に拠点展開をされている会社様からも
同じようなご質問を受けることが多々ありますので、
本日は実際にクライアント様にお伝えしていること、
私が実践している取り組みや考え方をお伝えしたいと思います。

ご参考になれば幸いです。


まず、関わり方にばらつきがあるということですが、
ばらつきはある程度あって当然ではないかと私は考えています。

働く業務内容も違えば、働く人も違います。
給料も違うはずです。

そういった違いがあるにも関わらず、
“完璧に同じ関わり方をする”ということは
とても難しいことだなと思っています。


それよりも大切なことは、

“今の仕事”が新卒1年目にとってどれほど重要なのかを
本人が認識することではないでしょうか。

新卒1年目は、惹かれた会社の魅力や、
自分にとってプラスになると思えたものがあったからこそ、
今、貴社への入社を決めているはずです。


育成体制を変えるということには
かなりの時間を費やします。

そして、完璧に整うなんていうことはありません。


だからこそ、それよりも
新卒1年目が他事業部のことなんて気にせず
目の前の仕事に夢中になれるよう、
彼・彼女たちの人生ビジョンを聴きながら
関わりを持つ方がずっと大事なことだと思います。


実は弊社でも、社外活動している部署からは
「ブランディング事業部は・・・」

社内活動している部署からは
「コンサルティング事業部は・・・」と、
他部署のことを羨ましがる声をチラホラ聞きます。


私からすれば、どっちもどっちです(笑)


社内勤務にだって大変なことはあるはずですし、
社外勤務にだって大変なことはあります。

逆に社内勤務だからこそ感じられる喜びもありますし、
社外勤務だからこそ感じられる喜びがあります。

どちらにもメリットデメリットがあり、
隣の芝生は青く見えるものです。


もちろん、育成体制を整えることも大切ですが、
平等でないものを平等にしようとすることが
間違っているのかもしれませんね。


会社として、そして事業部として
大切にしている考え方があると思いますので、

まずはそれらを軸に、新卒1年目が
今目の前の仕事に夢中になれるような関わりから
考えてみていただければと思います。


社歴が長く、職人気質の社員様であるほど
きっとたくさんの仕事のやりがいや
お客様とのエピソードを持っていると思いますので、

そういったご自身の“仕事への誇り”を語っていただく
ということもいいかもしれませんね!


ちなみに、若手が目の前の仕事に夢中になれるように
私大切にしていることは

“まずは自分自身が誰よりも仕事を楽しむ”
ということです(笑)

当たり前のことかもしれませんが、
とても大切だなと思っています。


是非、貴社にも「夢中で仕事をする若手」が
溢れることを応援いたしております!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

中村 信滋



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